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キューバ

  • 2024-10-14
  • 2024-10-12

現代の歌姫マイラ・アンドラーデ、ロンドンのユニオン・チャペルでのライヴ盤リリース

カーボベルデ出身のSSW、マイラ・アンドラーデ(Mayra Andrade)の5年ぶりのアルバム『reEncanto (Live at Union Chapel)』は、自身2枚目となるライヴ盤となった。歴史ある教会でありながら、優れた音響のライヴ・コンサート会場としても有名なロンドンのユニオン・チャペルで2023年11月に行われた演奏を記録したもので、伴奏者はギターのジョジェ・アルメイダ(Djodje Almeida)のみという編成で極上のクレオール・ポップのひとときを味わえる。

  • 2024-06-10
  • 2024-06-10

ピアニスト/祈祷師ンドゥドゥーゾ・マカティニ、豊穣の女神に捧げる新作『uNomkhubulwane』

2020年に南アフリカ出身者として初めてブルーノート・レコードと契約を交わしたピアニスト/作曲家、ンドゥドゥーゾ・マカティニ(Nduduzo Makhathini)。以来国際的な知名度を高め、その南アフリカの民族的な響きと豊かな抒情性で注目を浴び続ける彼が早くも同レーベルからの3作目となるアルバム『uNomkhubulwane』をリリースした。

  • 2024-06-07
  • 2024-06-07

NYのアフロ・キューバン・ジャズを牽引するザッカイ・カーティスが描き出す、現代の“Cubop”

米国のラテンジャズ・ピアニストのザッカイ・カーティス(Zaccai Curtis)のソロ名義での新作『Cubop Lives!』は、タイトルの通りキューバ音楽とビバップの融合した“キューバップ”を表現する心踊るジャズだ。ラテンの名曲からジャズ・スタンダード、そして彼のオリジナルまで17曲を収録。アフロ・キューバン・ジャズへの溢れんばかりの愛が今にも爆発しそうな圧巻の演奏が素晴らしい。

  • 2023-11-17
  • 2023-11-16

チェロ弾き語りで名を馳せたSSWアナ・カルラ・マサ、新たなラテン・ルーツの魅力が香る新作『Caribe』

柔らかな感性と卓越した技術のチェロ弾き語りで多くのリスナーを魅了した女性SSW、アナ・カルラ・マサ(Ana Carla Maza)。セルフプロデュースの新譜『Caribe』は驚いたことに、最大時にはセクステット編成で一気に“ラテンジャズ”の作風を前面に押し出してきた作品となった。新曲を中心に、(5)「Astor Piazzola」や(6)「Bahia」などソロで演じた過去作からの楽曲も新たなアレンジが躍動。これまで彼女が見せてこなかった新たな魅力を堪能できるアルバムに仕上がっている。

  • 2023-11-14
  • 2023-11-13

キューバを代表するドラマー、ルイ・ロペス・ヌッサによるアメリカ〜カリブの名曲カヴァー集

キューバを代表するドラマー、ルイ・ロペス・ヌッサ(Ruy López Nussa)による新譜『Versiones de La Academia』がリリースされた。今作は彼が指導を務めるハバナにあるキューバ音楽研究所(Cuban Institute of Music)の2009年始動のプロジェクト、「La Academia」のためにアレンジされた著名な楽曲のカヴァー集となっており、お馴染みの名曲をキューバン・ジャズで楽しむことができる。

  • 2023-10-19
  • 2023-10-16

スペインの現代ジャズ第一人者シャビ・トーレス、ロックダウンの中で書かれた創造性溢れる新譜

スペインのピアニスト、シャビ・トーレス(Xavi Torres)は、パンデミックによるロックダウンの最中、創造性を保つために1ヶ月間、毎日1曲ずつ曲を書いた。“検疫の曲たち”を表す今作『Quarantena Songs』は、それらの30曲の中から14曲(サブスクでは12曲を聴くことができる)を選び、2つのトリオで演奏した作品だ。

