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ヴォーカル

  • 2025-12-08
  • 2025-12-07

スコットランドの正統派ジャズシンガー、ルイーズ・ドッズが全曲オリジナルで贈る新譜

スコットランド出身のシンガー/作曲家ルイーズ・ドッズ(Louise Dodds)の新作『All I Know』。アヴィシャイ・コーエン・トリオに参加したことで世界的に知られるアゼルバイジャン出身ピアニストのエルチン・シリノフ(Elchin Shirinov)とのデュオで発表した前作『Two Hours After Midnight』はスコットランドの美しい歌曲集だったが、今作は全曲を彼女のオリジナルでまとめ上げ、ジャズ・ヴォーカリストとしてオリジナリティを追求した作品となっている。

  • 2025-12-06
  • 2025-12-06

ブラジル音楽革新の象徴・レニーニ、10年ぶりの新作『EITA』──“聴く映画であり、観るレコード”

レニーニが戻ってきた!切れ味抜群のガットギターと、スウィングしながらラップするように歌う独特のヴォーカル。ブラジル北東部(ノルデスチ)の伝統音楽とロックを融合させた革新的なスタイルは、今も変わらない。1990年代にイノベーターとしての彼を発見した人も、そうでない人も、この独創的な音楽にぜひ触れてみてほしい。

  • 2025-12-03
  • 2025-12-03

エチオジャズを軸に多文化共生サウンドデザインで魅せる。Black Jesus eXperience『Time Telling』

エチオピア出身で、難民生活を経てオーストラリアに移住したシンガー、エヌシュ・タイエ(Enushu Taye)が率いる10人以上のミュージシャンや詩人から成るジャズ・コレクティヴ、ブラック・ジーザス・エクスペリエンス(Black Jesus eXperience)の新作アルバム『Time Telling』は、エチオピアの伝統音楽にジャズやファンク、ヒップホップを融合した濃密な音楽体験を約束する作品だ。

  • 2025-11-28
  • 2025-11-26

総勢300人以上の音楽家が参加。カルナティック・プログレの雄、Agamが放つ伝統と革新の極致

インド・カルナータカ州都ベンガルールを拠点とするカルナティック・プログレッシヴ・ロックバンド、アガム(Agam)が8年の制作期間を要し完成させた3rdアルバム『Arrival of The Ethereal』。長い歴史を持つインド古典音楽と近代的なプログレの絶妙なブレンドは斬新で、その高い完成度も相まって新鮮な驚きに満ちた壮大な音楽世界が展開される優れたアルバムだ。

  • 2025-11-26
  • 2025-11-25

まるで楽園のようなアルゼンチン音楽。フェデリコ・アレセイゴル新作『.ar』

アルゼンチンの現代ジャズ/ネオフォルクローレを代表するSSW/ピアニスト、フェデリコ・アレセイゴル(Federico Arreseygor)の2025年作『.ar』の美しさは、格別だ。ジャズとアルゼンチン・フォルクローレが高度に混ざり合ったリオプラテンセの独特な音楽作品群の中でも一際輝く、素晴らしい作品だ。

  • 2025-11-24
  • 2025-11-24

ストーリーテラーとしての魅力溢れるジャマイカ出身ベーシスト/SSWラッセル・ホール新譜

ジャマイカ出身のベーシスト/シンガーソングライター、ラッセル・ホール(Russell Hall)の3rdアルバム『Dragon of the South』。ジャズを基調としながらフォーク、アフリカ音楽、カリブ音楽などジャンルを超えてサウンドパレットを拡張した作品で、ベース演奏だけでなくヴォーカリストとしての彼の求道者的な魂を感じさせてくれる。

  • 2025-11-22
  • 2025-11-15

独自の洗練された音楽性が魅力の移民デュオ、ボンボン・ヴォドゥ 待望の3rd『よそ者の叙事詩』

レユニオンにルーツを持つシンガー/打楽器奏者/作曲家オリアーヌ・ラカイユ(Oriane Lacaille)と、チュニジア系ユダヤ人家庭出身の作曲家/弦楽器奏者ジェレミー・ボクリ(Jérémie Boucris)によるデュオ、ボンボン・ヴォドゥ(Bonbon Vodou)による3rdアルバム『Épopée Métèque』がリリースされた。

  • 2025-11-06
  • 2025-11-06

自然派SSWトム・コーエン・ショシャン、様々な音楽的要素を高度に織り交ぜながら“日常”を感じさせる極上のソロデビュー作

イスラエルのシンガーソングライター/マルチ奏者トム・コーエン・ショシャン(Tom Cohen Shoshan, ヘブライ語:תום כהן שושן)の新作『כאבי כמיהה』(日本語訳:『渇望の痛み』)が素晴らしい。ジャズ、クラシック、ブラジル音楽、プログレッシヴ・ロックといった様々なジャンルの音楽からの影響を感じさせる作編曲で、ピアノを中心に据え、適度なエレクトロニックも交えた洗練されたサウンドと、彼の自然体のヴォーカルが組み合わさって美しい音風景が繰り広げられる。

