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パーカッション

  • 2023-09-06
  • 2023-09-09

ピアノとザブンバ。創造性豊かなブラジル最強デュオが贈るノルデスチ音楽×JAZZ

ブラジルのピアニスト、サロマォン・ソアレス(Salomão Soares)とパーカッション奏者ゲゲ・メデイロス(Guegué Medeiros)によるデュオ・アルバム『Baião de Dois』。自由奔放で豊かな創造性のサロマォン・ソアレスのピアノと、ここではザブンバ(ブラジル特有の打楽器)に専念するゲゲ・メデイロスの至福のセッションがたっぷりと楽しめる作品で、取り上げられた楽曲はブラジル北東部音楽「バイアォン」をテーマに選曲されたカヴァーが8曲。

  • 2023-08-31
  • 2023-08-30

半世紀の時を経て蘇った伝説のインド・ジャズ・フュージョン!Shakti まさかの2023年新作

ギター奏者ジョン・マクラフリン(John McLaughlin)、タブラ奏者ザキール・フセイン(Zakir Hussain)を中心に1974年に結成され、数年の間に3枚のアルバムを残した伝説的フュージョン・バンド、シャクティ(Shakti) がまさかの復活。最後のアルバム『Natural Elements』(1977年)から実に46年ぶりとなる4thアルバム『This Moment』は、まさに彼らの今の瞬間を捉えたアルバムだ。

  • 2023-08-12
  • 2023-08-12

豊かな南米音楽が凝縮されたフルート、ギター、パーカッションの多国籍トリオ作『Dímelo』

チリの打楽器奏者ルイス・バルエト(Luis Barrueto)、ブラジルのフルート/クラリネット奏者アリーネ・ゴンサウヴェス(Aline Gonçalves)、そしてペルーのギタリストのセルヒオ・バルデオス(Sergio Valdeos)による潤いのあるアコースティック・アンサンブル『Dímelo』。トリオによって生み出される音は複雑なアレンジと演奏をシンプルに届けてくれる。

  • 2023-07-25
  • 2023-07-26

喜怒哀楽の全てを表現するマンデ・ジャズ!UKの最注目バンド、Balimaya Project 熱狂の2nd

ナイジェリアとセネガルにルーツを持つロンドン育ちのジャンベ奏者イヒエル・カマラ・オノノ(Yahael Camara Onono)率いる大世帯“マンデ・ジャズ”バンド、バリマヤ・プロジェクト(Balimaya Project)が待望の2ndアルバム『When The Dust Settles』をリリースした。オノノが今作について“黒人の悲しみ、喜び、怒り、そして希望の物語を伝えるアルバム”と語っているとおり、西アフリカの伝統的なマンデ音楽に由来する複雑に躍動するリズムと、ロンドンの先鋭的なジャズのサウンドをミックスし力強いメッセージを発している。

  • 2023-07-24
  • 2023-07-24

驚くべき事実を内包するスウェーデン発のスピリチュアル・ジャズ。Organic Pulse Ensemble

今回紹介するのはスウェーデンの“ジャズ・アンサンブル”、オーガニック・パルス・アンサンブル(Organic Pulse Ensemble)の『Formative Stages』というアルバム。粘るアップライト・ベースに空間を作るパーカッションとドラムスの上で、サックスやフルート、ピアノなどが自在に舞う、トランシーで音に酔えるタイプの心地よいジャズ。素晴らしい作品だが、調べていくうちに驚くべき事実にぶち当たってしまった。

  • 2023-06-26
  • 2023-06-26

芸能一家の祝福と呪いの経験から、現代の子どもたちの未来を見つめるキミ・ジャバテの新作

ギニアビサウ出身ポルトガル在住、グリオの家系に生まれたバラフォン/打楽器/ギター奏者キミ・ジャバテ(Kimi Djabaté)による2023年作『Dindin』は、グリオに代々伝わる伝統とアフリカ社会の複雑さを魅力的に発信する素晴らしい音楽だ。本作はキミ・ジャバテ自身の経験に基づく個人的なものであると同時に、愛、コミュニケーション、人間のつながりという普遍的なものでもある。

