- 2023-09-19
- 2023-09-19
映画的な美しさに魅了されるピアノトリオ。フランス出身ナタリー・バラリーニ『Pleinair』
フランスのピアニスト/作曲家ナタリー・バラリーニ(Nathalie Ballarini)のアルバム『Pleinair』は、エリック・サティなどのクラシック音楽や民族音楽、ロックやプログレ、フィリップ・グラスなどのミニマル音楽といった幅広い影響がうかがえるジャズ・ピアノトリオ作品だ。
フランスのピアニスト/作曲家ナタリー・バラリーニ(Nathalie Ballarini)のアルバム『Pleinair』は、エリック・サティなどのクラシック音楽や民族音楽、ロックやプログレ、フィリップ・グラスなどのミニマル音楽といった幅広い影響がうかがえるジャズ・ピアノトリオ作品だ。
フランスのベーシスト、ピエール・ブサゲ(Pierre Boussaguet)とイタリア出身のピアニスト、ジョヴァンニ・ミラバッシ(Giovanni Mirabassi)の珠玉のデュオ作『Duo』。二人のオリジナルのほか、(6)「My funny Valentine」や(10)「La vie en rose」といったスタンダードも交えリラックスした演奏を聴かせてくれるジャズの絶品だ。
米国出身のドラマー/パーカッション奏者ジョン・ハドフィールド(John Hadfield)が、グレゴリー・プリヴァ、クリス・ジェニングスというパリのジャズシーンで最高峰の二人を迎え、新作『Drum of Stories』をリリースした。近年、ナナ・ヴァスコンセロスやコリン・ウォルコットが演奏していた楽器を入手した彼の楽器や音楽への想いが凝縮されたアルバムだ。
ベトナム系フランス人ギタリスト、グェン・レ(Nguyên Lê)の新生トリオによる新作『Silk and Sand』。ベースにカナダ出身のクリス・ジェニングス(Chris Jennings)、パーカッションにモロッコ出身のラーニ・クリージャ(Rhani Krija)という俊英を迎え、アジアのテイストが感じられる彼らしい特別なギタージャズ/フュージョンを展開する。
今回紹介するのはスウェーデンの“ジャズ・アンサンブル”、オーガニック・パルス・アンサンブル(Organic Pulse Ensemble)の『Formative Stages』というアルバム。粘るアップライト・ベースに空間を作るパーカッションとドラムスの上で、サックスやフルート、ピアノなどが自在に舞う、トランシーで音に酔えるタイプの心地よいジャズ。素晴らしい作品だが、調べていくうちに驚くべき事実にぶち当たってしまった。
大西洋のスペイン自治領カナリア諸島出身、現在はバルセロナで活動するギタリスト/作曲家オクタビオ・エルナンデス(Octavio Hernandez)によるギタートリオ作品『Mas』は、現代的かつ先鋭的なギターサウンドが爽快なジャズだ。ベースにはバシーレ・ラオラ(Basile Rahola)、ピエール・ユルティ(Pierre Hurty)というここ数年活動を共にするメンバーを迎え、コンテンポラリー・ジャズの最先端を行く演奏を聴かせてくれる。
イタリアのピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィ(Enrico Pieranunzi)とベルギーのトランペッター、バート・ヨリス(Bert Joris)による『Afterglow』(2021年)以来となる共演作は、フランクフルト・ラディオ・ビッグバンド(Frankfurt Radio Bigband)を迎えたチェット・ベイカーへのトリビュートアルバムとなった。
フランスを代表するジャズ・シンガー、サラ・ランクマン(Sarah Lancman)の6枚目のアルバム『Le pouvoir des mots』は、古いシャンソンやミュージカル映画からインスピレーションを受けたノスタルジックな作品に仕上がっている。
1997年ラトビア生まれ、現在はオランダ・アムステルダムを拠点とするギタリスト、エラ・ジリナ(Ella Zirina)は新世代のジャズ・ギター・ヒロインとなるであろう逸材だ。オーセンティックなスタイルを軸としながら、卓越した技巧も、繊細なダイナミクスの表現力も、様々な引き出しを持った即興のアイディアも素晴らしく、デビューアルバム『Intertwined』でその技を惜しげもなく披露している。
ドイツ・バイエルン州都ミュンヘン出身のベーシスト/作曲家ニルス・クーゲルマン(Nils Kugelmann)の初リーダー作『Stormy Beauty』が、名門ACTレーベルよりリリースされた。ピアノトリオでの演奏は力強く、情熱や美しい叙情性に溢れており、卓越した若い才能に感嘆させられる内容だ。
セルビアを代表するピアニスト/作曲家Bojan Zことボヤン・ズルフィカルパシチ(Bojan Zulfikarpasic)によるソロ・ピアノでの新作『As Is』は、流れるような美しいピアノの技巧とバルカン半島の伝統音楽の影響を受けた独創的な演奏が楽しめる素晴らしいアルバムだ。
結成20周年を迎える現代ヨーロッパ・ジャズを代表するピアノトリオ、ティングヴァル・トリオ(Tingvall Trio)の通算9枚目のアルバムは“鳥”がテーマ。アルバムタイトルもそのまま『Birds』と題されてた本作で、リーダーでありピアニスト/作曲家のマーティン・ティングヴァル(Martin Tingvall)はアーティストに様々なインスピレーションを与えてくれる“自然界の音楽家”たる鳥たちへの敬意と愛情、同時に人間の活動によって鳥たちが棲む環境が失われていくことへの警鐘を鳴らす。
米国デトロイト出身、現在はポーランドを拠点に活動する作曲家/ギタリストのアレックス・ロス(Alex Roth)の呼びかけに応じて集まった実験的ジャズ集団、マルチトラクション・オーケストラ(MultiTraction Orchestra)がファースト・アルバム『Reactor One』をリリース。演奏には北欧を代表する個性派トランペット奏者アルヴェ・ヘンリクセン(Arve Henriksen)らが参加している。
フランス出身でブラジルの音楽にも造詣が深いドラマー、フランソワ・モラン(François Morin)の2022年新作『Particules』は、フランスとブラジルを代表する音楽家たちを迎え、全編に豊かな感受性を湛えた素晴らしい作品だ。