トルコの天才ピアニスト率いる国際派カルテット、Ayna Veer

Ayna Veer

トルコの天才ピアニスト率いる国際派カルテット、Ayna Veer

アイナ・ヴィア(Ayna Veer)というバンド名は、4人のメンバーの名前から取られている──トルコ出身のピアニストのアイデン・エセン(Aydin Esen)のAY、イスラエル出身のベース奏者ナダフ・エルリフ(Nadav Erlich)、のNA、スペイン・カタルーニャ州出身のサックス奏者ヴェルナウ・ミエルVernau Mier)のVE、同じくスペインはバルセロナ出身のドラマー、エリック・ヴァジェ(Eric Valle)のER

ピアノのアイデン・エセン(1962年生まれ)は知る人ぞ知る名奏者だ。1990年前後から頭角を表し、長年トルコのジャズシーンの発展に大きな貢献をしてきた。2000年のJazz Times誌がチック・コリアに“世界最高のピアニストは誰か?”と尋ねたところ、“多分あなたは知らないと思いますが”という前置きの後に返ってきた答えがこのトルコ人ピアニストの名前だった。

そんな熟練のピアニストが3人の若手を率いた国際派カルテットのデビュー作『Ayna Veer』にはジャズの即興演奏の醍醐味が詰まっている。緊張感とリラックスの程よいバランス。目的地なく宇宙空間を漂うようなスリル。この乗り心地は決して悪くない。

(4)「Trip to H」
(12)「Secret Wildflower」

Vernau Mier – alto sax, effects
Aydın Esen – piano, synthesiser
Nadav Erlich – double bass
Eric Valle – drums

Ayna Veer
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