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ヴォーカル

  • 2026-10-30
  • 2026-11-06

クレオールの記憶をジャズの未来へ繋げる。三兄妹ユニット Abraham Réunion 新譜『Jaden an nou』

グアドループにルーツを持つ3兄妹ジャズ・ユニット、アブラハム・リユニオン(Abraham Réunion)の新作『Jaden an nou』が素晴らしい。グアドループやマルティニーク、さらにはレユニオンといったフランス海外領のクレオール文化を軸にしたジャズ作品で、兄妹の強い結びつきを生かしながら、より個人的で、文化的・社会的な奥行きを備えた音楽世界を展開する。

  • 2026-10-28
  • 2026-10-26

カアチンガの乾いた大地に宿る豊かな記憶。ブラジルの表現者エロアが描く『Árida』

ブラジル北東部の半乾燥地帯に根ざす先住民文化と、アフリカから受け継がれた祖先の記憶。ブラジル北東部セルジッペ州出身のシンガーソングライター、エロア(Héloa)の4作目となるアルバム『Árida』は、フォホーやバイアォン、アフロビート、ラップ、電子音楽などを交差させながら、ブラジルの多層的な文化の成り立ちを探る意欲作だ。

  • 2026-10-27
  • 2026-10-26

復刻から創造へ。サイゴン・ソウル・リヴァイヴァルが描く現代のベトナム音楽『Chốn Ta Về』

ベトナム・ホーチミンを拠点に活動するサイゴン・ソウル・リヴァイヴァル(Saigon Soul Revival)が、3作目のアルバム『Chốn Ta Về』をリリースした。今作では収録11曲のうち、終戦の1975年以前の楽曲を取り上げたものはモン・ロン(Mộng Long)作の(8)「Hoạ Mi Ca」のみとなっており、全体的に現在の彼らの音楽を明確にしたアルバムと言えそうだ。

  • 2026-10-25
  • 2026-10-24

アルゼンチンのピアニスト/歌手クララ・プレスタの“ネオ・フォルクローレ”。待望の新作『Folclorito』

アルゼンチンのピアニスト/シンガーソングライター、クララ・プレスタ(Clara Presta)が、フォルクローレを主題としたアルバム『Folclorito』をリリースした。長年にわたって受け継がれてきたアルゼンチンの音楽を、その形式や起源、先人たちの仕事をリサーチすることから始め、ピアノと歌を中心に現代感覚で丁寧に昇華した作品となっている。

  • 2026-10-24
  • 2026-10-24

楽曲ごとに異なるプロデューサーを迎えた意欲作!MPBのSSWルリーナ新譜『Sinuosa』

ブラジル北東部ペルナンブーコ州出身のシンガーソングライター、ルリーナ(Lulina)が、7年ぶりとなるソロ・アルバム『Sinuosa』をリリースした。ポルトガル語で「曲がりくねった」を意味するタイトルは、予想外の方向へ進む人生の道筋や、思いがけない寄り道から生まれる発見に由来する。

  • 2026-10-23
  • 2026-10-22

ヒバ・タワジ&イブラヒム・マアルーフ。レバノン生まれの夫妻によるフランス歌曲集『À LA FRANÇAISE』

ともにレバノンにルーツを持ち、フランスを拠点にそれぞれのキャリアを築いてきた歌手ヒバ・タワジ(Hiba Tawaji)と、トランペット奏者イブラヒム・マアルーフ(Ibrahim Maalouf)が、初の共同名義によるアルバム『À LA FRANÇAISE』をリリースした。「フランス流に」のタイトルが示すとおり、主に20世紀後半のフランスの名曲たちをジャズ・コンボとオーケストラをバックに歌う作品で、イブラヒムの代名詞でもある微分音トランペットのソロによってフランスで生きる二人のルーツも織り込もうとするアルバムとなっている。

