- 2023-03-24
- 2023-03-24
カエターノやBala Desejoも参加!北東部音楽フレーヴォを世界に発信する一大プロジェクト
ブラジル北東部に根付く音楽とダンス、フレーヴォを“一地域のお祭りの音楽に留めず、世界に発信したい”と始まったプロジェクト、Frevo do Mundo が満を持して復活。カエターノ・ヴェローゾやCéu、Bala Desejoなどブラジルを代表する音楽家たちが参加し血湧き肉躍るカルナヴァルを展開!
ブラジル北東部に根付く音楽とダンス、フレーヴォを“一地域のお祭りの音楽に留めず、世界に発信したい”と始まったプロジェクト、Frevo do Mundo が満を持して復活。カエターノ・ヴェローゾやCéu、Bala Desejoなどブラジルを代表する音楽家たちが参加し血湧き肉躍るカルナヴァルを展開!
フルート/アコーディオン奏者/作編曲家サリット・ラハヴ(Salit Lahav)率いるイスラエルのショーロ・アンサンブル、ショローレ(Chorolê)の新作『Encontros』。ほとんどはブラジルのショーロのカヴァーで、ショーロとしてはオーソドックスな編成に、即興ではジャズのアプローチをしっかりと持ち込んだ極上のアルバムになっている。
LAを拠点とするシンガーソングライター、プロデューサーのジェネヴィーヴ・アルタディ(Genevieve Artadi)の新作『Forever Forever』がリリースされた。マインドフルネスを世界に広めたベトナムの僧侶ティク・ナット・ハンの精神的な教えを基に、彼女の人生や人間関係、成長、冒険について振り返るというコンセプトの作品だが、リスナーにとってはとてつもなく新鮮な音楽体験ができる作品となっている。
ブラジルの打楽器奏者、ジャッキ・ウィル(Jack Will)の2022年新譜『Black Buddha』は、ミナス・ジェライス州の音楽の歴史を受け継ぎ、独自のエッセンスを加え、次世代に伝えようとする重要な作品だ。アルバムにはミナスを代表するギタリストのトニーニョ・オルタが1曲でゲスト参加しているほか、既に日本でも注目されている“ミナス新世代”の面々も参加している。
ブラジルを代表するピアニスト、ジョアン・カルロス・アシス・ブラジル(João Carlos Assis Brasil)が、ショーロの生みの親のひとりである独学のピアニスト/作曲家エルネスト・ナザレー(Ernesto Nazareth, 1863 - 1934)が遺した数々の名曲を卓越したピアノ演奏でカヴァーした作品集『Nazareth Revisitado』。適度な即興を交えた思慮深さを感じさせるピアノがどこまでも美しく、まさにブラジル音楽やショーロ・ピアノの名盤と呼べる作品だ。
疾走する軽やかなグルーヴ、爽やかなコーラスと複雑なハーモニー。昂揚するサンバやマラカトゥのリズム。様々な楽器が入り乱れる即興のソロ。聴くものの語彙を奪い、ただただ至福としか言い表しようのない(1)「Galope」を聴けば、勝手に血が騒ぎ、心が沸き立つ。これはリオデジャネイロ生まれのギタリスト/サックス奏者/作曲家トゥニコ(Tunico)のデビュー作『Tunico』だ。
これは、カート・ローゼンウィンケルのカイピ・バンドの正統な後継作のようなアルバムだ。ベース奏者フレデリコ・エリオドロ(Frederico Heliodoro)の7年ぶりとなるリーダー作『The Weight of the News』は、カイピ・バンドが魅せたジャズとブラジル音楽の融合の最新形をアップデートしつつ、彼のシンガーソングライターとしての才能にもフォーカスした作品となっている。
ブラジル出身で現在はロサンゼルスを拠点とするSSW/ギタリストのガブリエル・ダ・ホーザ(Gabriel da Rosa)。ロサンゼルスではDJとしても活動し、さまざまなブラジル音楽を紹介しているという彼のデビューアルバム『É o que a casa oferece』が現代の最重要インディーズレーベルのひとつであるStones Throwからリリースされた。
ブラジル・ミナスジェライス出身のシンガーソングライター/フルート奏者、ナラ・ピニェイロ(Nara Pinheiro)のデビューアルバム『Tempo de Vendaval』。プロデュースをアントニオ・ロウレイロ(Antonio Loureiro)が務めており、多くの楽曲ではサウンドもロウレイロの個性が強く表れた作品だ。徹底的にこだわり抜いた高度な編曲やサウンド・プロダクションだが、それを強く意識させない柔らかく自然な歌声や手触り感覚があり、聴きやすく、かつ深みのある素晴らしいアルバムとなっている。
ブラジルのトロピカリアの継承者、ルーカス・サンタナ(Lucas Santtana)の9枚目のアルバム『O Paraíso』には、彼の代名詞である“エレクトロ・アコースティック”を自然に体現した新しさと懐かしさ、そしてどんな時代にも普遍の心の拠り所となるような素敵な音が詰まっている。
レトロなブラジリアン・ポップを表現するシンガーソングライター、ジョアン・セルヴァ(João Selva)の2ndアルバム『Passarinho』がリリースされた。2021年のデビュー作『Navegar』の流れを汲んだヴィンテージ感満載のサウンドが逆に新鮮な、多くのブラジル音楽ファンに届いてほしい作品だ。
アコースティック・ギターとアフロ・ブラジルのパーカッション、そして適度なエレクトロニック・サウンドに溶け込む極上のハーモニー。女性シンガー/作曲家ブルーナ・ブラッキ(Bruna Black)と、男性ギタリスト/シンガー/作曲家のジョタ・ペー(Jota.pê)によって結成されたデュオ、ÀVUÀのデビュー作 『Percorrer Em Nós』は、今もっともモダンで素晴らしいブラジル音楽のひとつだと断言できる。
ブラジル・サンパウロの実力派ヴォーカリスト、ヘナート・ブラス(Renato Braz)と世界屈指のギター四重奏団として知られるクアルテート・マオガニ(Quarteto Maogani)が、南米の数々の名曲に挑んだ2015年作『Canela』は、南米のギターや歌を愛するすべての人におすすめしたい傑作だ。
ここ半世紀のブラジル・ポピュラー音楽(MPB)のひとつのアイコンであるジルベルト・ジル(Gilberto Gil)の名曲に、彼の次の世代であり現在のMPBのシーンでは既に重鎮となった二人の音楽家、デリア・フィッシャー(Delia Fischer)とヒカルド・バセラール(Ricardo Bacelar)が挑んだ作品が『Andar Com Gil』だ。これは単なる人気の音楽のカヴァーではなく、ブラジルの豊かな音楽文化への再訪とも言えるだろう。