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ギター

  • 2024-11-29
  • 2024-11-28

現代ヨーロッパ・ジャズの並外れたプレイヤーが集うクインテット「NOVA」、注目の新譜

ベルギーの気鋭ベーシスト/作曲家、フェリクス・ツルシュトラッセン(Félix Zurstrassen)の“Nova”プロジェクトの第三弾『NOVA Elusive』。細部まで練られたコンポージングや、様々な国からジャズという共通言語の旗印のもとに集ったメンバーによるボーダーレスなサウンドは、現代ジャズの筆頭格という彼らのこれまでの評価を裏切らない素晴らしい出来栄えだ。

  • 2024-11-24
  • 2025-11-16

フランス有数のワイナリーで録音されたACT新作。ラーシュ・ダニエルソン率いる色彩豊かなアルバム

スウェーデンのベーシスト/チェリストのラーシュ・ダニエルソン(Lars Danielsson)、イギリスのギタリストのジョン・パリチェッリ(John Parricelli)、そしてフィンランドのトランペッターのヴェルネリ・ポホヨラ(Verneri Pohjola)の新作。アルバムのタイトルはシンプルに『Trio』だが、この何とも味気ないタイトルとは裏腹に彼ら3人の演奏は美しい色彩感覚に満ちている。

  • 2024-11-12
  • 2024-11-12

最高の歌手シルビア・ペレス・クルスが最高のギター奏者フアン・ファルーと奏でる至福の南米音楽

スペインを代表する歌手シルビア・ペレス・クルス(Sílvia Pérez Cruz)の新作『Lentamente』は、アルゼンチン最高のギター弾きのひとりであるフアン・ファルー(Juan Falú)との至上のデュオ作品となった。多くがアルゼンチンの作曲家たちの名曲のカヴァーで、一部にはブラジルの音楽、そして二人のオリジナルも1曲ずつ収録されている。

  • 2024-10-22
  • 2024-10-21

コロンビアを代表するSSWマルタ・ゴメス、豊かな詩情に包まれる新譜『Seré Guitarra』

コロンビアを代表する女性シンガーソングライター、マルタ・ゴメス(Marta Gómez)による新作『Seré Guitarra』がリリースされた。子供時代のインスピレーションをもとにしたという純真な感性に満ちた作品となっており、オリジナル曲には世界を変えることはできないかもしれないが、少なくともそれを試みようという詩的なメッセージが散りばめられている。

  • 2024-10-14
  • 2024-10-12

現代の歌姫マイラ・アンドラーデ、ロンドンのユニオン・チャペルでのライヴ盤リリース

カーボベルデ出身のSSW、マイラ・アンドラーデ(Mayra Andrade)の5年ぶりのアルバム『reEncanto (Live at Union Chapel)』は、自身2枚目となるライヴ盤となった。歴史ある教会でありながら、優れた音響のライヴ・コンサート会場としても有名なロンドンのユニオン・チャペルで2023年11月に行われた演奏を記録したもので、伴奏者はギターのジョジェ・アルメイダ(Djodje Almeida)のみという編成で極上のクレオール・ポップのひとときを味わえる。

  • 2024-10-13
  • 2026-01-09

ブラジル史上最高のギタリスト、ガロートの優美なワルツを現代に伝える傑作。『Valsas de Garoto』

ブラジルの名手、ギタリストのアンドレ・シケイラ(André Siqueira)とアコーディオン奏者のトニーニョ・フェハグッチ(Toninho Ferragutti)が、ブラジル音楽史最高のギタリストと称えられるガロート(Garoto)が遺したワルツ曲集『Valsas de Garoto』をリリースした。その洗練された楽曲、そしてアレンジと演奏は驚くばかりで、クラシカルな優美さと、フランスのミュゼットにも通じる静かに踊りたくなるような抒情性、ショーロの即興に潜む独特のサウダーヂは、どれをとっても一級品だ。

  • 2024-10-10
  • 2024-10-09

至福の歌とギター。イスラエルのSSWナルキス・ラアムのデビュー作『אחיזה אחרת』

イスラエルのシンガーソングライター/ギタリストのナルキス・ラアム(Narkis Raam, ヘブライ語表記:נרקיס רעם)のデビュー・アルバム『אחיזה אחרת』がとても良い。穏やかで瑞々しい彼女の歌とギターを中心としつつ、センスよく注意深くアレンジされた控えめなバンドによる彩りが添えられている。

