大事故から復帰したピアニスト/数学者アンドリュー・ムーアヘッドのデビュー作『Interleaved』

Andrew Moorhead - Interleaved

アリ・ホーニグも参加!アンドリュー・ムーアヘッド『Interleaved』

テキサス州ヒューストン生まれのピアニスト/作曲家/数学者アンドリュー・ムーアヘッド(Andrew Moorhead)が同郷のベーシスト、マルコス・ヴァレラ(Marcos Varela)と、米国を代表するドラマーの一人であるアリ・ホーニグ(Ari Hoenig)とのトリオでデビューアルバム『Interleaved』をリリースしている。

テキサス大学で物理学とピアノを学んだアンドリュー・ムーアヘッド。在学中から演奏家として活躍し、ジャズやメタル、R&Bを音楽的バックボーンとした多彩なピアニストとして知られていた。が、2011年に14メートルの高さから転落する事故で脊髄損傷の重傷を負い、長期的な障害が残ってしまう。
2015年に大学に戻り、2017年に数学の博士号を取得。以来、彼は独自の数学的研究をさまざまな国際雑誌に発表し、いくつかの国で現代代数学の講義を行い、ナッシュビルのヴァンダービルト大学、プラハのカレル大学、カンザス大学ローレンス校で教授として働いているという。

そんな特異な経歴を持つ彼の、音楽家としての華麗な復帰作が今作である。

アルバムは事故後にピアノが弾けなくなった数年間に興味を持ち、プログラミング言語C++で作成したシンセサイザーによる演奏(1)「SeriesOSeriesOSeries」で幕を開ける。2曲目以降は構成美のあるトリオ演奏で、多くのオリジナル楽曲と、独自のアレンジが施されたスタンダードのカヴァーを楽しむことができる。演奏はモダンジャズから現代的なアレンジまで幅広く、多様な音楽性が反映されたものとなっている。

(4)「Entropy: No Going Back」の演奏動画。タイトルも数学者らしい。

Andrew Moorhead – piano, synth
Marcos Varela – bass
Ari Hoenig – drums

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