アダム・バウディヒ&ヘルゲ・リエン・トリオによるヨーロッパジャズ屈指の名作
ポーランドのジャズヴァイオリン奏者アダム・バウディヒ(Adam Baldych)が、ノルウェーを代表するピアノトリオ、ヘルゲ・リエン・トリオ(Helge Lien Trio)と組み2015年に残した北欧ジャズの大名盤『Bridges』。
アイリッシュ音楽のエッセンスを含んだ(1)「Bridges」、憂いを帯びた美しいメロディーが印象的な(2)「Polesie」、ピチカートで始まり美しい旋律の中にもグルーヴのある(6)「Dreamer」などなど、この上なく静謐、典雅でありながらポップミュージックのようなキャッチーさもあり、不思議な魅力に満ちている。
収録曲は(1)「Bridges」がヘルゲ・リエン、(2)〜(10)はアダム・バウディヒのオリジナル曲で、ラスト(11)「Teardrop」はマッシヴ・アタック(Massive Attack)のカヴァー。
プロフィール
ヴァイオリンのアダム・バウディヒは1986年生まれ。ショパンやラフマニノフ、チャイコフスキーに影響を受け“神童”と呼ばれていた彼は9歳の頃には既に将来音楽学校で学ぶことを決めていたという。13歳でジャズに傾倒、16歳の頃よりプロとしての活動を始め“ジャズヴァイオリンの革新者”として世界にその名を轟かせた。
2012年に権威あるドイツのレーベル、ACT MUSICからデビュー作『Imaginary Room』をリリース。以来ヨーロッパを中心に数多くの一流ミュージシャンとの共演を重ね、同レーベルの看板アーティストのひとりとなっている。
ヘルゲ・リエンは1975年生まれ。北欧らしい透明感のある作曲とピアノのタッチ、メロディアスで美しい即興が持ち味のピアニスト。1999年に結成した自身のトリオのデビュー作『What Are You Doing the Rest of Your Life』(2001年)はその豊かな叙情性で日本でも人気となった。
Adam Baldych – violin
Helge Lien – piano
Frode Berg – double bass
Per Oddvar Johansen – drums