  • 2025-10-28
  • 2025-10-28

【世界中から注目される新世代の才能、待望の初来日迫る】ヴァネッサ・モレーノ & サロマォン・ソアレス【from ブラジル】

その実力と表現力について、世界が認めたブラジル新世代のデュオ、ヴァネッサ・モレーノ & サロマォン・ソアレス(Vanessa Moreno & Salomão Soares)が、11月下旬に遂に初来日を果たす。会場はビルボードライブ横浜だ。▶︎ ヴァネッサ・モレーノ & サロマォン・ソアレス × マルセロ木村 ~Brasil meets Brasil in Japan!~【ビルボードライブ横浜】(1日2回公演)2025/11/27(木)1stステージ 開場16:30 開演17:30 / 2ndステージ 開場19:30 開演20:30

  • 2025-10-25
  • 2025-10-25

ベラルーシ発の白昼夢的ブラジリアン・サウンド SOYUZ、東欧の社会情勢も反映した新譜

マルチ奏者のアレックス・チュマク(Alex Chumak)を中心に2018年に結成されたベラルーシのグループ、ソユーズ(SOYUZ, ベラルーシ語:СОЮЗ)。隣国ロシアのウクライナ侵攻による政情不安からアレックスと、オリジナルメンバーであるミキタ・アルー(Mikita Arlou)とアントン・ネマハイ(Anton Nemahai)は2022年にポーランド・ワルシャワに移り住み、その後ポーランド人の新たなメンバーも加えて4thアルバムとなる『KROK』を発表した。

  • 2025-10-24
  • 2025-10-24

アマゾンの男女4人組デリーリオ・カバーナ、伝統と現代性が同居する衝撃の

ブラジル・アマゾナス州の州都マナウスから、面白い4人組が現れた。2025年10月にデビューEP『Delírio Cabana』をリリースしたばかりのデリーリオ・カバーナ(Delírio Cabana)だ。メンバーはそれぞれ実績のある男性2人、女性2人の若手。グループは2023年にマナウスからパラー州のアウテル・ド・ション(Alter do Chão)への旅の途中で生まれ、2週間のキャビンでの共同生活中に創作が行われたという。

  • 2025-10-21
  • 2025-10-21

親友の殺害、過労による脊髄損傷、失恋──苦難を乗り越えたメキシコSSWシルバナ・エストラーダの2nd

メキシコのSSW、シルバナ・エストラーダ(Silvana Estrada)の2ndアルバムとなる新作『Vendrán Suaves Lluvias』は、前作『Marchita』がラテングラミー賞の栄誉に輝いた後の予期せぬ困難を乗り越えて制作・リリースされた。アルバムタイトルに冠せられた”やわらかな雨が降る”の言葉には、彼女が3年間自分を見失い、”再び人生を愛する”までの不完全で激しい嵐の道程が隠されている。

  • 2025-10-17
  • 2025-10-19

ミナス、ノルデスチ、ビートルズ、ジャズ、そして室内楽にスーパームーンの魔法を塗した驚異的傑作『Luar Total』

ブラジル・ミナスジェライス州のシンガーソングライター、アレシャンドリ・アンドレス(Alexandre Andrés)が待望の新作『Luar Total』をリリースした。ブラジルのポピュラー音楽史に燦然と輝く名盤『Macaxeira Fields』(2012年)を彷彿させる歌を中心としたアルバムで、彼の持ち味であるビートルズ、ブラジル伝統音楽、ジャズ、室内楽といった要素が非常に高いレベルで混ざり合う、間違いのない傑作に仕上がっている。スタジオ収録のフルアルバムとしては2019年リリースの前作『Rã』から6年ぶりということもあり、待ち望んでいたファンも多いだろう。

  • 2025-10-11
  • 2025-10-05

ギンガ直系ギター&トロンボーンの素敵すぎる夫婦デュオ、Natalie Cressman & Ian Faquini 新作

サンフランシスコを拠点に活動する夫婦デュオ、ナタリー・クレスマン&イアン・ファキーニ(Natalie Cressman & Ian Faquini)の新作アルバム『Revolução』が届いた。“革命”や“革新”を意味するタイトルの4枚目のデュオ作だが、その音楽自体はいつも通り穏やかで、分断と混乱の進む社会への静かな抵抗の表れのようだ。