- 2026-05-31
- 2026-05-28
女性ヴァイオリン奏者率いるスウェーデンの北欧ジャズ・クインテット新譜『Phoenix』
ノルウェー出身、現在はスウェーデン・ヨーテボリを拠点とする女性ヴァイオリン奏者テレーセ・リーン・エヴェンスタ(Terese Lien Evenstad)率いるクインテットの2026年作『Phoenix』は、ヴァイオリンとクラリネットをフロントに据えた珍しいクインテット編成で、北欧ジャズ特有の静謐さだけではない、生命のエネルギーを感じさせる作品だ。
ノルウェー出身、現在はスウェーデン・ヨーテボリを拠点とする女性ヴァイオリン奏者テレーセ・リーン・エヴェンスタ(Terese Lien Evenstad)率いるクインテットの2026年作『Phoenix』は、ヴァイオリンとクラリネットをフロントに据えた珍しいクインテット編成で、北欧ジャズ特有の静謐さだけではない、生命のエネルギーを感じさせる作品だ。
南米の土と緑の匂い、人々の風流な生活を感じさせる極上の弦楽器アンサンブル。『La Quinta Esencia』は、ブラジル出身のギタリスト、ヤマンドゥ・コスタ(Yamandu Costa)、そしてベネズエラ出身のヴァイオリニストのアレクシス・カルデナス(Alexis Cárdenas)と彼が率いるアンサンブル・レコベコ(Ensemble Recoveco)との共作アルバムだ。ヴァーチュオーゾたちの血肉に染みついた伝統音楽と、洗練された室内楽の技法、そして自由なジャズの饗宴だ。
1986年にアメリカ合衆国ニューヨークで結成され、今年40周年を迎えたクレズマティックス(The Klezmatics)。クレズマー音楽のバンドとしては唯一グラミー賞受賞経験のある彼らの新作『We Were Made For These Times』は、急進的な政治や戦争などによってますます分断の進む現代社会の中にあって、彼らが今あげるべき声を凝縮した作品だ。
ウクライナのドンバス2に縁のある8人の女性によるグループ、ドーターズ・オブ・ドンバス(Daughters of Donbas)による『Songs of Stolen Children』は、ウクライナで現実に起こっている惨状を広く国際社会に訴えるアルバムだ。ウクライナの人権団体によると、ロシア・ウクライナ戦争が始まって以来、生後4ヶ月から17歳までの約2万人の子供たちがロシア領に強制的に連れ去られ、その多くが軍事キャンプに連れて行かれたという。
人類が長い歳月と数えきれないほどの犠牲から学んだ末に築き上げた秩序を、人気者の利己的な指導者が実にカジュアルに壊してゆく。このやりきれない世界で、「愛だけが真実だ!」と確信をもって言える人がどのくらいいるだろうか?インドを拠点にグローバルに活躍するヴァイオリン奏者、アプールヴァ・クリシュナ(Apoorva Krishna)の新作『Only Love is Real』は、「東洋と西洋の出会い」といった手垢のついた言葉を超え、「ただ在る(being)」という境地から生まれた。
7年の音楽的パートナーシップを経て、ヒカルド・ヘルス(Ricardo Herz)とヴァニーユ・ゴヴァールツ(Vanille Goovaerts)のヴァイオリン・デュオ作『Arcos Brasileiros』が発表された。二人は曲ごとに起源を共有する二つの弦楽器──ヴァイオリンとハベッカ──を使いわけ、文化的にふたつの楽器を分け隔てなく再統合しようとする。
フランスのジャズピアニスト、アントワン・エルヴィエ(Antoine Hervier)の2025年新作『Navigue loin - Looking at Christian Escoudé』は、彼がそのバンドの最後のピアニストとして在籍していた、2024年に他界したフランスを代表するジプシージャズ・ギタリストであるクリスチャン・エスクーデ(Christian Escoudé, 1947 - 2024)のトリビュート・アルバムだ。アルバムにはエスクーデが遺した10曲(11トラック)が選ばれており、ピアノトリオを中心に、数曲でゲストを加えて魅惑のジプシー・ジャズの世界へと誘う好盤となっている。
“クレズマー・クラリネットの王者”ことフランスのクラリネット奏者/作曲家ヨム(Yom)が、新作『LE RYTHME DU SILENCE』でヴァイオリン奏者テオ・セカルディ(Théo Ceccaldi)とチェロ奏者ヴァランタン・セカルディ(Valentin Ceccaldi)の兄弟とともに、深い瞑想の中に潜む“静寂のリズム”を紡ぎ出す。
ロンドンを拠点とする気鋭のジャズ・カルテット、ダイナソー(Dinosaur)のリーダーとして知られ、そのデビュー・アルバム『Together, As One』(2017年)がマーキュリー賞にノミネートされたことで知られるトランペット奏者/作曲家のローラ・ジャード(Laura Jurd)がソロ2作目となる新作『Rites & Revelations』をリリースした。
ポーランドのピアニスト/作曲家アガ・デルラック(Aga Derlak)の4枚目となるアルバム『neurodivergent』がリリースされた。今作はニューロダイバーシティ(神経多様性)をテーマにしており、ADHDと診断された彼女自身の神経多様性や内面的なカオスを音楽的に表現。音楽的にはやや実験的に、三位一体のピアノトリオと数曲でヴァイオリンのゲストも交え、独創的な世界観の音空間を作り上げた、リスナーに強い印象を残すアルバムとなっている。
西洋クラシック音楽やフランスのミュゼットから、北米のジャズ、そして彼らの血潮である南米のショーロやタンゴまで。南米に根付く豊かな音楽文化の脈動を感じられる、楽しくて美しい音楽だ。ブラジルのアコーディオン奏者べべ・クラメール(Bebê Kramer)と、ベネズエラのヴァイオリン奏者アレクシス・カルデナス(Alexis Cardenas)が率いるアンサンブル・レコベコ(Ensemble Recoveco)の2025年5月リリースの共演作『Xamã』。
当サイト『ムジカテーハ』では普段はあまりライヴ盤は紹介しないのだけど、何度か繰り返し聴いているうちに、その特別さをスルーするわけにはいかなくなってきてしまいました。ヴァリジャシュリー・ヴェヌゴパル(Varijashree Venugopal)の『Vari』から厳選された7曲を収録したライヴ盤。後頭部をハンマーで打たれるような強い衝撃を受ける、驚くべき作品です。
カナダ・モントリオール出身の音楽家、アンブル・シエル(Ambre Ciel)がデビュー作『still, there is the sea』をリリースした。アルバムは英国のゴンドワナ・レコード(Gondwana Records)からのリリースで、ピアノやストリングス、声を中心とした深淵なサウンドが、同レーベルを代表するアーティストであるハニャ・ラニ(Hania Rani)を彷彿させる。内省的で美しい、ポスト・クラシカルの注目作だろう。
ベルギー・ブリュッセルを拠点に活動する多国籍ジャズバンド、アレフ・クインテット(Aleph Quintet)の第2作目『Hiwar』。アルバム名はアラビア語で「対話」を意味し、ジャズと北アフリカ音楽の“対話”を通じて異なる文化的視点や音楽的感性を結びつけようとする彼らの姿勢を強く反映した作品となっている。