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フランス

  • 2025-12-26
  • 2025-12-26

コロンビアとフランスの男女混成7人組、Pulciperla 衝撃的なミクスチャーで魅せる1st『Tatekieto』

コロンビアのボゴタを拠点とするパワフルな女性3人組ラ・ペルラ(La Perla)と、フランスのトゥールーズを拠点とするファンキーなジャズロック・カルテットのプルシネルラ(Pulcinella)がコロンビアで出会い、混成した7人組プルシペルラ(Pulciperla)のデビュー作『Tatekieto』が衝撃的な楽しさだ。ジャズ、ラテン、レゲエ、ロマ音楽、ヒップホップ、エレクトロニックなどなど様々な音楽要素がごちゃ混ぜになり彼らの世界観を作る。それはまるで極彩色のパーティーのように、終わりがなく、ずっとずっと気持ちいい音が続く。個人的には2000年代のバルセロナ・ミクスチャーの活況に満ちたシーンを彷彿させるサウンドに心が躍った!

  • 2025-12-25
  • 2025-12-25

オーガニック・エレクトロニカの魅力を凝縮。Hajna & Mina Shankha デビューEP『Fluyen Colores』

過去リリースされた「Muocalé」が著名なコンピレーション・アルバム『Buddha-Bar』に収録されたり、「Aspetterò」がジョルジオ・アルマーニのCMに起用されたりと静かに注目を浴びるフランスを拠点とする男女デュオ、ハジュナ&ミナ・シャンカ(Hajna & Mina Shankha)のデビューEP『Fluyen Colores』がリリースされた。オーガニック・エレクトロニカを基調とした魅力的なサウンドで、瞑想的なリスニング体験を生み出す優れた作品だ。

  • 2025-12-16
  • 2025-12-18

多彩な技巧で魅せるフランス出身のギター奏者ミカエル・ヴァレアヌ、”旅”をテーマにした新作

フランス出身、米国NYを拠点に活動するジャズギタリスト、ミカエル・ヴァレアヌ(Michael Valeanu)のトリオによる新譜『Road Songs』。“旅”をテーマに、タイムレスな名曲をメインに演奏する親しみやすいアルバムだ。旅路を共にするトリオのメンバーはチリ出身のドラマー、ロドリゴ・レッカバレン(Rodrigo Recabarren)と、米国のベース奏者ジュリアン・スミス(Julian Smith)。

  • 2025-12-12
  • 2025-12-12

クリスチャン・エスクーデの”最後のピアニスト”アントワン・エルヴィエによる至高のトリビュート

フランスのジャズピアニスト、アントワン・エルヴィエ(Antoine Hervier)の2025年新作『Navigue loin - Looking at Christian Escoudé』は、彼がそのバンドの最後のピアニストとして在籍していた、2024年に他界したフランスを代表するジプシージャズ・ギタリストであるクリスチャン・エスクーデ(Christian Escoudé, 1947 - 2024)のトリビュート・アルバムだ。アルバムにはエスクーデが遺した10曲(11トラック)が選ばれており、ピアノトリオを中心に、数曲でゲストを加えて魅惑のジプシー・ジャズの世界へと誘う好盤となっている。

  • 2025-11-27
  • 2025-11-27

クレズマー・クラリネットの王者Yomが、“静寂のリズム”に見出した音楽表現の新境地

“クレズマー・クラリネットの王者”ことフランスのクラリネット奏者/作曲家ヨム(Yom)が、新作『LE RYTHME DU SILENCE』でヴァイオリン奏者テオ・セカルディ(Théo Ceccaldi)とチェロ奏者ヴァランタン・セカルディ(Valentin Ceccaldi)の兄弟とともに、深い瞑想の中に潜む“静寂のリズム”を紡ぎ出す。

  • 2025-11-22
  • 2025-11-15

独自の洗練された音楽性が魅力の移民デュオ、ボンボン・ヴォドゥ 待望の3rd『よそ者の叙事詩』

レユニオンにルーツを持つシンガー/打楽器奏者/作曲家オリアーヌ・ラカイユ(Oriane Lacaille)と、チュニジア系ユダヤ人家庭出身の作曲家/弦楽器奏者ジェレミー・ボクリ(Jérémie Boucris)によるデュオ、ボンボン・ヴォドゥ(Bonbon Vodou)による3rdアルバム『Épopée Métèque』がリリースされた。

  • 2025-11-14
  • 2025-11-14

フランスの鬼才ピアニスト、ソフィア・ドマンシッチ 繊細かつ知性的な新ピアノトリオによる新作

フランスを代表するピアニスト/作曲家、ソフィア・ドマンシッチ(Sophia Domancich)の新譜『Wishes』は、ピアノトリオによる即興表現のもっとも美しい側面を魅せてくれる素晴らしい作品だ。今作はピアノトリオ編成で、共演者にいずれもアメリカ合衆国出身、ベーシストのマーク・ヘリアス(Mark Helias)とドラマーのエリック・マクファーソン(Eric McPherson)を迎えての初の録音となっている。

