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アメリカ合衆国

  • 2021-03-10
  • 2021-03-09

パット・メセニー新譜は米国を代表するギタリストたちとの異色コラボ

パット・メセニー(Pat Metheny)の新譜『Road to the Sun』は、メセニーの自作曲を5人のクラシック・ギタリストが弾くという挑戦的な作品だった。ジェイソン・ヴィオー(Jason Vieaux)、ロサンゼルス・ギター・カルテット(LAGQ)という共にグラミー賞受賞経験のある強者を迎えた衝撃のアルバムをレビュー。

  • 2021-03-06
  • 2021-03-07

母親になったグレッチェン・パーラト、包容力と優しさに満ちた傑作新譜

米国のシンガー、グレッチェン・パーラト(Gretchen Parlato)の新譜の新譜『Flor(花)』は母性の比喩でもある。出産と育児のためしばらく自身のアルバム制作からは遠ざかっていたグレッチェン・パーラトだが、この稀代のシンガーの復帰作は母親という新たな立場になったことで視点が変化した彼女からの最高の贈り物だ。彼女の歌と音楽は、あらゆる生命の存在を肯定する優しい包容力に満ちている。

  • 2021-02-07
  • 2022-01-26

イスラエル出身気鋭ギタリスト、Yoav Eshed 豊かなインタープレイで魅せる新譜

イスラエル出身、米国ニューヨークを拠点に活動するギタリスト/作曲家ヨアヴ・エシェド(Yoav Eshed)による、2018年作『By Duo』に続く3枚目のアルバム『August』。アルバムには彼のカルテットに加え、ゲストで人気テナーサックス奏者のデイナ・ステフェンズ(Dayna Stephens)も参加している。

  • 2020-12-13
  • 2024-02-17

メタル/プログレ/ジャズ/エレクトロ…ジャンルの境界を壊す二人の鬼才による驚異の音楽

米国ボストンで活躍する凄腕ドラマー、ヨゲフ・ガバイと、NY拠点のギタリスト/プロデューサー、Shwesmoことヨエル・ゲニンによる双頭名義のEP『Binary Farm』はエレクトロニカ、ジャズ、プログレ、イスラエル音楽、アフリカ音楽、インド音楽などが複雑に絡み合いながら融け込むジャンル分け不可能な最先端音楽だ。

  • 2020-12-02
  • 2020-12-01

Brijeanのダギー・スチュ、チルさ満点の絶品ソロ新譜

米国シカゴ郊外出身のマルチプレイヤー/作曲家、ダギー・スチュ(Dougie Stu, 本名:Douglas Stuart)の2020年新譜『Familiar Future』は、浮遊感のあるクールなサウンドが特徴的な現代ジャズの作品。ローズピアノを多用したタイトル曲の(2)「Familar Future」など、彼が敬愛するシカゴ出身の巨匠ラムゼイ・ルイスへのリスペクトが感じられる。

  • 2020-11-24
  • 2020-11-23

才媛ジョージア・アン・マルドロウ、たったひとりのジャズバンド“Jyonti”新譜

米国の作曲家/マルチ奏者/シンガーのジョージア・アン・マルドロウ(Georgia Anne Muldrow)のプロジェクト、Jyontiによる新譜『Mama, You Can Bet!』。バンドサウンドのようだが、完全に彼女たったひとりの驚くべき“ジャズバンド”である。ジョージア・アン・マルドロウは5曲目でのサックス以外の全ての楽器、声をひとりで演奏し、特異な才能を見せつける。

  • 2020-11-21
  • 2020-11-21

米鬼才ギタリスト、“最狂”セクステットによる熱風ジャム!

米国のギタリスト/作曲家、ネルス・クライン(Nels Cline)がブルーノート・レコードから自身3作目となるアルバム『Share The Wealth』を、ネルス・クライン・シンガーズ(The Nels Cline Singers)名義でリリースした。アルバムはカエターノ・ヴェローゾ作曲の(1)「Segunda」で幕を開ける。

  • 2020-11-11
  • 2020-11-10

大病を克服した“ピアノの詩人”フレッド・ハーシュ、コロナ禍で綴った内省的ソロピアノ

その叙情性で“ピアノの詩人”の異名で讃えられる米国のジャズピアニスト、フレッド・ハーシュ(Fred Hersch)の2020年新譜『Songs From Home』。そのタイトルが示すように、新型コロナ禍によってコンサートも思うようにできなくなってしまった偉大なピアニストが、自宅のピアノで録音したソロ演奏が10曲、収録されている。

  • 2020-10-31
  • 2021-07-02

ベン・ウェンデル、特異な超絶クインテットによる新譜『High Hearts』

米国のサックス奏者/作曲家ベン・ウェンデル(Ben Wendel)による5枚目のアルバム『High Heart』がリリースされた。2019年から活動を共にするメンバー6人編成で、特徴的なのはシャイ・マエストロとジェラルド・クレイトンという2枚の鍵盤奏者、そしてスキャット歌手マイケル・メイヨーの存在。

  • 2020-10-24
  • 2020-10-24

若きVib奏者ジョエル・ロス、NYジャズの新たな才能が集うブルーノート第二作

若手最高峰のヴィブラフォン奏者として様々なセッションに引っ張りだこのジョエル・ロス(Joel Ross)のブルーノート第二弾『Who Are You ?』。ヴィブラフォンの美しい音色をシャワーのように浴びるのは、なんて気持ち良いんだろう。大音量でその光のような音に浸っていたい現代NYジャズの傑作。