  • 2026-10-20
  • 2026-10-20

サルヴァドール・ソブラル、歌う喜びを取り戻すブラジル音楽への旅。『A Flor do Recomeço』

2017年にユーロビジョン・ソング・コンテストで優勝し、ポルトガルに初の栄冠をもたらした歌手、サルヴァドール・ソブラル(Salvador Sobral)。ジャズを基盤に、繊細な和声感覚と独特の歌唱表現を磨いてきた彼が、ブラジル音楽への深い愛着を形にした新作『A Flor do Recomeço』をリリースした。

  • 2026-10-17
  • 2026-10-10

アルメニアの竜が千年の眠りから目を醒ます。新世代歌手ヴィクトリア・アレクサニャン『VISHAP』

アルメニアに生まれ、現在はフランスで活動する若手シンガー/作曲家ヴィクトリア・アレクサニャン(Victoria Alexanyan)の初のクインテット作品『VISHAP』。アルメニアの神話に登場する竜のような存在をタイトルに据えたこの作品では、ヴィシャップが千年の眠りから目覚めるというイメージがアルバム全体を貫いている。故郷の文化や歴史への思いを背景に、オリジナル曲に加え、アルメニアの伝統曲や作曲家コミタスの作品を独自に再解釈。複雑なリズムや即興演奏を織り交ぜたジャズを基調とする音楽を通じて、人々が歴史のなかで抱えてきた怒りや悲しみを詩的な表現へと昇華している。

  • 2026-10-13
  • 2026-10-13

ヘナート・ブラス(Renato Braz) ストーリー|歌の記憶を、いま生きる声に

澄んだ歌声と確かなリズム感で、ブラジル音楽の豊かな世界を伝えるヘナート・ブラス(Renato Braz)。サンパウロのバーでドラムを叩きながら歌い始め、1996年にソロデビュー。2002年にはビザMPB賞のヴォーカル部門で審査員賞と聴衆賞を獲得した。サンバ、ボサノヴァ、北東部の音楽から詩に基づく歌曲まで、世代や土地を越えて歌を選び、言葉と旋律に新しい息を吹き込んできた。ドリ・カイミやマリオ・ジルとの長年の協働、ポール・ウィンターとの海外活動、ラテンアメリカ各地の歌への探求も、歩みを彩る。ジョアン・ジルベルト、ガル・コスタ、チン・マイアへのトリビュートでは、敬愛する歌い手の世界を自身の声で読み直した。著名な作家の名曲と同時代の知られざる佳曲を等しく大切にする姿勢は、デビューから30年を迎える現在も変わらない。10月15日、東京・ハクジュホールで開催される「ヘナート・ブラス&フレンズ」には、フレッヂ・マルチンス(Fred Martins)、ギリェルミ・ネヴィス(Guilherme Neves)、マリオ・ジル(Mário Gil)が共演。歌とギターが響き合う、親密で豊かな音楽の時間を届ける。

  • 2026-10-13
  • 2026-10-13

<ヘナート・ブラス & フレンズ>のギリェルミ・ネヴィスって?|プロフィール紹介|Guilherme Neves

10月15日に東京・ハクジュホールで開催される<ヘナート・ブラス & フレンズ>公演に出演するギリェルミ・ネヴィス。ニテロイに生まれバイーアで育ち、サンパウロを拠点に活動するシンガーソングライター/ギタリストだ。 ジョアン・ジルベルトへの敬愛を背景に、サンバやボサノヴァ、ショッチなどブラジルの豊かなリズムと旋律を、自らの日常や記憶に引き寄せながら繊細に紡いできた。彼の真価は単独の弾き語りにとどまらず、仲間との親密な協働にある。ヘナート・ブラスやフレッヂ・マルチンス、マリオ・ジルら現代MPBの重要人物と長年にわたり共作・共演を重ね、『Pescador』や『Samba Tímido』などのソロ作を通じて豊かなレパートリーを築き上げてきた。 2026年10月には、まさにその盟友4人による共名義アルバム『Caminhos Cruzados』をリリース。歌を書くことと人との関係を育てることを分かち難く結びつけてきた彼の歩みが、見事に結実している。長年培われた濃密な音楽的対話と、ブラジルの歌が持つ奥深い美学を、生の声とギターの響きで直に体感できる待望の来日ステージとなる。

