フランス・ストラスブール発、Nu-Jazz新星 Emile Londonien
フランス北東部の街ストラスブールを拠点に活動するジャズユニット、エミール・ロンドニアン(Emile Londonien)の新作『Jazz Contenders』。2021年にデビューし、ロンドンのニュージャズのシーンからも注目される彼らの洗練されたグルーヴィーなサウンドが楽しめる好盤だ。
メンバーは鍵盤のニルス・ボイニー(Nils Boyny)、ベースのテオ・トリッチ(Théo Tritsch)、ドラムスのマシュー・ドラゴ(Matthieu Drago)の3人。今作では2曲でサックス奏者のレオン・ファル(Léon Phal)がゲスト参加している。
ハイライトは(2)「Missing Arrow」。ピアノのリフで始まるこの曲は重くグルーヴィーなドラムとベースに支えられ、レオン・ファルのサックスがソウルフルにアドリブする身体が自然と踊る至高の演奏に仕上がっており、現代ジャズの新鋭の登場を強く印象付けている。
Emile Londonien :
Nils Boyny – keyboards
Matthieu Drago – drums
Théo Tritsch – bass
Guest :
Léon Phal – saxophone (2, 5)