北欧ジャズの新星Little North、前作から更にスケールアップした新譜『Familiar Places』

Little North - Familiar Places

デンマークの新鋭ピアノトリオの新作『Familiar Places』

前作『Finding Seagulls』(2020年)が絶賛されたデンマークのピアノトリオ、Little Northの新譜 『Familiar Places』がリリースされた。
優れた詩情を醸す北欧ジャズのテイストはそのままに、今作では初めてエネルギッシュなギターと温かみのあるトランペットというゲストも得てトリオの新たな地平を開拓した意欲作となっている。

(1)「Running Down The Park」と(4)「Push」、(9)「Ind i det blå azurblå」ではスウェーデンの新鋭ギタリスト、ヴィクトル・スパノフ(Viktor Spasov)をフィーチュア。
また(3)「Calystegia」ではデンマークの経験豊富なトランペット奏者キャスパー・トランバーグ(Kasper Tranberg)を迎えた。

全曲がオリジナル。北欧の伝統やミニマルな哲学にインスパイアされた一見素朴なようで複雑なアレンジが今作でも深みをもたらす。現代的で音の分離の良い録音とミックスも素晴らしい。

ゲスト参加のヴィクトル・スパノフのギターが冴え渡る(1)「Running Down The Park」

Little North はピアノのベンジャミン・ノルホルム・ヤコブセン(Benjamin Nørholm Jacobsen, 1992 – )、ベースのマーチン・ブランビア・ラスムセンMartin Brunbjerg Rasmussen, 1993 – )、そしてドラムスのラッセ・ヤコブセンLasse Jacobsen, 1992 – )のトリオで、彼らはデンマーク南部の音楽学校で出会ったとのこと。

2016年に『Yonder』でデビュー。主にヨーロッパで高い評価を得た『Finding Seagulls』(2020年)を経て、今作は4枚目のアルバム。

独特の暗く重く、切羽詰まった雰囲気の短調の曲(8)「Huntress」

Little North :
Benjamin Nørholm Jacobsen – piano
Martin Brunbjerg Rasmussen – bass
Lasse Jacobsen – drums

Featuring :
Viktor Spasov – guitar (1, 4)
Kasper Tranberg – trumpet (3)

Little North - Familiar Places
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