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ヴォーカル

  • 2026-10-07
  • 2026-10-06

南アフリカから現れた驚異の新人ヴヨ・ヴィウェ『there are mirrors everywhere』が描く音楽の循環

とんでもない新人が現れた。ヴヨ・ヴィウェ(vuyo viwe, 本名:Vuyo Tshwele)、2026年時点で25歳の南アフリカのアーティストだ。西洋クラシックのフルートを学んだ作曲家/シンガーである彼女が、ジャズのラージアンサンブルを率いて録音したデビュー作『there are mirrors everywhere』には、ジャズに南アフリカの伝統音楽、西洋のクラシック音楽、スピリチュアルな要素、R&B、オルタナティヴ・フォークといった要素を単に組み合わせただけではない、“循環”をテーマに据えた彼女の深い哲学が感じられる。個人的には、カマシ・ワシントン(Kamasi Washington)の名盤『The Epic』(2015年)をも彷彿させる、大傑作だ。

  • 2026-10-04
  • 2026-10-03

最高峰ベーシスト、ミシェル・ピポキーニャ新譜『Minha Pele』- SSWとしての進化、ベースヒーローたちとの夢の共演

10代前半からその驚異的な技巧と音楽性で注目された、ブラジル出身のベーシスト/作曲家ミシェル・ピポキーニャ(Michael Pipoquinha)。これまではベーシストとして自身のリーダー作だけでなく数多くの作品に参加し活躍してきた彼だが、30歳を迎える2026年の新譜『Minha Pele』は、ベーシストのみならず、シンガーソングライターとしての進化を存分に感じさせる明確な転換点だ。

  • 2026-10-02
  • 2026-09-30

名曲は色褪せない。ジョアン・ボスコ、80歳を記念するキャリア総括作『新しい友と古い友』

ブラジル音楽/MPBの巨匠、ジョアン・ボスコ(João Bosco)が新作『Amigos Novos e Antigos』をリリースした。80歳を記念するスタジオ録音盤で、彼の過去の名曲の新たなアレンジと録音を軸に、半世紀前のアルバム『Essa É a Sua Vida』に収められていた楽曲をアルバムタイトルとした「新しい友と古い友」を象徴するように、同世代であるカエターノ・ヴェローゾやシコ・ブアルキ、さらに彼らの遺産を継承した新世代であるジョタ・ペーやシウヴァといったアーティストをゲストに招き、彼の長いキャリアを総括する素晴らしい作品に仕上がっている。

  • 2026-10-01
  • 2026-10-01

スティーヴィー・ワンダーが大名盤『Songs In The Key Of Life』50周年を記念し公開した未発表曲EPが素晴らしすぎた

みなさん、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)が唐突にリリースした『Songs In The Key Of Life - The EP』はもう聴かれましたか!? 1976年の名盤『Songs In The Key Of Life』のセッションで録音され、そのままお蔵入りとなっていた4曲の未発表曲をミックスし直し、EPとしてまとめリリースされた作品のようですが、これが驚くほど良い曲ばかりでまじで驚きました。

  • 2026-09-28
  • 2026-09-21

コロンビアの伝統や自然に深く根ざした、楽園のダンス・ミュージック『Nuevos Rios』

コロンビア太平洋岸の伝統音楽と、フランスのエレクトロニック・ミュージックが、ティンビキ1の川辺で出会った──コロンビアの歌手ニディア・ゴンゴラ(Nidia Góngora)率いるカナロン・デ・ティンビキ(Canalón de Timbiquí)と、フランス・トゥールーズを拠点とするトリオ、レコ・レコ(Reco Reco)による共同プロジェクト、ヌエボス・リオス(Nuevos Ríos)。そのセルフタイトルのデビュー・アルバム『Nuevos Rios』がリリースされた。

  • 2026-09-23
  • 2026-09-22

ネルソン・フレイタス新譜『Legacy』──遺産としての“最後のアルバム”に込められた25年の軌跡と継承

オランダ・ロッテルダムでカーボベルデ系の両親のもとに生まれ、ズーク、R&B、Hip-Hopを融合したゲトー・ズークの発展とともにキャリアを築いてきたネルソン・フレイタス(Nelson Freitas)。2026年にリリースされた彼の8枚目のアルバム『Legacy』は、彼の“最後のアルバム”であり、文字通りその“遺産”をルゾフォニア文化圏へと伝える作品となりそうだ。