  • 2024-10-08
  • 2024-10-08

6ヵ国で育った気鋭ギタリスト、シュブ・サラン。今も探し続けるアイデンティティー

作曲家/ギタリストのシュブ・サラン(Shubh Saran)が新作EP『Being Anybody Else』をリリースした。インドの外交官の息子として各国を転々として多様な文化の中で育ちグローバルな感覚を身につけると同時に、それはつまり逆説的に彼の帰属意識を希薄にしており、“アイデンティティの探求”はこれまでの彼の作品における重要なテーマでもあった。今回の作品は各メディアから絶賛された前作『Inglish』のささやかな続編とも言える内容で、楽曲のタイトルにも彼がいまだに自己探究の途上でその心を浮き沈みさせている様が垣間見える。

  • 2024-10-06
  • 2024-10-05

ポスト・ボッサの旗手ジョン・ローズボロ、妙々たるアンサンブルで魅せる新譜『Fools』

2021年のデビュー作『Human Nature』が絶賛され、新世代の有力なボサノヴァ・ミュージシャンとして名乗りをあげたNYのSSWジョン・ローズボロ(John Roseboro)が待望の2枚目となるフルアルバム『Fools』をリリース。メイ・シモネスをはじめブルックリンの実力派の友人たちが強力にジョン・ローズボロをサポートしており、前作でも味を出していた程よい塩梅のユルさはそのままに、アンサンブルの魅力も楽しめる極上の一枚となっている。

  • 2024-10-03
  • 2024-10-01

ブラジルの鬼才ギンガ&ベベ・クラメール。“燻し銀”のデュオ作品

ギタリストのギンガ(Guinga)とアコーディオン奏者のベベ・クラメール(Bebê Kramer)、ブラジルの2人のベテランによるデュオ作『Par Constante』がリリースされた。収録曲はラストのベベ・クラメール作曲の(8)「A casa」を除きすべてギンガの作曲で、彼のファンにとってはお馴染みの名曲たちを実に慈しみ深い2人による演奏で楽しめる極上の作品だ。

  • 2024-09-28
  • 2024-09-28

自然体が魅力のジャズ・クラリネット奏者アナット・コーエン、あまりに美しい新譜『Quartetinho: Bloom』

アナット・コーエン(Anat Cohen)は、僕が毎年そのリリースを超楽しみにしているアーティストのひとりだ。卓越したクラリネット奏者であり、特に“ブラジル音楽”への新しい視点を提供してくれる彼女のアルバムはどれも音楽がどれだけ美しく、楽しいものであるかを完璧に伝えてくれる。それは2024年の彼女の新作『Quartetinho: Bloom』でも変わらなかった。

  • 2024-09-21
  • 2024-09-28

現代ジャズと現代音楽の最もエキサイティングな融合。Trio HLK『Anthropometricks』

スコットランドのジャズトリオ、Trio HLK が2ndアルバムとなる『Anthropometricks』をリリースした。鍵盤奏者/作曲家のリッチ・ハロルド(Rich Harrold)、8弦ギター奏者アント・ロウ(Ant Law)、そしてドラマーのリッチ・カス(Rich Kass)の頭文字から取られたこのトリオは、伝統的なジャズやクラシックの枠に囚われない自由な発想で聴き応え抜群の音楽を発信している。

  • 2024-09-20
  • 2024-09-15

イタリアで人気のシネマティック・ファンクバンド「Calibro 35」、新たな探求の旅路を告げる新作

アナログ機材によるローファイな質感のサイケデリック&ファンキーなバンドサウンドを聴きたいなら、イタリアで大人気のシネマティック・ファンクバンド、カリブロ35(Calibro 35)に注目すべきだ。2007年の結成以降、多数のオリジナル・アルバムや映画のサウンドトラック制作などで絶大な人気を得て、イタリアの音楽シーンのある一辺をリードする存在となった彼らが2022年作『Scacco al Maestro, Vol. 1』、『Scacco al Maestro, Vol. 2』でのエンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone, 1928 - 2020)への無限の愛情の表明を経てリリースした最新作『Nouvelles Aventures』(2023年)は、変わらず勢いのある意欲的で素晴らしい音楽作品に仕上がっている。

  • 2024-09-18
  • 2025-05-18

特異な天才音楽家ギンガ、歌手アナ・パエスを迎えた新作『Julieta No Convés』で覗く音楽の深淵

『Julieta No Convés』はギンガ(Guinga)とアナ・パエス(Anna Paes)の双頭名義の新作。収録曲はほぼ全てがギンガの未発表曲で、アルヂール・ブランキやパウロ・セザール・ピニェイロといった長年のパートナーとの楽曲のほか、ギンガとアナ・パエス共作なども収録された充実の内容となっている。“ギンガ”とは、もはやひとつの音楽のジャンルの代名詞のようなものだ。