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Music

  • 2021-01-29
  • 2023-01-28

イスラエルの天才SSWマティ・カスピによる“ブラジル音楽”超名盤

イスラエルを代表するSSW、マティ・カスピ(Matti Caspi, ヘブライ語:מתי כספי)の1987年作『Eretz Tropit Meshaga'at』は知られざるブラジリアン名盤だ。彼の1978年リリースのブラジリアン路線のヒット作『Eretz Tropit Yafa』の続編的内容で、マティ・カスピ自身の楽曲のほか、バーデン・パウエルやシコ・ブアルキといったブラジルのアーティストの名曲のカヴァーも多数収録されている。

  • 2021-01-28
  • 2021-01-31

現代ジャズの中心を担う凄腕ドラマー、アーサー・ナーテク 初のリーダー作

ティグラン・ハマシアンやシャイ・マエストロ、エリック・トラファズといった現代ジャズのトップアーティストのバンドに参加するスイス出身のドラマー、アーサー・ナーテク(Arthur Hnatek)の初リーダー作『Static』がリリースされた。サックス、ベース、ドラムスという編成で、適度なエフェクトで空間に広がりを持たせつつ即興主体で演奏している。

  • 2021-01-24
  • 2021-01-24

狂乱怒濤の声と打楽器。南仏文化を現代に伝える6人組 San Salvador

フランスの男女6人組ヴォーカル・グループ、サン・サルヴァドール(San Salvador)のデビュー作『La Grande Folie』は、幾重にも重なるヴォーカルと、メンバーそれぞれが手に持つ打楽器のアンサンブルが斬新なとても個性的な作品だ。全ての曲はフランス南部の言語、オック語(オクシタン語)で歌われている。

  • 2021-01-21
  • 2021-01-21

空間に散らばる音が気持ちいい!話題のスーパーユニット・Apifera

リジョイサー、ニタイ・ハーシュコヴィッツ、アミール・ブレスラー、そしてヨナタン・アルバラクというイスラエルジャズの最先端を走る4人のミュージシャンが集ったスーパーユニット、Apifera のデビュー作『Overstand』。母国イスラエルの伝統音楽、西洋クラシックのサティやラヴェルといった印象派、アフリカの伝統音楽、さらにはサン・ラのようなスピリチュアル・ジャズをすべて混ぜ込み、現代ジャズの音で出力したような幻想的な音楽は、彼らが“現実以上に明晰な夢のよう”と称するとおり、美しい幻覚を見ているような心地よさ。

  • 2021-01-17
  • 2022-06-17

ブラジルの超絶7弦ギター奏者フェリクス・ジュニオールと、日本の7弦ガットギター事情

日本ではマイナーな7弦のクラシックギター(ガットギター)は、ブラジル音楽ではごく当たり前に使われている楽器だ。通常の6弦ギターの低域を拡張した7弦ギターの豊かな表現力の魅力と、超絶技巧の7弦ギタリスト、フェリクス・ジュニオール(Félix Junior)の新譜の紹介。

  • 2021-01-17
  • 2021-01-17

ジャズ、クラシック、ブラジル音楽を横断するギターの天才ディエゴ・フィゲイレド

ジャズとクラシック、ブラジル音楽を折衷したスタイルが魅力のブラジルの卓越したギタリスト、ディアゴ・フィゲイレド(Diego Figueiredo)新譜『Antarctica』は、確かな基礎と様々なスタイルから吸収された表現力豊かな即興演奏を堪能できる、優れたギター音楽の作品だ。

  • 2021-01-15
  • 2021-01-16

サンパウロのベース奏者フィ・マロスティカ、注目のソロデビュー作

これまで特に、妻であり歌手のヴァネッサ・モレーノとのデュオ活動で知られているブラジル・サンパウロのベーシスト、フィ・マロスティカの待望のソロ・デビュー作『Visão do Mar』がリリースされた。収録の全9曲は全てフィ・マロスティカの作曲/編曲。(4)「Casulo」のみコントラバスの独奏だが、基本的にベース、ピアノ、クラリネット、ドラムスのカルテットを軸に数曲でゲストシンガーを迎えた内容となっている。

  • 2021-01-12
  • 2021-01-06

驚愕のニュー・アフリカン・ドラミング!サンプリングにも使える怒涛のソロ・パーカッション

“ニュー・アフリカン・ドラミング”を標榜するイスラエル出身のパーカッショニスト、ベン・エイロン(Ben Aylon)の25分間にわたるソロ・パーカッションの演奏を収録したアルバム『Flow Show』。ひたすらパーカッションを叩き続ける地味なアルバムだが、ずっと聴いていると魂を持っていかれそうな高揚感があり面白い。

  • 2021-01-11
  • 2023-09-09

【楽器別】最新イスラエル・ジャズ アーティスト大名鑑

今やジャズのもっとも熱いシーンとなっている「イスラエル・ジャズ」は、独特の文化を持つイスラエルの民と、進化を続けるジャズが融合したあまりに豊かな最先端音楽。個性的で魅力たっぷりの現行イスラエルジャズの音楽家たちを紹介する名鑑。独自に選曲した“イスラエル・ジャズ・ベスト”のプレイリストつきです。

  • 2021-01-10
  • 2021-01-10

フランス現代JAZZシーン、若手最注目バンド「Uptake」

フランス・パリを拠点に活動する若手4人組バンド、アップテイク(Uptake)の2020年作『Out of the Blue』がなかなかに凄い。凄いのに情報がほとんどなく調べるのに苦労したが、せめて備忘録としてはここに残しておきたい。バンドとしてか個人としてかは分からないが、きっとこれから大きく飛躍するはずの個性がここにはある。