• 2023-11-14
  • 2023-11-13

キューバを代表するドラマー、ルイ・ロペス・ヌッサによるアメリカ〜カリブの名曲カヴァー集

キューバを代表するドラマー、ルイ・ロペス・ヌッサ(Ruy López Nussa)による新譜『Versiones de La Academia』がリリースされた。今作は彼が指導を務めるハバナにあるキューバ音楽研究所(Cuban Institute of Music)の2009年始動のプロジェクト、「La Academia」のためにアレンジされた著名な楽曲のカヴァー集となっており、お馴染みの名曲をキューバン・ジャズで楽しむことができる。

  • 2023-11-13
  • 2023-11-13

NYジャズの多様性を体現するピアニスト、マダガスカルにルーツを持つマティス・ピカード新譜

ニューヨークで活動するマダガスカル系フランス人ピアニスト/作曲家、マティス・ピカード(Mathis Picard)による初のフルレンスのスタジオアルバム『Heat of the Moment』。3つのピアノトリオを軸に、オールスターとも呼べるゲストたちを迎えて制作された本作は、彼の自然への深い愛や、人間と自然の関わりについてをテーマにした探求の音楽だ。

  • 2023-11-12
  • 2023-11-15

『ENO PIANO』:ブライアン・イーノがスタジオで構築した「アンビエント・ミュージック」の世界をピアノソロで表現。稀代の米国人ピアニスト、ブルース・ブルベイカー (Bruce Brubaker)による新作。

「現代のアメリカン・クラシック・シーンで最もエキサイティングなピアニストのひとり」と評されるピアニスト、ブルース・ブルベイカー (Bruce Brubaker)による新作は、ブライアン・イーノの「アンビエント・ミュージック」の世界をピアノソロで表現した『ENO PIANO』

  • 2023-11-12
  • 2023-11-12

名手ニタイ・ハーシュコヴィッツ、抒情の海へと深く潜る充実のソロピアノ『Call On The Old Wise』、ECMよりリリース

イスラエル屈指のピアニスト、ニタイ・ハーシュコヴィッツ(Nitai Hershkovits)が2018年の『New Place Always』以来となるソロピアノ作品をリリースした。『Call On The Old Wise』と題された今作は前作以上のボリュームで全18曲50分、抒情の海に深く深く潜り込むような豊かな音楽体験に浸る傑作と言って過言ではないだろう。

  • 2023-11-11
  • 2023-11-10

超絶技巧とユニークな表現力で魅せる”Trio Grande 2.0″。ジャズロック、進化のその先へ

2020年にリリースされたアルバム『Trio Grande』は、卓越した技術と個性を持つ現代最高峰のミュージシャンによる新たな化学反応が絶賛されたとてつもない作品だった。彼らの2nd『Trio Grande: Urban Myth』は、ウィル・ヴィンソンとギラッド・ヘクセルマンはそのままに、USのドラマー/ベーシスト、ネイト・ウッド(Nate Wood)がアントニオ・サンチェスに代わり参加。新たな化学反応が楽しめる作品となっている。

  • 2023-11-11
  • 2023-11-12

マリーザ・モンチにマリア・ベターニア、ネイ様にサー様 … & more! MPB史上でもなかなかない程にとんでもない豪華なVo陣を迎えたマルセロ・コスタの新作『Vol.2』

ブラジル音楽のスターを長年に渡って支えてきたドラマー/パーカッショニスト、マルセロ・コスタ(Marcelo Costa)。国内盤CDもリリースされ話題になった前作『Vol.1(Número 1)』(2019年)に続く、『Vol.2』は、ゲストVoに女性を中心に据え、マリア・ベターニア、マリーザ・モンチ、ホベルタ・サー、パウラ・モレレンバウム(Paula Morelenbaum)らが参加。マルセロ・コスタが、MPBのシーンで45年以上にわたり、どんなにか貢献してきたかを窺い知ることができる好盤だ。

  • 2023-11-10
  • 2023-11-10

バリトンサックス、ベース、パーカッションの魅惑の地中海ジャズ・トリオ、Ava Trio

トルコ出身のベーシスト、エサット・エキンジョール(Esat Ekincioğlu)とイタリア出身のサックス奏者ジュゼッペ・ドロンゾ(Giuseppe Doronzo)、そしてスイス出身のパーカッション奏者ピノ・バシーレ(Pino Basile)によるアヴァン地中海ジャズ・トリオ、Ava Trio。ジャズのフォーマットに則りながら南欧、中東、北アフリカをぐるっと一周するような新鮮な音楽体験は唯一無二だ。

