これがドイツの現代ジャズ!新グループ「Marriage Material」デビュー

Marriage Material

カート・ローゼンウィンケルなどゲストも強力な「Marriage Material」デビュー作

ドイツの音楽シーンで活躍する4人のミュージシャンが集い結成したジャズバンド、マリアージュ・マテリアル(Marriage Material)がセルフタイトルのデビュー作『Marriage Material』をリリースした。アルバムには結婚式に因んだ皮肉っぽいタイトルの楽曲が18曲。

古いレコード風の(1)「La Valse De Mariage」に導かれる(2)「Tony’s Tears」、ゲストのカート・ローゼンウィンケル(Kurt Rosenwinkel)のソロが炸裂する(5)「Flowers in Her Hair」、トランペットとピアノの人気兄弟デュオ、ジュリアン&ローマン・ヴァッサーフール(Julian & Roman Wasserfuhr)が参加した(9)「Betelgeuse」などなど、比較的ビートを強調し凝った音作りをしながらもジャズらしい小洒落たハーモニー、アドリブもたっぷりと楽しめる優れた作品だ。

(16)「Saunasolmu」のライヴ演奏

バンドのサウンドを特徴づけているのはヴィブラフォンやマリンバフォン(マリンバではなく)を担当するラファエル・マインハルト(Raphael Meinhart)だろうか。彼は1986年オーストリア生まれで、十代前半からブラスバンドなどで公演を行なってきた人物で、細かく飛躍するシークエンスや、ヴィブラフォン独特の丸く柔らかいソロがアルバムの印象をより強く植え付ける。

Marriage Material :
Felix Lehrmann – drums
Thomas Stieger – bass
Raphael Meinhart – vibraphone, marimbaphone, synth
Arto Mäkelä – guitar

Guests :
Kurt Rosenwinkel – guitar (5)
Rene Decker – harmonica (7)
Julian Wasserfuhr – trumpet (9)
Roman Wasserfuhr – piano (9)
Simon Oslender – Hammond organ (15)
Rhani Krija – percussion (16)

Marriage Material
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