  • 2025-10-26
  • 2025-10-25

パリ流 “The Getdown” を体現。フランス最強のオルガン/ピアノ/ドラムスのトリオのデビュー作

フランス・ニーム出身の鍵盤奏者ローラン・クーロンドル(Laurent Coulondre)、フランス海外県グアドループ出身の打楽器奏者アーノウ・ドルメン(Arnaud Dolmen)、そして同じくフランス海外県マルティニーク出身のピアニストグレゴリー・プリヴァ(Grégory Privat)のトリオによるアルバム『The Getdown』。それぞれが輝かしい経歴を持ち、フランスの若手〜中堅の中でもトップクラスに世界的知名度を誇る3人による新たなジャズ。

  • 2025-10-22
  • 2025-10-22

アルメニア系ピアノ奏者アンドレ・マヌーキアン、国境なき地平を目指すオリエンタル・ジャズ新譜

前作『Anouch』(2022年)で、アルメニア人の記憶に深く刻まれたジェノサイドの悲劇の歴史を、その被害者であった祖母の体験を通して生々しく描き出し芸術的な音楽物語へと昇華させたフランスのピアニスト/作曲家アンドレ・マヌーキアン(André Manoukian)の新作『La Sultane』。ジャズ・ピアノトリオを中心とし、東洋のパーカッションやストリングスなども交え、国境のない地平を描き出してゆく。

  • 2025-10-19
  • 2025-10-22

フランスの天才作曲家Kadoschが贈る、あまりに完璧な多次元的音楽作品。『Pix’Elles Rhapsody』

全22曲、1時間9分の夢心地の音楽体験。これを名盤と言わずしてなんと言おうか…消滅の危機にある言語をテーマとした前作『Babeleyes』(2015年)がかのエグベルト・ジスモンチ(Egberto Gismonti)からも絶賛されたフランスの作曲家/ギタリスト/マルチメディア・サウンドエンジニア、カドーシュ(Kadosch)ことフィリップ・カドーシュ(Philippe Kadosch)の新作『Pix'Elles Rhapsody』。

  • 2025-10-15
  • 2025-10-10

95歳現役のベース革新者フランソワ・ラバト、世界を巡ったツアーにインスパイアされた新作

ダブルベースの奏法に革新をもたらしたフランスの伝説的なベーシスト、フランソワ・ラバト(François Rabbath, 1931 - )と、その息子であるピアニスト/作曲家/プロデューサーのシルヴァン・ラバト(Sylvain Rabbath, 1984 - )を中心としたプロジェクト、ラバト・エレクトリック・オーケストラ(Rabbath Electric Orchestra)のデビュー作『Amall』が素晴らしい。

  • 2025-09-28
  • 2025-09-28

混乱する現代社会の“解毒剤”。中東ルーツのジャズトリオ「L’Antidote」、デビュー作

いずれも中東にルーツを持ち、音楽家としてヨーロッパで成功を収めた3人──イラン系フランス人の打楽器奏者ビジャン・チェミラニ(Bijan Chemirani)、アルバニア生まれで戦火を逃れイタリアに来たチェロ奏者レディ・ハサ(Redi Hasa)、そしてレバノン出身でやはり内戦から逃れてフランスに移住したピアニストのラミ・カリフェ(Rami Khalife)──。伝統音楽、ジャズ、クラシック、エレクトロなどそれぞれ専門分野は微妙に違えども、音楽的にも文化的にも重なる部分も多い彼らが初めてトリオを組み、“奇跡的”とすら形容したくなるほどに神秘的で感情を揺さぶられる音楽を生み出した。

  • 2025-09-10
  • 2025-08-31

日本やアジアの文化を敬愛する南仏発レミ・パノシアン・トリオ、「八」をテーマにしたポップ・ジャズ

フランス初の国際的ポップ・ジャズ・トリオ、レミ・パノシアン・トリオ(Rémi Panossian Trio)の通算8枚目のアルバム『88888888』のテーマは、無限の象徴であり、東アジアの風水文化でもっとも縁起の良い数字とされる「8」をタイトルに冠し、とりわけ東アジアの文化への敬意をユーモラスに表す。シンプルなピアノトリオ編成ながら、楽曲や演奏は豊かな色彩感覚があり、技巧面でも超絶的なジャズでありながら絶妙にキャッチーでポップだ。

  • 2025-09-06
  • 2025-09-06

アウトサイダー・ジャズ daoud、「ok」という言葉の裏に潜む不安や葛藤を描いたメジャーデビュー作

長年作曲家やサイドマンとして音楽の舞台裏で活動してきたトランペッター、ダウド(daoud)。この少しやさぐれた雰囲気を持つ魅力的な芸術家は2024年にアルバム『GOOD BOY』でデビューし、その刺激的で反骨精神に溢れた音楽は大いに注目され、TSF Jazz誌によって年間最優秀アルバムの一つに選ばれるなど成功を収めた。そんな彼が、ドイツの名門レーベルであるACTに移籍し、早くも2作目のアルバム『ok』をリリースした。