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India

インド音楽

  • 2024-09-29
  • 2024-09-27

パキスタン発・稀代のミクスチャージャズバンド Jaubi、新章の始まりを告げる2ndアルバム

パキスタン北西部の都市ラホールを拠点とするバンド、ジャウビー(Jaubi)の音楽には目を見張るものがある。ウルドゥー語で“何でも”を意味する言葉にちなんで名付けられた彼らのモットーは「良い音と良い気分のものを何でも作る」であり、その宣言通りにヒンドゥスターニー古典音楽、スピリチュアルジャズ、ファンク、ヒップホップなどをごちゃ混ぜにする。そんな彼らが、“新章”と呼ぶに相応しい新作『A Sound Heart』でさらに進化した姿を見せた。

  • 2024-05-11
  • 2024-09-16

衝撃的。五線譜を超越する新時代のシンガー、ヴァリジャシュリー・ヴェヌゴパル、待望のソロ作

インド出身、ワールドワイドに活躍の幅を広げるSSWヴァリジャシュリー・ヴェヌゴパル(Varijashree Venugopal)の新作『Vari』 。インドの伝統音楽をベースに現代のグローバル・ミュージックの様々な要素をミックスし、全編にわたって鮮烈な印象を残すことは間違いないだろう。プロデューサーはスナーキー・パピーのマイケル・リーグ(Michael League)が務めている。

  • 2024-03-09
  • 2024-03-09

ジャンルの概念を溶かす、インド系移民SSWシェヘラザードの衝撃的デビュー作『Qasr』

また、とんでもないアーティストが現れた。インド系移民2世として米国で生まれ育ったシンガーソングライター、シェへラザード(Sheherazaad)。近年大ブレイクしたパキスタン出身のSSWアルージ・アフタブ(Arooj Aftab)がプロデュースしたデビュー作『Qasr』は、音楽が従来のジャンルという概念ではなく、その人自身のパーソナルに大きく依存する時代を象徴するような素晴らしい仕上がりだ。

  • 2024-02-12
  • 2024-02-12

ロマンティックで抑制的なサウンドが魅力のインドの女性SSW、Krameri『INTRUSIVE THOUGHTS』

インド西部グジャラート州ヴァドーダラー出身のSSW、ダミニ・チョーハン(Damini Chauhan)によるソロプロジェクト、クラメリ(Krameri)の新譜『INTRUSIVE THOUGHTS』。アコースティックとエレクトロニックをバランスよく融合したチル感のあるサウンドに、ほんの少しのインド声楽のエッセンスが混ざる繊細なヴォーカルが心地の良い、素晴らしいアルバムだ。

  • 2024-01-21
  • 2024-01-21

刺激的な音楽体験を約束するジャズロック×インド音楽! ベイジュ・バット新譜『People of Tomorrow』

インド系スイス人のヴァイオリニスト/作曲家、べイジュ・バット(Baiju Bhatt)が自身のバンドであるレッド・サン(Red Sun)を率い録音した2018年の『Eastern Sonata』から5年。自身のルーツであるインド音楽に、ジャズロックの側面からアプローチするプロジェクトがよりスケールアップし戻ってきた。2023年の新作『People of Tomorrow』では、前作から引き続きゲスト参加するグェン・レ(Nguyên Lê)やプラブー・エドゥアール(Prabhu Edouard)に加え、新たな凄腕ゲストも多数参加。アルバム全体で約52分間の濃密な音楽体験を味わえる驚異的な作品に仕上がっている。

  • 2023-10-08
  • 2024-09-16

新時代のJazzがここにある。EYM Trioとヴァリジャシュリー・ヴェヌゴパルが贈る鮮烈な音楽体験

各地の民族音楽と呼ばれる特徴的な旋律やリズムを音楽の中に取り入れ、独自の音楽性を築いてきたフランスのジャズ・ピアノトリオ、EYM Trio。新作『Bangalore』ではインドの歌手/フルート奏者のヴァリジャシュリー・ヴェヌゴパル(Varijashree Venugopal)を全面的に迎え、彼らの創作の独自の魅力を強力にアピールする好盤となっている。

  • 2023-09-22
  • 2023-09-22

アルメニアの水の女神にインスパイアされた高い芸術性の多文化ジャズ、Visions of Nar デビュー作

アルメニア神話の水、海そして雨の女神ナール(ツォヴィナール)にインスパイアされたというオーストラリアのジャズバンド、ヴィジョンズ・オブ・ナール(Visions of Nar)がデビュー作『Daughter of the Seas』をリリースした。サックスの旋律はアルメニアの民族音楽に強く影響されたものだが、空間系エフェクターを多用したギターや、テクニカルなタブラの音など無国籍感に溢れる不思議で美しい音楽となっている。

