古典と前衛、感情と技術の融合を試みるポーランド出身クバ・チホツキ『Flowing Circles』

Kuba Cichocki - Flowing Circles

ポーランド出身、在NYのピアニストによる刺激的なアルバム

ピアニスト/作曲家、クバ・チホツキ(Kuba Cichocki)『Flowing Circles』は、随所に前衛的な表現を交えた刺激的なジャズが楽しめる優れたアルバムだ。1984年ポーランド生まれ、現在はニューヨークで活動する彼の信条は心、精神、身体が三位一体となった音楽表現。伝統と革新、感情と技術といった一見相反する概念を融合することに情熱を捧げる彼らしい独創性が各楽曲の中に凝縮され、素晴らしい仕上がりとなっている。

ギタリストのブランドン・シーブルック(Brandon Seabrook)やサックス奏者ルーカス・ピノ(Lucas Pino)といったニューヨークで活躍する奏者たちによるセクステットを軸に、数曲で弦楽四重奏などのゲストがフィーチュアされる構成。アルバムにはいくつかのヴォーカル曲もあり、多彩な表現を試みていることが窺える。

(1)「Quirks」

Kuba Cichocki – piano
Lucas Pino – saxophone
Brandon Seabrook – guitar
Bogna Kicinska – vocals
Edward Perez – bass
Colin Stranahan – drums

Guests :
Rogerio Boccato – percussion (8)
Patrick Breiner – saxophone (8)
Rose Ellis – vocals (8)
Leonor Falcon – violin (1, 6, 9)
Sana Nagano – violin (1, 6, 9)
Benjamin von Gutzeit – viola (1, 6, 9)
Brian Sanders – cello (1, 6, 9)

Kuba Cichocki - Flowing Circles
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