Jesper Bodilsen, Morten Lund & Henrik Gunde『Moods』
いずれもデンマーク出身のベーシスト、イェスパー・ボディルセン(Jesper Bodilsen)とドラマー、モーテン・ルンド(Morten Lund)、そしてピアニストのヘンリック・グンデ(Morten Lund)のトリオによる美しい北欧ジャズ作品『Moods』(2022年)。
ラストのヘンリック・グンデ作曲の(9)「Fanølyng」以外はすべてカヴァーで、馴染みのあるスタンダードが多く、北欧らしい抒情的なピアノトリオ演奏に夢見心地を約束してくれる素晴らしい作品となっている。
(1)「Blame It on My Youth」から心に染み入るインタープレイが続く。一般的なジャズ・スタンダードだけでなく、ノルウェーの作曲家エドヴァルド・グリーグ(Edvard Grieg, 1843 – 1907)の(3)「Solveigs Sang(ソルヴェイグの歌)」やスウェーデンの作曲家ラーシュ・グリン(Lars Gullin, 1928 – 1976)による(4)「Kärlekens ögon」といった北欧らしい選曲も好ましく、本作を特別なものにしている。
Jesper Bodilsen – double bass
Morten Lund – drums
Henrik Gunde – piano