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ブラジル

  • 2021-10-28
  • 2021-10-28

リオの名音楽家ホドリゴ・レッサ、COVID-19の犠牲になった父に捧げるサンバ

新しいショーロやサンバの形を模索するブラジルの超絶技巧バンドリン奏者、ホドリゴ・レッサ(Rodrigo Lessa)の2021年新譜『No Jeito』。全曲がホドリゴ・レッサの作曲で、伝統的なショーロをベースとしながらも現代的で物語性に富んだ展開を見せる豊かなソングライティングに脱帽。

  • 2021-10-13
  • 2021-12-14

伝統音楽と現代ジャズの奇跡の邂逅。カテリーナ・ラドコヴァ×アントニオ・ロウレイロ

前作『Singularlugar: Travessia』が大きな反響を呼んだベラルーシ出身ピアニスト/シンガーのカテリーナ・ラドコヴァ(Katerina L’dokova)がより進化した姿を見せた。新譜『Mova Dreva』にはブラジルのSSWアントニオ・ロウレイロがドラムスやエレクトリック・ピアノなどで全面参加し、音楽面・音響面で大きな影響を与えている。

  • 2021-10-07
  • 2021-10-07

ピアノ奏者トゥーリオ・モウラォン、多彩なゲストを迎えた傑作ミナス・ジャズ

トロピカリアの伝説的バンド、オス・ムタンチス(Os Mutantes)などで活躍したブラジル・ミナスジェライス州出身のピアニスト、トゥーリオ・モウラォンの『Barraco Barroco』は、クラシック音楽、60年代の器楽、70年代のプログレッシブロックといった彼の中に今も衝動として燃え続ける音楽の軌跡を繋ぐ作品だ。

  • 2021-09-13
  • 2024-06-10

理不尽に命を奪われた女性ギタリストの遺志を受け継ぐ、タイス・ナシメントのソロ作

ブラジルの女性ギタリスト、タイス・ナシメント(Thais Nascimento)の2021年作『Expressivas』は女性作曲家が書いたギター曲を表現力豊かに演奏したソロギター作品である。そしてこのアルバムは、元ボーイフレンドによって惨殺されてしまったマトグロッソ・ド・スルの才能溢れる女性ギタリスト、マヤラ・アマラウ(Mayara Amaral)に捧げられている。

  • 2021-09-08
  • 2021-09-08

ブラジル随一のコーラスグループ、オルヂナリウスが歌うボサノヴァ名曲集

ブラジルのコーラスグループ、オルヂナリウス(Ordinarius)がボサノヴァの名曲を美しい6声のコーラスでアレンジした2021年新譜『Bossa 20』。これまでもブラジル国内外の名曲カヴァーで男女混成コーラスの魅力を見せてきた彼らだが、これまでのアルバムの中でもっとも聴きやすい選曲となっている。

  • 2021-08-31
  • 2021-08-31

ブラジル発レゲエバンド Natiruts、25周年を記念する豪華ゲスト参加の傑作

活動25周年を迎えたブラジルのレゲエバンド、ナチルッツ(Natiruts)の新譜 『Good Vibration』。Iza、カルリーニョス・ブラウン、Melimといったブラジル国内の人気ミュージシャンのみならず、ボブ・マーリーの息子ジギー・マーリーやバルセロナのカリスマ的存在マカコなど豪華なゲストが目白押しの話題作だ。

  • 2021-08-28
  • 2021-08-29

ミナスが生んだ最もピュアな音楽。ヘナート・モタ&パトリシア・ロバト新譜『Terreiro Zen』

ヘナート・モタ(Renato Motha)とパトリシア・ロバト(Patricia Lobato)の夫婦デュオにマウリシオ・チズンバ(Mauricio Tizumba)を加えたトリオ名義の新作『Terreiro Zen』。15分半に及ぶ壮大な詩曲(1)「Suíte dos Santos Pretos」に始まる、オーガニックで生命の喜びに溢れた至福の43分間。

  • 2021-08-26
  • 2021-10-01

MPBの歴史に燦然と輝く名盤、Djavan『Luz』

ブラジル・ポピュラー音楽(MPB)の歴史に燦々と輝く大傑作、ジャヴァン(Djavan)の『Luz』(1982年)。スティーヴィー・ワンダーがハーモニカで参加した(1)「Samurai」、ヒューバート・ロウズのフルートが舞い踊る(2)「Luz」でリスナーをいきなり惹き込み、その後に続く(3)「Nobreza」や(5)「Sina」、(8)「Açaí」などのバラードも絶品という、まさしく名盤中の名盤である。

  • 2021-08-19
  • 2021-08-19

ミナスのマルチ奏者アベル・ボルジェス、20年のキャリアから生まれた個性的“デビュー作”

ブラジルの作曲家/パーカッショニスト/ギタリストのアベル・ボルジェス(Abel Borges)が、自身の音楽家としての20年に及ぶキャリアの集大成として発表したデビューアルバム『Alafiá』をリリースした。演奏にはギタリストのルーカス・テレス、フルートのアレシャンドリ・アンドレスといったミナスの優れたミュージシャンが参加。

  • 2021-08-18
  • 2021-08-18

ブラジルとポルトガルを繋ぐピアノと声+αの美しく文化的な大傑作

ブラジルのピアニスト/作曲家ルイス・フェリピ・ガマ(Luis Felipe Gama)と歌手アナ・ルイーザ(Ana Luiza)のデュオと、ポルトガルの詩人ティアゴ・トーレス・ダ・シルヴァ(Tiago Torres da Silva)の共同名義の『Contrabando』は、両国の豊かな文化が混合した、この上なく美しい15の室内楽的ヴォーカル・ジャズを堪能できる傑作だ。

  • 2021-08-17
  • 2021-10-01

エドゥアルド・ネヴィス、多彩なゲストを迎えた奇想のブラジリアン・ジャズ

ブラジルのサックス&フルート奏者エドゥアルド・ネヴィス(Eduardo Neves)の2020年作『Olayá』。近年は息子のアントニオ・ネヴィス(Antônio Neves)が現代ジャズ界隈で大きく注目されているが、1968年生まれのこの父もまだまだ負けず、ブラジル音楽の伝統を誇りに持ちつつ、やはり相当に斬新でクールな音楽を聴かせてくれた。

  • 2021-07-25
  • 2024-06-12

エルメートの愛弟子アンドレ・マルケス、ソロピアノで魅せる至極のフォホー

パスコアールのバンドで活躍するピアニスト、アンドレ・マルケス(André Marques)のソロピアノ作『Forró de Piano』は、その名の通り本来アコーディオン(サンフォーナ)やトライアングル、ザブンバなどで演奏されるブラジルの伝統音楽フォホー(Forró)をピアノ一台のみという珍しいフォーマットで表現したアルバムだ。