ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者/歌手ルシアーナ・エリゾンド、幅広い選曲と教会録音が美しい新譜

Luciana Elizondo - Cantos De Amor Y De Ausencia

ルシアーナ・エリゾンド新作『Cantos De Amor Y De Ausencia』

アルゼンチン出身のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者/シンガーのルシアーナ・エリゾンド(Lucíana Elizondo)がイタリアの教会で録音した『Cantos De Amor Y De Ausencia』
カンターレ・オール・ヴィオラ=“ヴィオラで歌う”というルネサンス時代の忘れられた伝統を蘇らせた現代最高峰のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者と評される彼女の音楽の魅力が凝縮された、美しい作品に仕上がっている。

(11)「For No One」(アルバム収録とは別時期のもの)

アルバムの収録曲はベネズエラのSSWシモン・ディアス(Simón Díaz)による(1)「Tonada De Luna Llena」やパラグアイの作曲家デメトリオ・オルティス (Demetrio Ortiz)の(3)「Recuerdos De Ypacaraí」、アルゼンチンのギター奏者エドゥアルド・ファルー(Eduardo Falú)の(4)「Tonada Del Viejo Amor」、同じくアルゼンチンのSSWホルヘ・ファンデルモーレ(Jorge Fandermole)の(8)「Oración del remanso」、ビートルズの(11)「For No One」、17世紀のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者トバイアス・ヒューム(Tobias Hume)作の(13)「Loves Farewell」など多様性に富む。
数曲でギターや男性ヴォーカル、パーカッションをゲストで迎え、彩りも豊かだ。

教会特有の自然な深みのあるリヴァーブも心地よく、心が浄化されるような素晴らしい音楽だ。

トバイアス・ヒューム(Tobias Hume)作の(13)「Loves Farewell」

Luciana Elizondo プロフィール

ルシアーナ・エリゾンドはアルゼンチン生まれ。
サンタフェ州ロザリオのリナルディ音楽院で学び始め、その後ロザリオ国立大学の音楽学部でフアン・マヌエル・キンタナ、ロドニー・プラダ、ヴィットリオ・ギエルミ、グイド・バレストラッチにヴィオラ・ダ・ガンバを師事した。

2005年にブエノスアイレスのイタリア文化研究所とローマの外務省から4年間の奨学金を得て、イタリアに留学。以降イタリアを拠点に活動を続け、さまざまな古楽アンサンブルなどで活躍。2015年以来、コゼンツァのスタニスラオ・ジャコマントニオ音楽院とクレモナのラテンアメリカ協会でヴィオラ・ダ・ガンバの教師としても働いている。

2018年にソロデビュー作『La Copla Perdida』をリリース。

Lucíana Elizondo – viola da gamba, vocal 

Guests :
Juan José Francione – guitar
Maximiliano Baños – vocal
Leonardo Moreno – percussion

Luciana Elizondo - Cantos De Amor Y De Ausencia
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