カミラ・ホーシャの父ムンジン・ホーシャ、ソロデビュー作を発表
ブラジル・ミナスジェライス州のシンガー・ソングライター、ムンジン・ホーシャ(Mundin Rocha)の齢60にして初となるソロアルバム『Interstício』が各デジタル配信プラットフォームでリリースされた。
ムンジン・ホーシャはブラジル・ミナスジェライス州のシンガーソングライター/ギタリスト。今作は1980年代から2020年代までに彼が書いてきた作品が、全て新規録音で収録されており、彼の音楽家としての集大成といって差し支えないだろう。
作詞作曲のパートナーには妻のマルシア・ホーシャ(Marcia Rocha)や息子のパウロ・ホーシャ(Paulo Rocha)、そして演奏に彼の娘であり近年“ミナス新世代”界隈で頭角を表してきたベーシスト、カミラ・ホーシャ(Camila Rocha)や、その夫であるドラマー、パウロ・フロイス(Paulo Fróis)が全面的に参加し、家庭的でリラックスした雰囲気も素敵だ。
楽曲はサウダージを感じさせるマイナー調の曲が多いが、サンバを軸に、フォホー、MPB、ジャズ、ファドなど広い音楽スタイルから影響を受けている。全体的によくまとまった作品で、実験的要素はほとんどないものの、サウンド自体は息子や娘夫婦からの影響からか今のミナス音楽を想起させるところもあり、とても60歳という年齢を感じさせない。落ち着いた雰囲気が心に響く、素晴らしい作品だ。