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2020

  • 2020-08-03
  • 2020-08-04

さりげなく散りばめられた“ワールド・ミュージック”が魅力的なジャズギタートリオ新譜『Believers』

世界中の音楽をジャズの言語の中に落とし込み、これまでボーダーレスに活躍してきた3人のアメリカ人ミュージシャン──ギターのブラッド・シェピク、ベースのサム・ミナイエ、ドラムスのジョン・ハドフィールドがトリオを結成し創り上げたアルバムがこの『Believers』。普通のジャズ・ギタートリオとは一線を画す、現代的なサウンドが洪水のように押し寄せる。

  • 2020-08-02
  • 2020-08-02

ヴァイオリン多重録音×多数実力派歌手の共演、激良作!

2000年以降、30枚以上のアルバムの録音に参加してきたスペイン・バルセロナのヴァイオリスト、コロマ・ベルトラン(Coloma Bertran)がその長いキャリアの中で初となるソロアルバムをリリースした。本作では彼女が一人でヴァイオリン、ヴィオラ、オクターヴ・ヴァイオリンを様々な奏法を駆使し多重録音し、曲によってはゲストシンガーを迎えるという構成をとっている。

  • 2020-08-01
  • 2020-08-01

超絶ドラムと重低音の効いたエレクトロサウンドが気持ちいい、鬼才ダン・マヨ新譜

独特の世界観でコアなファンを持つイスラエルのプログレバンドTATRANの鬼才ドラマー、ダン・マヨ(Dan Mayo)のソロ新作EP『Not a Talker』がリリースされた。前作『Big Brown Eyes』も狂気を感じさせるドラミングが炸裂するエレクトロジャズだったが、今回もその辺の凡庸な音楽にはない殺気のようなものを感じさせる、えげつない音楽が押し寄せてくる。

  • 2020-07-29
  • 2020-07-29

ラージアンサンブルが奏でるジャズ×西洋古典音楽×中東音楽

世界中のリズムや音階を取り入れた独自のジャズを創り続けている米国シカゴ出身のピアニスト/作曲家、ライアン・コーハン(Ryan Cohan)の7年ぶり新譜『Originations』。ピアノ、ベース、ドラムス、中東の打楽器、管楽器、さらには弦楽四重奏という11人編成で緻密に演奏される魅惑の音楽だ。

  • 2020-07-28
  • 2021-07-19

北欧のチューバ奏者ダニエル・ハースケダール、完璧な孤独のアルバム『Call for Winter』

ノルウェーのジャズ・チューバ奏者ダニエル・ハースケダール(Daniel Herskedal)の7枚目のアルバムとなる新譜『Call for Winter』は、チューバやバストランペットの多重録音で創られた完全なるソロ作。アルバムタイトルに相応しい孤高の音楽で、北欧の厳しくも美しい自然や、人間本来の孤独の姿を語る。

  • 2020-07-25
  • 2020-07-25

ダニ・グルジェル、国籍を超えた新バンド“São Paulo Panic”で魅せた挑戦

ダニ&デボラ・グルジェル・クアルテート(DDG4)での活躍や、若く優れた音楽家を支援するプロジェクトなど、ブラジル・サンパウロのジャズ周辺の現行音楽シーンの中心人物であるダニ・グルジェル(Dani Gurgel)の新しいプロジェクト「São Paulo Panic」。ジャズという共通言語のもと、国籍を超え集まった猛者たちの素晴らしくクリエイティヴな作品。

  • 2020-07-24
  • 2022-01-30

複合的なリズムが超気持ちいい南アフリカ最新JAZZ!スィブスィソ・マシロアネの音楽

ファンク、ヒップホップ、ネオソウル、ゴスペル、それにアフリカの伝統音楽から強いインスピレーションを受け、独自のジャズに昇華したスィブスィソ・マシロアネ(Sibusiso Mash Mashiloane)の音楽は未知の連続でスリリングだ。強烈なポリリズムの繰り返しが呪術的な魅力を放つ(1)「Umthandazo」から、魔法のような音楽が続く。

  • 2020-07-22
  • 2023-08-20

ブラジル音楽と世界を繋ぐギタリスト、シコ・ピニェイロ、10年振りソロ名義新作

ブラジル出身、現在は米国ニューヨークを拠点に活動するジャズギタリスト、シコ・ピニェイロ(Chico Pinheiro)がソロ名義では10年振りとなるアルバム『City of Dreams』をリリースした。彼のギターは相変わらずの凄まじいインパクトで、(1)「City of Dreams」の後半で聴かれるような淀みなく流れ続けるアドリブ・ソロにはただただ圧倒される。

  • 2020-07-21
  • 2024-06-23

UK歌姫ザラ・マクファーレン新譜はジャマイカ伝統音楽、ジャズ、エレクトロニカの絶妙な色合い

ブラック・ブリティッシュ随一のシンガーと称賛されるザラ・マクファーレン(Zara McFarlane)の4作目となる2020年新譜『Songs of an Unknown Tongue』は、従来の作品よりエレクトロニカの比重が増し、さらにジャマイカ人の両親を持つという彼女のルーツを探るようなリズム、パーカッションに彩られた新鮮なサウンドが魅力的な一枚。

  • 2020-07-19
  • 2020-07-19

早熟の天才クリスチャン・サンズ、ブルース・リーの哲学を鮮やかに描く傑作新譜!挟間美帆も参加

2002年に若干12歳でデビューした天才ピアニスト、クリスチャン・サンズ。30歳になった2020年の新譜『Be Water』は中村恭士、クラレンス・ペンとのトリオを軸に、多数のゲストが参加。ブルース・リーの哲学「水になれ」からインスパイアされた傑作だ。