幽玄なコラの響き、盟友たちと奏でる大地の音楽。バラケ・シソコ『Djourou』

Ballaké Sissoko - Djourou

マリを代表するコラ奏者バラケ・シソコ新譜『Djourou』

マリのコラ奏者バラケ・シソコ(Ballaké Sissoko)の新譜『Djourou』は、ハープやギターの原型とも言われる西アフリカの弦楽器コラの幽玄な響きがどこまでも美しい、マスターピース的な作品だ。
パーカッション類を用いず、後述するゲストが奏でる楽器を除けば全てバラケ・シソコのコラのみというスピリチュアルな音楽は、この世の希望や嘆き、生きることの喜びや哀しみの全てを表現していると言っても過言ではないように、とにかく美しく深く聴こえる。

今作は内省的なソロ作品だが、大半の曲で才能溢れるゲストが参加する。
グリオの家系に生まれた女性初のコラ奏者として人気のガンビア系イギリス人のソナ・ジョバルテ(Sona Jobarteh)に、これまでも度々共演を重ねてきた鬼才チェロ奏者ヴァンサン・セガール(Vincent Segal)、フランス国立管弦楽団首席クラリネット奏者のパトリック・メッシーナ(Patrick Messina)、“アフリカの声”として知られる巨匠サリフ・ケイタ(Salif Keita)、フランスのポップスターカミーユ(Camille)、フランスの人気ラッパーオキシモ・プッチーノ(Oxmo Puccino)、ロンドンのSSWピエル・ファッチーニ(Piers Faccini)、そしてフランスの独創的なバンドFeu! Chatterton
バラケ・シソコの優しいコラの音楽に共鳴する多彩なゲストが織りなす、平和と調和の夢のような音楽。これこそが真のトランス・ミュージックだ。

(5)「Kora」はフランスの歌手カミーユとの共演。
ソナ・ジョバルテとの共演(2)「Djourou」

バラケ・シソコ 略歴

バラケ・シソコ(Ballaké Sissoko)は1968年生まれのコラ奏者/作曲家。父ジェリマディ・シソコ(Djelimady Sissoko)はガンビア出身のコラ奏者で、マリに移住しマリ国立アンサンブルを創立した著名な音楽家である。グリオの家系の子供の多くがそうであるように、バラケも幼少時から音楽に親しみ、1981年に父ジェリマディが亡くなると、彼の代わりにマリ国立アンサンブルで演奏するようになったという。

これまでに10枚ほどのアルバムを出しているが、今作にも参加しているチェリスト、ヴァンサン・セガールとの共作『Chamber Music』(2009年)は世界的なヒットを記録。
同じくマリを代表するコラ奏者のトゥマニ・ジャバテ(Toumani Diabaté)は親戚にあたる。

Ballaké Sissoko - Djourou
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