  • 2026-10-13
  • 2026-10-13

<ヘナート・ブラス & フレンズ>のマリオ・ジルって?|プロフィール紹介|Mario Gil

10月15日(木)、東京・ハクジュホールの〈ヘナート・ブラス&フレンズ〉に出演するマリオ・ジル(Mario Gil)。1962年、ブラジルのミナスジェライス州生まれの歌手、作曲家、ギタリスト、音楽プロデューサーだ。クラシック・ギターを学び、1993年に初作『Luz do Cais』を自主制作。モニカ・サウマーゾの初レコード録音もこの作品だった。パウロ・セーザル・ピニェイロとの共作「Anabela」「Outro Quilombo」は、長年の盟友ヘナート・ブラスらに歌い継がれている。1998年の『Contos do Mar』でアリ・バホーゾ賞の作曲家部門を受賞し、2000年にはビザMPB賞で第3位に入賞。『Comunhão』『Mar Aberto』などの発表と並行し、編曲から録音、ミキシング、マスタリングまで幅広く担ってきた。制作に携わったナナ・カイミの『Nana, Tom, Vinicius』は、2021年のラテン・グラミー年間最優秀アルバム部門にノミネート。ドリ・カイミの楽譜集や記念アルバムにも貢献した。自ら歌を生み出し、仲間の表現を支え、ブラジル音楽を次代へとつなぐ、歩みを紹介する。

  • 2026-10-13
  • 2026-10-13

<ヘナート・ブラス & フレンズ>のフレッヂ・マルチンスって?|プロフィール紹介|Fred Martins

10月15日(木)、東京・ハクジュホールで開かれる〈ヘナート・ブラス&フレンズ〉に出演するフレッヂ・マルチンス(Fred Martins)。1970年、ブラジルのニテロイ生まれの歌手、作曲家、ギタリストだ。サンバやボサノヴァに根ざしながら、ジャズやブルース、ファドなどを取り込み、独自の歌の世界を築いてきた。1980年代半ばに創作を始め、約10年間、ブラジル音楽の巨匠たちのソングブック制作で採譜に従事。数々の名歌手に作品が取り上げられ、2001年に初のソロ作『Janelas』を発表した。2006年にはビザ・ブラジル音楽賞の作曲家部門で優勝。2010年の欧州移住後は、国や文化を越えた共演を重ねる。2021年の『Ultramarino』、2024年のマルコス・スザーノ(Marcos Suzano)との共演作『Barbarizando geral』を経て、2025年にはカーボ・ヴェルデの歌手ナンシー・ヴィエイラ(Nancy Vieira)とのデュオ作『エスペランサ〜希望〜』を日本先行発売し、来日公演も実施。豊かな旋律と繊細な演奏でブラジルの歌の豊かさを世界へとつなぐ、その歩みと魅力を紹介する。

  • 2026-10-11
  • 2026-10-08

ガヤトリ・クリシュナン。自然体のままインド古典音楽とR&B/ネオソウルを融合し表現する稀有な才能

米国カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とするシンガーソングライター、ガヤトリ・クリシュナン(Gayathri Krishnan)の3作目となるEP『Never Too Lost, Too Found』がとても良い。彼女は幼少期から南インド古典音楽やバラタナティヤム(インド古典舞踊)を学び、中学・高校では合唱やR&B、そしてバークリー音楽大学では音楽療法を学んだという経歴の持ち主で、その経歴がそのまま音になって表れる。サウンドの表現はR&Bやネオソウルが前面に出るが、時折ガチのカルナータカ音楽が顔を覗かせ、それがほかにはない彼女の独創性となっている。

  • 2026-10-09
  • 2026-10-10

「ときどき、両生類。」アンティア・ムイーニョが歌う、ガリシアの伝統とその先にある音楽

ガリシアの伝統音楽をルーツに持ち、ジャズやブラジル音楽、イベロアメリカの音楽へと関心を広げてきたシンガーソングライター/ギタリスト、アンティア・ムイーニョ(Antía Muíño)が、2022年のデビュー作『Carta Aberta』から約4年を経て第2作目となるアルバム『Anfibia Por Veces』をリリースした。