- 2022-07-17
- 2022-07-18
超絶技巧のカーヌーン奏者レヴェント・エルマス、素晴らしくハイレベルなエスノ・フュージョン!
もうめちゃくちゃカッコイイ音楽なんだけど、情報が少なすぎる…。トルコ出身のカーヌーン奏者/ヴォーカリスト/作曲のレヴェント・エルマス(Levent Elmas)の2021年作『Türbülans』。アルバムのタイトルはトルコ語で「乱気流」とのことだが、アーティスト名やバンド名、アルバム名さまざまな組み合わせで検索しても情報はほとんどヒットせず…
もうめちゃくちゃカッコイイ音楽なんだけど、情報が少なすぎる…。トルコ出身のカーヌーン奏者/ヴォーカリスト/作曲のレヴェント・エルマス(Levent Elmas)の2021年作『Türbülans』。アルバムのタイトルはトルコ語で「乱気流」とのことだが、アーティスト名やバンド名、アルバム名さまざまな組み合わせで検索しても情報はほとんどヒットせず…
サズ奏者オルハン・オズグル・トゥラン(Orhan Özgür Turan)を中心としたデンマークの3人組バンド、Ipek Yolu。バンド名はトルコ語でシルクロードのこと。遥か昔ユーラシア大陸を東西に繋いでいた交易の道に喩え、彼らは絹ではなく音楽でユーラシア大陸だけでなく、世界を繋ごうとする。
2022年リリースのEP『Orient Express』でシネン・エイディネル(Sinem Aydıner)というトルコ出身のSSWの音楽を初めて聴いたが、ジャズやフュージョン、ファンクといったブラック・ミュージックと中東地域特有の奇数系変拍子のセンスの良い混合具合で一瞬で好きになってしまった。
ジャズとヒップホップの両分野で活躍するフランスのフルート奏者、リュディヴィーヌ・イッサンブール(Ludivine Issambourg)が彼女のバンド、アンチループス(Antiloops)を率いて制作した新譜『Supernova』。ジャケットやMVでの衣装はなかなかに強烈だが、アグレッシヴなフルート演奏を中心とした音楽の内容は申し分なくかっこいい。
ドイツの技巧派女性ドラマー/作曲家アニカ・ニルス(Anika Nilles)の新譜 『Opuntia』がリリースされた。全曲がアニカ・ニルスのオリジナルのインスト曲で、メトリック・モジュレーションや変拍子を駆使したテクニカルなフュージョン・サウンドと、特にドラムスの演奏においては手数が多く重たいビートを楽しめる好盤だ。
3月に80歳になったばかりのフローラ・プリムの2022年新譜『If You Will』。前作から実に17年ぶりだが、驚くことに歌も楽曲も全く翳りや衰えは感じられず、変わらずに“フローラ・プリム”としか言い表せない世界観が表現されている。「500 Miles High」などの名曲の再演も!
米国の女性ギタリスト/作曲家ジョイス・クーリング(Joyce Cooling)のデビュー作である『Cameo』。特に1曲目「It's You」での複雑ながらスムースで美しいギターのコードワークや表現力豊かなソロ、Viva Brasilのクラウディオ・アマラル(Claudio Amaral)の伸びやかなヴォーカルには心を大いに射ち抜かれた。
トルコの伝統的な笛、カヴァルをフィーチュアしたバンド、カピコ(KAPIKO)による新譜 『Nova』は、カヴァー曲を中心としつつもアナトリア〜バルカンの音楽的エッセンスを巧みに加えた個性的で楽しいエスノ・ジャズ・フュージョンだ。
キーボード、サックス、ヴァイオリン、ベース、ドラムスという編成の5人組バンド、ムッシュ・マラー(Monsieur MÂLÂ)。何枚かのシングルのあと、2021年に初のEP『EP - 001 - MM』をリリースしたが、その圧倒的な完成度のサウンドはリスナーの耳を捉えて離さない。
スペインのチャップマン・スティック奏者トマス・メルロ(Tomás Merlo)のグループ名義として初のアルバム『Crisis』(2021年)。よほどの楽器好きでなければ、彼が弾く「チャップマン・スティック」という楽器の存在自体を知らないかも知れない。
NYを拠点に活動するインド人ギタリスト/作曲家、シュバ・サラン(Shubh Saran)の2枚目のフルアルバム『Inglish』(2021年)は、急速にグローバル化する社会の潮流とその中で起こる摩擦や対立、受容や融合といった複雑な糸玉同士のもつれを可視化したような驚異的な作品だ。
ジョー・ザヴィヌルの最後の愛弟子として知られる鍵盤奏者スコット・キンゼイ(Scott Kinsey)と、シンガーソングライターのメル・サル(Mer Sal)の双頭名義によるアルバム『Adjustments』は、これまでインストゥルメンタル作品を中心に発表してきたキンゼイにしては異色の作品だ。
フロリダ州マイアミを拠点とする4人組の気鋭ジャズバンド、エレクトリック・キフ(Electric Kif)の新譜『Dreamlike』は、グルーヴィーでフィーリング満点の音響派ジャズだ。ゲストにはアーロン・パークス(Aaron Parks)も参加。
イスラエル出身、ニューヨークで活動するピアニスト/作曲家のサーシー・シャローム(Sasi Shalom)の2021年新譜『Nedyaj』。これはかなり面白い作品だ。30年におよぶ長い活動歴を誇りながらもほぼ無名の音楽家による、現代のイスラエル製ニューヨーク・ジャズの的を射た優れた作品であることは間違いない。