- 2021-01-17
- 2021-01-17
ジャズ、クラシック、ブラジル音楽を横断するギターの天才ディエゴ・フィゲイレド
ジャズとクラシック、ブラジル音楽を折衷したスタイルが魅力のブラジルの卓越したギタリスト、ディアゴ・フィゲイレド(Diego Figueiredo)新譜『Antarctica』は、確かな基礎と様々なスタイルから吸収された表現力豊かな即興演奏を堪能できる、優れたギター音楽の作品だ。
ジャズとクラシック、ブラジル音楽を折衷したスタイルが魅力のブラジルの卓越したギタリスト、ディアゴ・フィゲイレド(Diego Figueiredo)新譜『Antarctica』は、確かな基礎と様々なスタイルから吸収された表現力豊かな即興演奏を堪能できる、優れたギター音楽の作品だ。
これまで特に、妻であり歌手のヴァネッサ・モレーノとのデュオ活動で知られているブラジル・サンパウロのベーシスト、フィ・マロスティカの待望のソロ・デビュー作『Visão do Mar』がリリースされた。収録の全9曲は全てフィ・マロスティカの作曲/編曲。(4)「Casulo」のみコントラバスの独奏だが、基本的にベース、ピアノ、クラリネット、ドラムスのカルテットを軸に数曲でゲストシンガーを迎えた内容となっている。
ブラジルのベテラン歌手、アライヂ・コスタとピアニスト/作曲家のゼー・ミゲル・ウィズニキの初共演は1968年、TVで披露された「Outra Viagem」だった。このとき、アライヂ・コスタは33歳、ゼー・ミゲル・ウィズニキは20歳。そこから半世紀の時を経て、アライヂ・コスタが歌うゼー・ミゲル・ウィズニキの作品集『O Anel - Alaíde Costa Canta José Miguel Wisnik』が完成、アントニオ・カルロス・ジョビンの命日である12月8日にリリースされた。
ブラジル・サンパウロ出身の作曲家/ピアニストのファビオ・トーレス(Fábio Torres)の新譜『Além do Jardim』は、ブラジルを代表する女性シンガーを迎えたヴォーカル作品となっている。
今年2020年もたくさんの素晴らしい音楽との出会いがありました。この記事では週末アマチュア音楽家/音楽ライターのlessthanpandaが主宰する音楽情報メディア、Música Terra(ムジカテーハ)が選ぶ“2020年のベストアルバム”トップ10を紹介します。
ブラジル・ミナス出身のピアニスト/作曲家、ディアンジェロ・シルヴァ(Deangelo Silva)の注目の新譜『Hangout』。カルテットのメンバーはピアノ/キーボードのディアンジェロ・シルヴァほか、ギターにフェリピ・ヴィラス・ボアス、ベースにフレデリコ・エリオドロ、ドラムスにアントニオ・ロウレイロという、おそらく考え得る“ミナス新世代”界隈の最強布陣で、否応なく期待値が高まる。
ブラジル・サンパウロ出身のピアニスト/作曲家、ルーイッジ・ウーレイ(Louise Woolley)の3rdアルバムとなる新譜『Rascunhos』。ジャンルはジャズに分類されるが、クラシック音楽やブラジルの先人音楽家たちが築いてきた豊かな音楽文化を継承する作品で、非常にクオリティが高い。
一聴して、ブラジルの伝説的フュージョン・バンド、Azymuthが思い浮かんだ。シコ・サイエンスのバンド、ナサォン・ズンビのドラマー/作曲家/プロデューサーのプピロ(Pupillo)率いるバンド、ソノラド(Sonorado)のデビュー作『Sonorado Apresenta: Novelas』はブラジリアン・フュージョンの新たな傑作だ。
前作『Belo Horizonte』でラテングラミー賞「Mejor Álbum Música Popular Brasileña」部門を受賞したトニーニョ・オルタ(Toninho Horta)の新譜は、歌手バーバラ・カッシーニ(Barbara Casini)との親密なデュオアルバム『Viva Eu: As Canções Brasileiras de Novelli』。こちらもまた素晴らしい内容だった。
『Cristovão Bastos e Rogério Caetano』は、クリストヴァン・バストス(Cristovão Bastos)とホジェリオ・カエターノ(Rogério Caetano)による極上のショーロ・デュオ作。ピアノと7弦ギターでジャズ的なアドリブも交えながらしっとりと演奏されるショーロにうっとりと浸れる作品だ。
ブラジル音楽×サイケロックが好きな方にぜひ聴いてもらいたいのが、ルシアーノ・ファッシーニ(Luciano Faccini)をリーダーとするブラジルのバンド、イマ(ímã)のデビューアルバム『ímã de nove pontas』。パラナ州都クリチバの9人組。メンバーの多くが楽器を持ち替え、さらにヴォーカルも取るという興味深いバンドだ。
芸歴50年以上を誇るMPB巨匠トッキーニョ(Toquinho)が新譜をリリースした。アルバムタイトル『A Arte de Viver』は“生きる術”の意味。編成もアレンジも古き良き伝統的なサンバそのもので、目新しさは皆無だがブラジル音楽の真髄ともいうべき“サウダージ”が満載。ブラジル音楽ファンにとっては堪らない作品だろう。
ともに十代の頃からその圧倒的な音楽性とテクニックで注目を浴びてきたベーシストのミシェル・ピポキーニャ(Michael Pipoquinha)と、ギタリストのペドロ・マルチンス(Pedro Martins)の初デュオ作『Cumplicidade』。何曲かでは超豪華ゲストも迎え、ブラジルの若手ナンバーワンとして鳴らす二人の妙技が楽しめる快作だ。
芸歴40年を誇るミナスのベテランSSW/ギタリスト、ロブソン・サントス(Robson Santos)が、ミナスの幅広い世代のミュージシャンらと録音した新譜『Pleiópolis』が素晴らしい。多くのミナス音楽ファンに聴いてもらいたい傑作!