  • 2023-06-06
  • 2023-06-05

ジャズ、ラテン、スリランカ伝統音楽などが混在する強烈プログレ。Thriloka のデビュー作『Bisura』

スリランカのプログレッシヴ・ロックバンド、Thriloka による2009年作『Bisura』が面白い。“3つの世界”を意味するバンド名の彼らは、パーカッション奏者パバル・ウィジェグナワルダネ(Pabalu Wijegoonawardane)を中心に、ロックなギター、ジャジーなピアノがエスニックな旋律の中で飛び交う。ほかの多くのプログレバンドと同じようにクラシックやロック、ラテン、ジャズなどの要素を混ぜ合いながら、Thrilokaはスリランカ独自の音楽文化を反映していく。

  • 2023-05-26
  • 2023-05-27

ニュージーランド発スピリチュアル・ジャズ楽団、The Circling Sun デビュー作『Spirits』

20年以上前にその活動を始め、以来常に変化し続けてきたというニュージーランドのジャズ・コレクティヴ、ザ・サークリング・サン(The Circling Sun)が待望のファースト・アルバム『Spirits』をリリースした。サン・ラやファラオ・サンダース、アリス・コルトレーンらを彷彿させるスピリチュアル・ジャズを身上とする9人のミュージシャンと、8人から成るコーラス隊が繰り広げる音楽は非常に空間的かつ刹那的で、身を委ねたくなる心地よさがある。

  • 2023-03-30
  • 2023-03-30

西洋音楽とグナワの幸せな出会い。アジズ・サハマウイ&エリック・ロングスワース共演作

モロッコ出身で現代グナワ音楽を代表するアジズ・サハマウイ(Aziz Sahmaoui)と、アメリカ合衆国のチェロ奏者エリック・ロングスワース(Eric Longsworth)による双頭名義の『Il fera beau demain matin jusqu'à midi』。アラビア語、フランス語、英語でフォーク・ミュージックやジャズ、ブルースをグナワ音楽と巧みに融合させる試みだ。

  • 2023-03-25
  • 2024-05-07

国籍も世代も超えた欧州〜中東ジャズの名盤。Stephane Galland『Lobi』

ベルギーのドラマー、ステファン・ギャラン(Stephane Galland)が2012年にリリースした初リーダー作『Lobi』は、マジック・マリク、ティグラン・ハマシアン、カルレス・ベナベントら国籍も世代も超えた最高のミュージシャンたちが集い、最高に面白いジャズを奏でた欧州〜中東のジャズの名盤だ。

  • 2023-03-12
  • 2023-03-10

アフロ・ブラジルとミナス、そしてワールド・ミュージックを繋ぐ打楽器奏者ジャッキ・ウィル新作

ブラジルの打楽器奏者、ジャッキ・ウィル(Jack Will)の2022年新譜『Black Buddha』は、ミナス・ジェライス州の音楽の歴史を受け継ぎ、独自のエッセンスを加え、次世代に伝えようとする重要な作品だ。アルバムにはミナスを代表するギタリストのトニーニョ・オルタが1曲でゲスト参加しているほか、既に日本でも注目されている“ミナス新世代”の面々も参加している。

  • 2023-02-18
  • 2023-02-19

ポーランドから中東を経てインドを繋ぐ! ミハウ・バランスキ“マゾヴィアのマントラ”の衝撃

ポーランド・ワルシャワを拠点に活動するベーシスト/打楽器奏者/作曲家ミハウ・バランスキ(Michal Baranski)の衝撃的なデビュー作『Masovian Mantra』。タイトルの“マゾヴィア(ポーランドのワルシャワを中心とした地域)のマントラ”が表す通り、ポーランドから中東を経てインドに続く、地理的にも時間的にも広大な音楽文化を取り入れた新しいジャズだ。

  • 2023-02-11
  • 2023-02-06

アフロ・キューバンと地中海周辺音楽の豊かな出会い。ジョエル・イエレスエロ新譜『Cimarron』

キューバ・ハバナ出身、フランス在住のギタリスト/打楽器奏者/ヴォーカリスト/作曲家ジョエル・イエレスエロ(Joel Hierrezuelo)による2022年新譜『Cimarron』は、ラテン音楽、特にキューバの伝統的なリズムに加え、アフリカや中東音楽のエッセンスも感じられるとてもエキサイティングなジャズだ。