- 2020-07-24
- 2022-01-30
複合的なリズムが超気持ちいい南アフリカ最新JAZZ!スィブスィソ・マシロアネの音楽
ファンク、ヒップホップ、ネオソウル、ゴスペル、それにアフリカの伝統音楽から強いインスピレーションを受け、独自のジャズに昇華したスィブスィソ・マシロアネ(Sibusiso Mash Mashiloane)の音楽は未知の連続でスリリングだ。強烈なポリリズムの繰り返しが呪術的な魅力を放つ(1)「Umthandazo」から、魔法のような音楽が続く。
ファンク、ヒップホップ、ネオソウル、ゴスペル、それにアフリカの伝統音楽から強いインスピレーションを受け、独自のジャズに昇華したスィブスィソ・マシロアネ(Sibusiso Mash Mashiloane)の音楽は未知の連続でスリリングだ。強烈なポリリズムの繰り返しが呪術的な魅力を放つ(1)「Umthandazo」から、魔法のような音楽が続く。
稀有な才能をもった南アフリカのSSW/トランペッターのマンディシ・デャンティス(Mandisi Dyantyis)のデビュー盤『Somandla』(2018年)。彼は8歳からトランペットを始め、クラシック音楽やゴスペルなどの影響も受けたアフロジャズの新たな天才だ。
モロッコのゲンブリ奏者/シンガーのラビイ・ハルヌーン(Rabii Harnoune)と、フランクフルトを拠点に活動するプロデューサーV.B.クール(V.B.Kühl)によるデュオアルバム『Gnawa Electric Laune』は、近年急速に注目を浴びるモロッコの伝統音楽グナワとエレクトロニック・ミュージックを融合した興味深い作品だ。
アフリカ大陸南東部のモザンビークに生まれ、デンマークで育ち、現在はドイツ・ベルリンで活動する女性SSWナタリー・グレフェル(Natalie Greffel)のデビュー作『Para Todos』はブラジル音楽であるサンバを基調としながら、ジャズやサイケロックといった要素も盛り込んだ少し奇妙でとても面白い作品。
モーリス・ルカ(Maurice Louca)の2019年作『Elephantine』。エレクトロ・アコースティック・シャアビと高く評された前作とは変わり、今作では大編成バンドでの生演奏のみの路線へ。だが音のクレイジーさは相変わらずで、アコースティック楽器が主体となった分、むしろより一層の本質的な狂気を感じる内容になっている。
西アフリカ・ベナン出身のギタリスト、リオーネル・ルエケ(Lionel Loueke)とハンガリー出身のドラマー、フェレンク・ネメス(Ferenc Nemeth)、そしてスウェーデン生まれのイタリア人ベーシストのマッシモ・ビオルカティ(Massimo Biolcati)のトリオ、ジルフェマ(Gilfema)。アフリカ音楽のエッセンスが色濃く反映された個性的なジャズがとても面白い。
ンドゥドゥーゾ・マカティニ(Nduduzo Makhathini)の新譜『Modes of Communication: Letters from the Underworlds』は、81年の歴史を誇るジャズの名門、ブルーノート・レコードにとって歴史的な一枚となった。この“しりとりが終わらなくなる”危機を孕む名前を持つピアニストは、南アフリカ人としてブルーノート・レコードとサインを交わした初めてのアーティストなのだ。
女性ピアニスト、タンディ・ントゥリ(Thandi Ntuli)の2018年の2枚組大作『Exiled』は、米国ニューヨークや英国ロンドン、イスラエルなど世界中で巻き起こる新時代のジャズの爆心地のひとつとして注目される南アフリカを代表する現代の名盤だ。ファンクやR&B、そして現地の伝統音楽と絡みつつ1950年代頃より発展し続けてきた南アフリカのジャズのひとつの到達点と言っても過言はない。
南アフリカのジャズバンド、MABUTAはシェーン・クーパーのベースを中心に、ピアノ(キーボード)、ドラムス、サックス、トランペットというクインテット編成。2018年作『Welcome to This World』は、たった5人のバンド編成ながらラージアンサンブルをも思わせるダイナミックなサウンドで世界の度肝を抜いた。
ジャズの超名門レーベル、Blue Note Records の80年にわたる長い歴史の中で初めて、南アフリカのアーティストの音源がリリースされることになった。ピアニストの名はNduduzo Makhathini。
カーボベルデ出身の両親のもと、オランダに生まれたネルソン・フレイタス(Nelson Freitas)の新譜『Sempre Verão』がカーボベルデで大ヒット中だ。
島国カーボベルデのサオ・ヴィセント島の漁村に生まれ、島の数軒の酒場で歌い続けた裸足の少女セザリア・エヴォラ(Cesária Évora)は、40代にしてフランス人に“発掘”され「Sodade」が大ヒット。2003年にグラミー賞を受賞するなど、2011年に亡くなるまでにカーボベルデという国とその豊かな音楽文化を世界に広め続けた偉大な歌手だ。
ダファー・ヨーゼフ(Dhafer Youssef)はチュニジア出身のウード奏者/シンガー/作曲家。ワールドミュージックとジャズの架け橋としてのキーマンとしても知られている。そんな彼の諸作の中で、私がもっとも衝撃を受けたアルバムが2013年作の『Birds Requiem』だ。
遠い遠い異国の海や自然、そこに生活する人々の営み、そしてモルナの流れを汲む彼の地の音楽を、もっとも魅力的な形で伝えてくれた歌手と作品がマイラ・アンドラーデ(Mayra Andrade)の2006年のデビュー作『Navega』だった。