  • 2023-11-09
  • 2023-11-08

ウクライナ出身ピアノ奏者ミラナ・ジルニク新作は『不思議の国のアリス』がテーマのワンダーランド

その美しいソロピアノ作品が多くの人々に心の癒しをもたらすウクライナ出身カナダ在住のピアニスト/作曲家、ミラナ・ジルニク(Milana Zilnik)。彼女の2023年の新作『Metamorfosi』は、エレクトリック・ギターやストリングスなども交えたクラシック・クロスオーヴァーあるいは現代ジャズの作風が特徴的。それでいながらどこか懐かしさすら感じさせる柔らかな聴き心地が不思議な安心感をもたらす、素敵なアルバムだ。

  • 2023-11-07
  • 2024-06-12

クラシック出身ヴァイオリン奏者パウラ・ブジェス、ハベッカを手にノルデスチ音楽の真髄を体現

ブラジル最南端のリオグランデ・ド・スル州ポルト・アレグレ出身のヴァイオリニスト、パウラ・ブジェス(Paula Bujes)は、すっかりブラジル北東部の伝統音楽の虜のようだ。2013年からペルナンブコ州レシフェに住み、ペルナンブコ連邦大学(UFPE)音楽学部のヴァイオリン教授も務める彼女の初のソロ・アルバム『Deixa o Barco Cortar Água』では、彼女はハベッカを手にし、エネルギッシュで素朴なダンス・ミュージックを奏でる。

  • 2023-11-06
  • 2023-11-06

ロンドンで活躍するザンビア出身SSWナンヴラ、社会的テーマを独自の音で表現する新作

ロンドンを拠点に活動するシンガーソングライター、ナンヴラ(Namvula)。彼女のアイデンティティはアフリカ南部の内陸国ザンビアにあり、彼女の音楽もまた、ザンビアの伝統的な音楽スタイルとロック、ジャズ、フォークなどのジャンルを融合させた独自のものを築いている。彼女の新作EP『All Shades of the Sun』は、前作『State of Emergency』で試みたエレクトロニックとの融合は幾分影をひそめ、ギターを中心とした素朴な曲調、丁寧なサウンド・プロダクションが印象的な作品に仕上がっている。

  • 2023-11-05
  • 2023-11-20

歌手ソフィア・レイとベース奏者ホルヘ・ローダー。魂の共鳴が描き出す豊かな音の風景

アルゼンチン出身の歌手ソフィア・レイ(Sofia Rei)と、ペルー出身のベース奏者ホルへ・ローダー(Jorge Roeder)。20年におよぶ音楽的パートナーシップを築いてきた二人の、初のデュオ作『Coplas Escondidas』がリリースされた。コントラバス1本と歌というシンプルな編成で、南米音楽への愛情溢れるたおやかな音楽を創り上げている。

  • 2023-11-04
  • 2023-11-03

独特の魅力を放つSFドリーム・ポップ。Salami Rose Joe Louis『Akousmatikous』

アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ出身の女性シンガーソングライター/プロデューサー、リンゼイ・オルセンによるソロ・プロジェクト、サラミ・ローズ・ジョー・ルイス(Salami Rose Joe Louis)の新作『Akousmatikous』。無限のイマジネーションから解き放たれた光のようなものが四方八方に発散し、収束せぬまま空間を作り上げ、リスナーを幻惑し飲み込むような驚くべき世界観をもった作品だ。

  • 2023-11-04
  • 2023-11-04

「あなたの隣人はあなたの友達です」─ レディオヘッドのギタリストであるジョニーと、イスラエルの音楽家ドゥドゥが制作したアルバム『JARAK QUARIBAK』について、いま、改めて。

レディオヘッドのサウンドの中核を担うギタリスト、ジョニー・グリーンウッド(Jonny Greenwood)が、長年の友人でもあるイスラエルの音楽家ドゥドゥ・タッサ(Dudu Tassa)とともに、中東全域から歌手やミュージシャンを集め、中東全域から集められた古典的なラブソングのコレクションを録音したアルバム『Jarak Qaribak』を今年発表した。2023年パレスチナ・イスラエル戦争が始まってしまった今、改めて、このアルバムと向き合う。