- 2020-05-09
- 2020-05-09
注目を浴びるグナワの革新。ラビイ・ハルヌーン& V.B.クール『Gnawa Electric Laune』
モロッコのゲンブリ奏者/シンガーのラビイ・ハルヌーン(Rabii Harnoune)と、フランクフルトを拠点に活動するプロデューサーV.B.クール(V.B.Kühl)によるデュオアルバム『Gnawa Electric Laune』は、近年急速に注目を浴びるモロッコの伝統音楽グナワとエレクトロニック・ミュージックを融合した興味深い作品だ。
モロッコのゲンブリ奏者/シンガーのラビイ・ハルヌーン(Rabii Harnoune)と、フランクフルトを拠点に活動するプロデューサーV.B.クール(V.B.Kühl)によるデュオアルバム『Gnawa Electric Laune』は、近年急速に注目を浴びるモロッコの伝統音楽グナワとエレクトロニック・ミュージックを融合した興味深い作品だ。
モーリス・ルカ(Maurice Louca)の2019年作『Elephantine』。エレクトロ・アコースティック・シャアビと高く評された前作とは変わり、今作では大編成バンドでの生演奏のみの路線へ。だが音のクレイジーさは相変わらずで、アコースティック楽器が主体となった分、むしろより一層の本質的な狂気を感じる内容になっている。
西アフリカ・ベナン出身のギタリスト、リオーネル・ルエケ(Lionel Loueke)とハンガリー出身のドラマー、フェレンク・ネメス(Ferenc Nemeth)、そしてスウェーデン生まれのイタリア人ベーシストのマッシモ・ビオルカティ(Massimo Biolcati)のトリオ、ジルフェマ(Gilfema)。アフリカ音楽のエッセンスが色濃く反映された個性的なジャズがとても面白い。
ンドゥドゥーゾ・マカティニ(Nduduzo Makhathini)の新譜『Modes of Communication: Letters from the Underworlds』は、81年の歴史を誇るジャズの名門、ブルーノート・レコードにとって歴史的な一枚となった。この“しりとりが終わらなくなる”危機を孕む名前を持つピアニストは、南アフリカ人としてブルーノート・レコードとサインを交わした初めてのアーティストなのだ。
世界中の多くの音楽家がその魅力に取り憑かれてきた北アフリカの民族音楽、グナワ(Gnawa)。北欧ジャズの良作を次々と輩出するドイツのレーベル、ACTからリリースされた『Magic Spirit Quartet』はグナワ・ジャズとも呼ぶべき興味深い作品だ。
フランスのクロマチック・ハーモニカ奏者オリヴィエ・ケル・オゥリオ(Olivier Ker Ourio)の2020年新譜 『Singular Insularity』は、自身が生まれ育ったインド洋に浮かぶレユニオン島をはじめとするクレオール文化にフォーカスした非常に個性的なジャズ作品だ。
ヴィブラフォン/マリンバ、バストロンボーン、ドラムス/パーカッションという斬新なトリオ編成のバンド、Akagera。ジャズやアフリカ音楽、現代音楽にも強く影響されたとても新鮮なサウンド。
女性ピアニスト、タンディ・ントゥリ(Thandi Ntuli)の2018年の2枚組大作『Exiled』は、米国ニューヨークや英国ロンドン、イスラエルなど世界中で巻き起こる新時代のジャズの爆心地のひとつとして注目される南アフリカを代表する現代の名盤だ。ファンクやR&B、そして現地の伝統音楽と絡みつつ1950年代頃より発展し続けてきた南アフリカのジャズのひとつの到達点と言っても過言はない。
南アフリカのジャズバンド、MABUTAはシェーン・クーパーのベースを中心に、ピアノ(キーボード)、ドラムス、サックス、トランペットというクインテット編成。2018年作『Welcome to This World』は、たった5人のバンド編成ながらラージアンサンブルをも思わせるダイナミックなサウンドで世界の度肝を抜いた。
ジャズの超名門レーベル、Blue Note Records の80年にわたる長い歴史の中で初めて、南アフリカのアーティストの音源がリリースされることになった。ピアニストの名はNduduzo Makhathini。
カーボベルデ出身の両親のもと、オランダに生まれたネルソン・フレイタス(Nelson Freitas)の新譜『Sempre Verão』がカーボベルデで大ヒット中だ。
2019年のイスラエルジャズ界隈でもっとも話題になった作品が、リキッド・サルーン(Liquid Saloon)なるバンドの『Liquid Saloon』だろう。表面的には最高にクールな“今JAZZ”なのだが──。
Apple社の定額制ストリーミングサービス、Apple Musicでは、各国でもっとも聴かれている楽曲のヒットチャート「トップ100」を見ることができる。そしてこれが、すごく面白い。
島国カーボベルデのサオ・ヴィセント島の漁村に生まれ、島の数軒の酒場で歌い続けた裸足の少女セザリア・エヴォラ(Cesária Évora)は、40代にしてフランス人に“発掘”され「Sodade」が大ヒット。2003年にグラミー賞を受賞するなど、2011年に亡くなるまでにカーボベルデという国とその豊かな音楽文化を世界に広め続けた偉大な歌手だ。