- 2019-12-16
- 2020-02-07
サンプリングも印象的、Cribasのピアニストが放つ現代アルゼンチン・ジャズ名盤
現代アルゼンチン音楽を代表するバンド、クリバス(Cribas)のピアニスト、フアン・フェルミン・フェラリス(Juan Fermín Ferraris)の2019年作『35mm』は、私が今年出会ったアルゼンチン音楽の中でも特も気に入って繰り返し聴き続けた作品だ。
現代アルゼンチン音楽を代表するバンド、クリバス(Cribas)のピアニスト、フアン・フェルミン・フェラリス(Juan Fermín Ferraris)の2019年作『35mm』は、私が今年出会ったアルゼンチン音楽の中でも特も気に入って繰り返し聴き続けた作品だ。
アルゼンチンの女性歌手シルビア・イリオンド(Silvia Iriondo)と名ギタリスト、フアン・ファルー(Juan Falú)による2019年作『Antiguo Rezo』は、ガットギターと歌だけで表現される、深く静謐な音楽が堪能できる作品だ。
現代アルゼンチン音楽シーンの最重要ピアニスト/作曲家のアレハンドロ・マンソーニ(Alejandro Manzoni)のオクテートによる新作『Formato de Cámara』が素晴らしい。ジャズとクラシック、そしてアルゼンチンに根付くフォークミュージックのもっとも良い部分がうまく融合し、夢のような音楽が奏でられている。2019年ベストのひとつになりそうな予感だ…。
レディオヘッドの楽曲群をカヴァーした前々作『Cómo Desaparecer Completamente』、ダブを取り入れたミキシングなど音響的なアプローチで先鋭化した前作『9』など、多様化する現代ジャズシーンで存在感を増してきたアルゼンチンのピアニスト、マルコ・サンギネッティの2019年の新譜『Inmoral』がリリースされた。
アルゼンチンの人気音楽家、カルロス・アギーレ(Carlos Aguirre)の2019年作『La Música del Agua』は、ラ・プラタ川流域に暮らす人々の生活や文化、そしてそれらを包み込む雄大な自然をテーマに創作された多様な楽曲を彼自身のピアノと歌のみで再解釈した厳かで美しい作品だ。
チェロやギターに似ていながら、全く別の進化を遂げてきたヴィオラ・ダ・ガンバという古楽器をご存知の方は、おそらく数えるほどしかいないだろう。この魅力的な古楽器の演奏者が、今回の記事の主人公であるアルゼンチン出身のルシアーナ・エリゾンド(Lucíana Elizondo)だ。
現代のブラジル音楽、アルゼンチン音楽を語る上で決して無視できないこの3人の実力者が集い、それぞれの楽曲を持ち寄って新たに演奏、収録した『Serpentina』