ダンテ・オゼッチ&ルイス・タチーチ、凛とした気品漂う長年のパートナーシップの集大成的新譜

Dante Ozzetti & Luiz Tatit - Abre a Cortina

ダンテ・オゼッチ&ルイス・タチーチ新作『Abre a Cortina』

ギタリスト/作編曲家のダンテ・オゼッチ(Dante Ozzetti)と、音楽家/作家でありサンパウロ大学(USP)の言語学の教授でもあるルイス・タチーチ(Luiz Tatit)による共作アルバム『Abre a Cortina』(2021年)は、知的で洗練された上質なブラジル音楽の見本とでも言うべき美しさに満ちた傑作だ。

アルバムにはダンテの妹の歌手ナ・オゼッチ(Na Ozzetti)やヘナート・ブラス(Renato Braz)、パトリシア・バストス(Patricia Bastos)、ピアニストのチアゴ・コスタ(Tiago Costa)、ベーシストのフィ・マロスティカ(Fi Maróstica)などが参加し、チェンバー・ポップからサンバ、フォホーなどブラジルの伝統的なリズムを取り入れたもの、さらにはロックの影響が色濃いものまで色彩豊かな歌とサウンドを聴かせてくれる。

ダンテ・オゼッチとルイス・タチーチの友情は40年来におよび、音楽のパートナーとして最初に楽曲制作をしてから25年が経つといい、今作はその記念碑的な作品。彼らの何十年にもわたる創造的なプロセスはほとんど変わらず、ダンテ・オゼッチが作曲したメロディーをルイス・タチーチに見せ、タチーチが文学的な歌詞を乗せるというもの。このパートナーシップから多くの名曲が生まれ、これまでにナ・オゼッチ、パトリシア・バストス、セウマール(Ceumar)、マリアーナ・アイダール(Mariana Aydar)、ゼリア・ドゥンカン(Zélia Duncan)などの歌手によって録音されてきた。

(6)「Sobreviver」

今作ではこのブラジル音楽史に残るパートナーシップによる楽曲群を、基本的に全曲を二人のヴォーカリストが掛け合う形で歌っている。ダンテとルイスを含む総勢7名がヴォーカリストとして参加するこの世界観は凛とした気品があり、あらためてブラジル音楽の質の高さに驚かされる。

(9)「Vão」

Dante Ozzetti – vocal, guitar
Luiz Tatit – vocal
Na Ozzetti – vocal
Renato Braz – vocal
Patricia Bastos – vocal
Lívia Nestrovski – vocal
Lívia Mattos – vocal
Tiago Costa – piano
Fi Marostica – bass
Guilherme Held – electric guitar
Sérgio Reze – drums
Fernando Sagawa – bass synth, programming
Bruno Buarque – drums, percussion
Marta Ozzetti – flute
Adriana Holtz – cello
Fábio Tagliaferri – viola
Fabio Curi – fagotto
Zezinho Pitoco – clarinet, percussion
Rui Barossi – tuba
Nazaco Gomes – percussion
Renato Rosas – banjo

Dante Ozzetti & Luiz Tatit - Abre a Cortina
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