  • 2026-09-20
  • 2026-09-20

感性が奏でるチェロ、感情を乗せる歌。ジャマイカ系SSW アヤンナ・ウィッター=ジョンソン新作『New Roots』

ジャマイカをルーツにもつイギリス・ロンドンのチェロ奏者/歌手/作曲家、アヤンナ・ウィッター=ジョンソン(Ayanna Witter-Johnson)が第二作目となるアルバム『New Roots』をリリースした。ほとんどの楽曲は彼女のチェロ弾き語りを軸に、小編成ながら抒情豊かなアンサンブルで構成されており、クラシックで培われた彼女の確かな演奏力とソウルフルな歌声、そしてジャズやカリブ音楽の影響を受けた巧みなアレンジを存分に楽しめる傑作となっている。

  • 2026-09-19
  • 2026-09-18

出生証明書から、人生が綴る身分証明書へ。孤児として育ったSSW、ジャブリレ・マジョラの必聴デビュー作

南アフリカのシンガーソングライター、ジャブリレ・マジョラ(Jabulile Majola)が、ソロとしての初アルバム『Ipasi』をリリースした。穏やかなアコースティック・ギターと歌を軸に、ピアノや弦楽器、金管、パーカッションなどをさりげないアレンジで加えた全11曲。2025年のEP『Isitifiketi』で聴かせたアフロ・フォークを引き継ぎながら、曲によって編成を大きく変え、前作よりも幅のあるサウンドに仕上げている。

  • 2026-09-18
  • 2026-09-17

身体に刻まれた”傷と起伏”。ブラジルから届いた極上のネオソウル、THAMI『Relevuras』

とにかく、めちゃめちゃセンスのいいブラジル産ネオソウルだ。 リオデジャネイロ州出身、現在はサンパウロを拠点とするシンガーソングライター、タミ(THAMI)の新作『Relevuras』。アルバムに収録された10曲にはダンサーとしての20年のキャリアから歌手に転身した彼女に特有の音楽の身体性があり、より商業的に有利な条件の提案を“アイデンティティが失われる”からと断り、インディーズでの活動を続けることを選択したという芸術家らしい誇りも感じられる。

  • 2026-09-13
  • 2026-09-12

様々なジャンルの音楽が淡く混ざり合う、カナダのデュオ Violette & Jordan 最高のデビュー作『Dahlia』

シンガー/ピアニストのヴィオレット・ラピエール(Violette Lapierre)と、ギタリスト/シンガーのジョーダン・オフィサー(Jordan Officer)によるカナダ・ケベックの男女デュオ、ヴィオレット&ジョーダン(Violette & Jordan)のデビュー・アルバム『Dahlia』。

  • 2026-09-11
  • 2026-09-11

MPB新世代マトゥ・ミランダ新譜!未来への原動力としてのサウダーヂを描き出す注目作『Apuama』

マトゥ・ミランダ(Matu Miranda)の第2作目となるアルバム『Apuama』は、2026年のブラジル音楽(MPB)の最重要トピックとなるだろう。2024年のデビュー作『Matutando』で、ミシェル・ピポキーニャ(Michael Pipoquinha)からレニーニ(Lenine)まで、新旧のスターたちの協力を得て“MPBの正当な後継者”として確信を強く印象に刻んだその実力はやはり伊達ではなかった。

  • 2026-09-05
  • 2026-09-03

ジュリア・ゲヂス──街角クラブの血と、自身の芸術表現をバランスよく発揮したデビュー作『Álbum Vermelho』

ブラジル・ミナスジェライス州の新星シンガーソングライター、ジュリア・ゲヂス(Julia Guedes)のデビュー・アルバム『Álbum Vermelho』がリリースされた。感の良い人なら、その姓ですぐにピンとくるかもしれない。彼女の祖父はベト・ゲヂス(Beto Guedes)、あの伝説的な“街角クラブ”の重要人物だ。