- 2021-11-02
- 2023-09-27
ブラジルの若手筆頭格ギタリスト、カイナン・カヴァルカンチによるガロート名曲集
ガロートの名曲にブラジルの若手最高峰ギタリストのひとり、カイナン・カヴァルカンチ(Cainã Cavalcante)が真摯に取り組んだのが今作『Sinal Dos Tempos - Cainã Toca Garoto』。圧倒的な技巧に裏打ちされた表現力を武器に、ガロートのメロディを軽やかに踊らせる。
ガロートの名曲にブラジルの若手最高峰ギタリストのひとり、カイナン・カヴァルカンチ(Cainã Cavalcante)が真摯に取り組んだのが今作『Sinal Dos Tempos - Cainã Toca Garoto』。圧倒的な技巧に裏打ちされた表現力を武器に、ガロートのメロディを軽やかに踊らせる。
新しいショーロやサンバの形を模索するブラジルの超絶技巧バンドリン奏者、ホドリゴ・レッサ(Rodrigo Lessa)の2021年新譜『No Jeito』。全曲がホドリゴ・レッサの作曲で、伝統的なショーロをベースとしながらも現代的で物語性に富んだ展開を見せる豊かなソングライティングに脱帽。
イスラエルのクラリネット奏者アナット・コーエン(Anat Cohen)と、ブラジルの7弦ギタリスト、マルセロ・ゴンサルヴェス(Marcello Gonçalves)のデュオ作『Reconvexo』。このデュオとしては2017年のルシアール・サントス曲集『Outra Coisa: The Music of Moacir Santos』以来の2作目となる。
前作『Singularlugar: Travessia』が大きな反響を呼んだベラルーシ出身ピアニスト/シンガーのカテリーナ・ラドコヴァ(Katerina L’dokova)がより進化した姿を見せた。新譜『Mova Dreva』にはブラジルのSSWアントニオ・ロウレイロがドラムスやエレクトリック・ピアノなどで全面参加し、音楽面・音響面で大きな影響を与えている。
トロピカリアの伝説的バンド、オス・ムタンチス(Os Mutantes)などで活躍したブラジル・ミナスジェライス州出身のピアニスト、トゥーリオ・モウラォンの『Barraco Barroco』は、クラシック音楽、60年代の器楽、70年代のプログレッシブロックといった彼の中に今も衝動として燃え続ける音楽の軌跡を繋ぐ作品だ。
ブラジルの女性ギタリスト、タイス・ナシメント(Thais Nascimento)の2021年作『Expressivas』は女性作曲家が書いたギター曲を表現力豊かに演奏したソロギター作品である。そしてこのアルバムは、元ボーイフレンドによって惨殺されてしまったマトグロッソ・ド・スルの才能溢れる女性ギタリスト、マヤラ・アマラウ(Mayara Amaral)に捧げられている。
ブラジルのコーラスグループ、オルヂナリウス(Ordinarius)がボサノヴァの名曲を美しい6声のコーラスでアレンジした2021年新譜『Bossa 20』。これまでもブラジル国内外の名曲カヴァーで男女混成コーラスの魅力を見せてきた彼らだが、これまでのアルバムの中でもっとも聴きやすい選曲となっている。
活動25周年を迎えたブラジルのレゲエバンド、ナチルッツ(Natiruts)の新譜 『Good Vibration』。Iza、カルリーニョス・ブラウン、Melimといったブラジル国内の人気ミュージシャンのみならず、ボブ・マーリーの息子ジギー・マーリーやバルセロナのカリスマ的存在マカコなど豪華なゲストが目白押しの話題作だ。
ヘナート・モタ(Renato Motha)とパトリシア・ロバト(Patricia Lobato)の夫婦デュオにマウリシオ・チズンバ(Mauricio Tizumba)を加えたトリオ名義の新作『Terreiro Zen』。15分半に及ぶ壮大な詩曲(1)「Suíte dos Santos Pretos」に始まる、オーガニックで生命の喜びに溢れた至福の43分間。
ブラジル・ポピュラー音楽(MPB)の歴史に燦々と輝く大傑作、ジャヴァン(Djavan)の『Luz』(1982年)。スティーヴィー・ワンダーがハーモニカで参加した(1)「Samurai」、ヒューバート・ロウズのフルートが舞い踊る(2)「Luz」でリスナーをいきなり惹き込み、その後に続く(3)「Nobreza」や(5)「Sina」、(8)「Açaí」などのバラードも絶品という、まさしく名盤中の名盤である。
ブラジルの作曲家/パーカッショニスト/ギタリストのアベル・ボルジェス(Abel Borges)が、自身の音楽家としての20年に及ぶキャリアの集大成として発表したデビューアルバム『Alafiá』をリリースした。演奏にはギタリストのルーカス・テレス、フルートのアレシャンドリ・アンドレスといったミナスの優れたミュージシャンが参加。
ブラジルのピアニスト/作曲家ルイス・フェリピ・ガマ(Luis Felipe Gama)と歌手アナ・ルイーザ(Ana Luiza)のデュオと、ポルトガルの詩人ティアゴ・トーレス・ダ・シルヴァ(Tiago Torres da Silva)の共同名義の『Contrabando』は、両国の豊かな文化が混合した、この上なく美しい15の室内楽的ヴォーカル・ジャズを堪能できる傑作だ。
ブラジルのサックス&フルート奏者エドゥアルド・ネヴィス(Eduardo Neves)の2020年作『Olayá』。近年は息子のアントニオ・ネヴィス(Antônio Neves)が現代ジャズ界隈で大きく注目されているが、1968年生まれのこの父もまだまだ負けず、ブラジル音楽の伝統を誇りに持ちつつ、やはり相当に斬新でクールな音楽を聴かせてくれた。
パスコアールのバンドで活躍するピアニスト、アンドレ・マルケス(André Marques)のソロピアノ作『Forró de Piano』は、その名の通り本来アコーディオン(サンフォーナ)やトライアングル、ザブンバなどで演奏されるブラジルの伝統音楽フォホー(Forró)をピアノ一台のみという珍しいフォーマットで表現したアルバムだ。