  • 2023-09-08
  • 2023-09-02

常識を捨て去った現代のラテンジャズ! キューバの名手アロルド・ロペス=ヌッサの新境地

キューバ出身のピアニスト/作曲家アロルド・ロペス=ヌッサ(Harold López-Nussa)の新譜『Timba a la Americana』は、1980年代後半にキューバで誕生した大衆音楽“ティンバ”をテーマに、独自のエッセンスを織り込んだ色彩豊かで楽しいラテンジャズ作品だ。アロルド・ロペス=ヌッサにとってブルーノート・レコードからの初作であり、プロデューサーはスナーキー・パピー(Snarky Puppy)のマイケル・リーグ(Michael League)が務めている。

  • 2023-07-28
  • 2023-07-27

スペインの歌手アルバ・サントス 2ndはキューバ、ブラジル、インド人混成カルテットによる意欲作

世界がパンデミックの危機に陥る直前の2020年1月、スペイン出身の歌手/作曲家アルバ・サントス(Alba Santos)、キューバのベーシストのアニエル・ソメイラン(Aniel Someillan)、ブラジルのドラマー、イサイアス・アウヴェス(Isaías Alves)、そしてインド出身ピアニストのアヌラグ・ナイドゥ(Anurag Naidú)の4人の傑出した音楽家たちが スリランカに集い、7日間の創造的な合宿で一枚のアルバムを録音した。

  • 2023-07-03
  • 2023-07-02

現代欧州ジャズの王者Tingvall Trio、「鳥」と彼らの環境をテーマにした最新作『Birds』

結成20周年を迎える現代ヨーロッパ・ジャズを代表するピアノトリオ、ティングヴァル・トリオ(Tingvall Trio)の通算9枚目のアルバムは“鳥”がテーマ。アルバムタイトルもそのまま『Birds』と題されてた本作で、リーダーでありピアニスト/作曲家のマーティン・ティングヴァル(Martin Tingvall)はアーティストに様々なインスピレーションを与えてくれる“自然界の音楽家”たる鳥たちへの敬意と愛情、同時に人間の活動によって鳥たちが棲む環境が失われていくことへの警鐘を鳴らす。

  • 2023-06-20
  • 2023-09-17

92歳、キューバの歌姫オマーラ・ポルトゥオンド、“人生”を歌う慈愛に満ちた新譜『Vida』

92歳という年齢は、やはり特別に取り上げざるを得ない。歌手としてのキャリアは17歳の頃からだというからもう75年に及ぶのだが、彼女のその驚くべき歌唱力、表現力が国際的に正当に評価されたのはキャリア開始から半世紀後の1997年、67歳の頃だった。きっかけはライ・クーダー(Ry Cooder)がキューバの“忘れられた”老ミュージシャンたちと作り上げた『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』だ。

  • 2023-02-11
  • 2023-02-06

アフロ・キューバンと地中海周辺音楽の豊かな出会い。ジョエル・イエレスエロ新譜『Cimarron』

キューバ・ハバナ出身、フランス在住のギタリスト/打楽器奏者/ヴォーカリスト/作曲家ジョエル・イエレスエロ(Joel Hierrezuelo)による2022年新譜『Cimarron』は、ラテン音楽、特にキューバの伝統的なリズムに加え、アフリカや中東音楽のエッセンスも感じられるとてもエキサイティングなジャズだ。

  • 2023-01-27
  • 2023-01-26

オマール・ソーサとチガナ・サンタナ。共通のルーツへの畏敬の念によって結ばれた深淵なデュオ作

キューバのピアニストのオマール・ソーサ(Omar Sosa)と、ブラジルのシンガーソングライター/ギタリストのチガナ・サンタナ(Tiganá Santana)のデュオ・アルバム『Iroko』は、世界的にも稀に見る才能を持つ二人の音楽家による深淵な語らいが垣間見える傑出した作品だ。

  • 2022-12-26
  • 2022-12-25

キューバ、ブラジル、NYジャズシーンの饗宴。ダフニス・プリエトの曲者揃いのカルテット作

キューバのドラマー、ダフニス・プリエト(Dafnis Prieto)がブラジル出身の歌手ルシアーナ・ソウザ(Luciana Souza)を全面的に迎えて制作した新作『Cantar』は、所謂“ラテン音楽”として認知されるキューバの音楽と、ルシアーナがもたらすブラジル音楽のエッセンスを絶妙にブレンドした新しい視点の作品だ。