スーパーモデル、不倫騒動、大統領夫人…波乱万丈のカーラ・ブルーニ、7年ぶりのオリジナル曲集

カーラ・ブルーニ - Carla Bruni

カーラ・ブルーニ、7年ぶりのオリジナル曲集

フランスのSSW/モデル、カーラ・ブルーニ(Carla Bruni)の新譜『Carla Bruni』がリリースされた。2002年にデビューアルバム『Quelqu’un m’a dit』で世界中を魅了してから、音楽家としてもうすぐ20周年を迎える彼女の記念すべきセルフタイトル作だ。前作『French Touch』はカヴァー曲集だったから、オリジナル曲のアルバムとしては2013年作『Little French Songs』以来となる。

カーラ・ブルーニは1967年イタリア生まれ、90年代にスーパーモデルとして活躍。モデルとしての活動は1997年に休止したが、2002年に前述のデビューアルバムを引っ提げてシンガーソングライターとしてデビュー。アコースティックギターを手に独特のハスキーな美声でアンニュイな雰囲気を漂わせ、エリック・クラプトンとの交際中にミック・ジャガーやドナルド・トランプとの浮名も流したように、それまでの華やかで派手なイメージのあった彼女が持つ才能・新たな側面を強く印象づけた。

今作はその音楽活動の原点に再び立ち返ったような素朴でフォーキーなサウンドが印象的だ。この余計な装飾の一切を排した控えめな音楽からは、元スーパーモデルでフランス元大統領ニコラ・サルコジ夫人(2007年に結婚)という立場の華やかな私生活を想像することは難しい。彼女の音楽的な原点は幼少時に学び没頭したというピアノやギター。波乱万丈の人生を歩んできた彼女は、ずっと音楽に癒しを求めてきたのかもしれないと感じた。

(3)「Rien que l’extase」
(5)「Le petit guépard」
カーラ・ブルーニ - Carla Bruni
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