STR4TA(ストラータ) デビュー作『Aspects』リリース!
UKジャズのキーマンであるジャイルス・ピーターソン(Gilles Peterson)と、ブリットファンクを牽引してきたインコグニートのブルーイ(Jean-Paul ‘Bluey’ Maunick)の共同プロジェクトであるストラータ(STR4TA)がデビューアルバム『Aspects』をリリースした。
サウンドは新しさよりも80’s〜90’sのアシッドジャズ・ブームを思い起こさせ懐かしさが勝る(おそらく意図的に古い感じを出したのだろう)が、さすが英国のジャズ〜パーティー・ミュージックを切り拓いてきた二人、ツボを押さえたコンポージングとサウンドが最高にクールでかっこいい作品だ。ギターのカッティング、スラップ奏法で動きまわるベースライン、16分で刻むハイハットに4つ打ちのキック、パンチの聴いたスネア。エレクトリック・ピアノが白玉で鳴らす和音の都会的な響きに、控えめなファルセット・ヴォイスのコーラス…近年の英国の音楽文化を世界に伝えるという輝かしい功績を残してきた二人がそれぞれの原点と栄光の時代を懐かしむ。アシッドジャズで育ってきた世代にとっては堪らないし、この手の音楽をあまり聴いたことがない若い人にとっても、なんだか新しくてオシャレでかっこいい音と感じてもらえるのではないだろうか。
プロフィール
ジャイルス・ピーターソン(Gilles Peterson)は1964年フランス生まれのイギリス・ロンドン育ちのDJ/レコードレーベル・オーナー。1980年代からアシッド・ジャズを専門に扱うDJとしてそのキャリアをスタートし、ジャズやヒップホップ、エレクトロニカといったジャンルを跨いで数々の音楽を発掘・紹介。その影響力は世界に及ぶ。
「アシッド・ジャズ(Acid Jazz)」や「トーキング・ラウド(Talkin’ Loud)」といった自身のレーベルを主宰。
ブルーイことジャン=ポール・モーニック(Jean-Paul Maunick)は1957年生まれの作曲家/ヴォーカリスト/ギタリスト。1979年にロンドンでインコグニート(Incognito)を結成し1981年にアルバム『Jazz Funk』でデビュー。その後のジャズ・ファンクやアシッド・ジャズのブームを牽引した。