アフロビートにインスパイアされたバンド、Liquid Saloon 新譜
ドラムスを中心とするマルチ奏者アミール・ブレスラー(Amir Bresler)、トランペッターのセフィ・ジスリング(Sefi Zisling)、鍵盤奏者ノモク(Nomok)から成るイスラエルの気鋭のバンド、リキッド・サルーン(Liquid Saloon)が待望の2ndアルバム『Took a Second』をリリースした。
コンセプトは前作『Liquid Saloon』と同じく西アフリカの音楽やジャズ、ファンクの自然な融合で、そこに適度なエレクトロニカも交えた“進化の音楽”だ。世界のグルーヴ・ミュージックを捉え、さらにイスラエルの音楽シーンの熱気を加え練り上げられた至高のサウンドは非の打ち所がなく、体を揺らすほどに気持ちいい。
ゲストにQuarter To Africaの中心メンバーであるエルヤサフ・バシャーリ(Elyasaf Bashari)、イスラエルのネオソウル/フューチャー・ジャズを牽引するリジョイサー(Rejoicer)、世界的なギタリストのギラッド・ヘクセルマン(Gilad Hekselman)といった著名アーティストも参加し、サウンドをより色彩豊かなものに仕上げている。
アルバムには洗練された現代ジャズとアフロビートの融合を感じさせるものや、サンプリングや打ち込みでリズムの基本が作られたもの、そしてパーカッションや笛を中心とするプリミティヴなトラックまで多彩な表現力が発揮された楽曲が混在。イスラエルの先進的なレーベル、Raw Tapesの最近の作品のなかでも最も注目すべきアルバムであることは間違いない。
Liquid Saloon :
Amir Bresler – drums, percussion, bass, guitar, programming
Sefi Zisling – trumpet
Nomok – keyboards, piano
Guests :
Elyasaf Bashari – oud (1, 4, 10), flute (4), bass (7), percussion (7)
Rejoicer – keyboards (3
Roi Avivi – guitar (7, 10)
Gilad Hekselman – guitar (8)
Tal Kohavi – drums, percussion (9)