フランチェスコ・ディオダディ率いる新プロジェクト
イタリア・ローマを拠点とするギタリスト/作曲家フランチェスコ・ディオダティ（Francesco Diodati）新譜『Oliphantre』は、フランスの歌手レイラ・マーシャル（Leïla Martial）とイタリアのドラマー、ステファノ・タンボリーノ（Stefano Tamborrino）とのトリオで奏でられるアート・ロック風の作品だ。
全曲がフランチェスコ・ディオダディ作曲。ステファノ・タンボリーノが生み出すグルーヴとフランチェスコの幾つかのレイヤーで重なるギター、そして最も印象的なのはやはりレイラ・マーシャルの虹色と言っても過言ではない圧倒的な表現力を持ったヴォーカルで、これらの音が重なり合い、ライヴ・エフェクトなども織り交ぜ繰り出される独特の世界観に引き込まれる。ロックやパンク、ヒップホップにジャズと複雑に絡み合った糸はもつれたままにアルバムは進行。不穏な空気が全体を包み込むが、時折突然日が差したように美しい瞬間が度々あり、それがどこまでも心地いい。
Francesco Diodati – guitar
Leïla Martial – vocals
Stefano Tamborrino – drums