EGEAより、ホジェリオ・タヴァレスが歌うシコ・ブアルキ曲集登場
イタリアを代表するジャズ・レーベルであるEGEAより、ブラジル出身でイタリアを拠点に活動するシンガー、ホジェリオ・タヴァレス(Rogerio Tavares)の新譜『Assentamento』がリリースされた。本作はブラジルを代表する音楽家であるシコ・ブアルキ(Chico Buarque, 1944 – )の楽曲のカヴァー集となっており、ブラジルが誇る珠玉のメロディーと、イタリアが誇る室内楽ジャズの幸せな融合だ。
全曲のアレンジを手がけるのはギタリストのホベルト・タウフィッキ(Roberto Taufic)、そしてピアノ演奏とミックスやマスタリングはエドゥアルド・タウフィッキ(Eduardo Taufic)というパレスチナ系ブラジル人兄弟(兄ホベルトはホンジュラス生まれ)が務めており、さらにブラジル音楽への造詣が深いイタリアのクラリネット奏者ガブリエーレ・ミラバッシ(Gabriele Mirabassi)とフルート奏者バルバラ・ピペルノ(Barbara Piperno)が全面参加するなどジャズ/ブラジルの最高峰のミュージシャンが集う。
冒頭曲はシコ・ブアルキとアントニオ・カルロス・ジョビン(Antônio Carlos Jobim, 1927 – 1994)の共作曲である(1)「A violeira」。収録の10曲は多数の名曲を残したシコ・ブアルキの作品群の中でも有名すぎず無名すぎずの絶妙な選曲で、彼らのシコ・ブアルキへの深い敬愛が表れている。
Rogério Tavares – vocal
Roberto Taufic – guitar, viola caipira
Gabriele Mirabassi – clarinet
Eduardo Taufic – piano
Roberto Rossi – drums, percussion
Andrea Taravelli – bass
Barbara Piperno – flute
Marco Ruviaro – 7-string guitar, bandolim
Guerts :
Silvia Donati – vocal (2)
Cristina Renzetti – vocal (7)
Barbara Casini – vocal (5)
Vince Abbracciante – accordion (2)