  • 2023-08-31
  • 2023-08-30

半世紀の時を経て蘇った伝説のインド・ジャズ・フュージョン!Shakti まさかの2023年新作

ギター奏者ジョン・マクラフリン(John McLaughlin)、タブラ奏者ザキール・フセイン(Zakir Hussain)を中心に1974年に結成され、数年の間に3枚のアルバムを残した伝説的フュージョン・バンド、シャクティ(Shakti) がまさかの復活。最後のアルバム『Natural Elements』(1977年)から実に46年ぶりとなる4thアルバム『This Moment』は、まさに彼らの今の瞬間を捉えたアルバムだ。

  • 2023-06-03
  • 2024-09-23

ポーランドのEABS×パキスタンのJaubi、7,000kmの距離を超えた革新的バンド同士の初コラボ!

ポーランドの革新的ジャズ・クインテットのEABSと、パキスタンのスピルチュアル・ジャズバンドのJaubiがコラボレーション!ヨーロッパとアジア、その伝統と革新が入り乱れた圧巻のアルバム『In Search of a Better Tomorrow』がリリースされた。これは2023年のジャズ/グローバル・ミュージックのひとつの事件のようなものだ。

  • 2023-04-28
  • 2024-09-23

インドとブラジル、ほか多様な音楽文化に満たされた奥深き傑作。ガナーヴィヤ&ムニール・オッスン 初のデュオ作

南インド出身の歌手/作曲家/ダブルベース奏者/学者のガナーヴィヤ(Ganavya)と、ブラジル出身のギター/ベース奏者/作曲家ムニール・オッスン(Munir Hossn)。異なる文化的背景を持ちながら、ともに国際的に注目される二人のアーティストによる初のデュオアルバム『Sister, Idea』は、余計なものを一切排除しつつもそれぞれの類稀な感性と圧倒的な技術で相当に深みのある音楽作品となっている。

  • 2023-02-18
  • 2023-02-19

ポーランドから中東を経てインドを繋ぐ! ミハウ・バランスキ“マゾヴィアのマントラ”の衝撃

ポーランド・ワルシャワを拠点に活動するベーシスト/打楽器奏者/作曲家ミハウ・バランスキ(Michal Baranski)の衝撃的なデビュー作『Masovian Mantra』。タイトルの“マゾヴィア(ポーランドのワルシャワを中心とした地域)のマントラ”が表す通り、ポーランドから中東を経てインドに続く、地理的にも時間的にも広大な音楽文化を取り入れた新しいジャズだ。

  • 2022-09-15
  • 2022-09-14

スピリチュアルなインディアン・スロウ・ソウルの新たな旗手、Raveena

米国生まれながら、インドにルーツをもつ歌姫ラヴィーナ(Raveena)はメジャーデビュー作のタイトルを 『Asha’s Awakening』とした。この物語の主人公アシャのモデルはアシャ・プスリだ。今作は遥か遠く古代のパンジャーブの宇宙王女が、数世紀に渡る旅を通じた愛と喪失を経て、その後の癒しと破壊について学ぶというコンセプトを具現化している。

  • 2022-08-16
  • 2024-08-07

グラミー賞5回、文学や経済界でも活躍する天才カビール・セガール、洋の東西をつなぐ新作

10冊を超える著書を持つ文学者であり、投資銀行の重役も務め、音楽家としてはベーシスト/プロデューサーとしてグラミー賞5回、ラテングラミー賞3回の受賞歴を持つインド系アメリカ人カビール・セガール(Kabir Sehgal)が、北インドの楽器サロード奏者のアマーン・アリ・バンガシュ(Amaan Ali Bangash)とアヤーン・アリ・バンガシュ(Ayaan Ali Bangash)の兄弟とともに制作した2022年新譜『Sand and Foam』。

  • 2022-06-25
  • 2022-06-24

英国のインド人という“異質さ”で注目されるシタール奏者ヤスディープ・シン・デグン、デビュー!

北インドのパンジャーブ州にルーツを持ち、イングランド北部のリーズで生まれ育ったシタール奏者/作曲家ヤスディープ・シン・デグン(Jasdeep Singh Degun)のデビュー作『Anomaly』。北インド古典音楽を軸にしながら、西洋古典音楽やジャズといった要素を加え、外向的で完成度の高い作品に仕上がっている。