- 2026-04-08
- 2026-04-11
ノスタルジックなMPBの隠れた宝石。7弦ギターと歌による心温まる“おばあちゃんの家”
ブラジルのシンガーソングライター、ヴァネッサ・ピニェイロ(Vanessa Pinheiro)と、7弦ギター奏者フェリクス・ジュニオール(Felix Junior)による、心温まる“歌とギター”。ふたりの2025年作『Casa De Vó』は、家族や日常の中にあるささやかな喜びや自然の美しさを描いた、素朴で素敵なアルバムだ。
ブラジルのシンガーソングライター、ヴァネッサ・ピニェイロ(Vanessa Pinheiro)と、7弦ギター奏者フェリクス・ジュニオール(Felix Junior)による、心温まる“歌とギター”。ふたりの2025年作『Casa De Vó』は、家族や日常の中にあるささやかな喜びや自然の美しさを描いた、素朴で素敵なアルバムだ。
ウクライナのドンバス2に縁のある8人の女性によるグループ、ドーターズ・オブ・ドンバス(Daughters of Donbas)による『Songs of Stolen Children』は、ウクライナで現実に起こっている惨状を広く国際社会に訴えるアルバムだ。ウクライナの人権団体によると、ロシア・ウクライナ戦争が始まって以来、生後4ヶ月から17歳までの約2万人の子供たちがロシア領に強制的に連れ去られ、その多くが軍事キャンプに連れて行かれたという。
ドイツのヴォーカリスト、セリーヌ・ルドルフ(Céline Rudolph)が、ブラジルのピアノ奏者エンヒキ・ゴミヂ(Henrique Gomide)とギター奏者ジョアン・ルイス・ノゲイラ(Joao Luis Nogueira) と共演し、ブラジル音楽を歌うヴォーカル・トリオ作『Amaré』。ブラジル音楽の豊かな遺産とジャズの即興性を融合させた作品で、タイトルは“潮”を意味する(a maré)と“愛とは”(amar é)という二つのテーマを象徴する。
カリブ海に浮かぶフランス領マルティニーク出身のピアニスト/シンガーソングライター、グレゴリー・プリヴァ(Grégory Privat)の新譜『Darling』。現代クレオール・ジャズの傑作と言って過言ではない傑作だろう。ソロピアノ作品『Yonn』(2022年)やトリオでの野心作『Phoenix』(2024年)を経て、今回のソロ作は彼のキャリアの頂点のように感じる。
UKジャズ/アフロビートのシーンを代表するジャズ・コレクティヴ、ヌビヤン・ツイスト(Nubiyan Twist)の5枚目となるスタジオ・アルバム『Chasing Shadows』がリリースされた。今作は“デジタル化が進む世界の中で、人間同士のつながり・温もり・即興性を再発見すること”をテーマとし、人間らしいエネルギーに溢れた音楽が繰り広げられる。
カナダを代表する女性シンガー、ドミニク・フィス=エメ(Dominique Fils-Aime)。ジュノー賞を受賞するなど高く評価された2023年の前作『Our Roots Run Deep』では自身が根ざすルーツについて歌い、単なる音楽を超えた彼女自身の内面や社会との繋がり、脈々と繋がれる命について深い洞察の作品だったが、この2026年作『My World Is The Sun』ではその価値観を保ちつつ、より解放的なテーマを感じさせる内容となっている。
アルゼンチンのジャズ・シンガー、ロクサナ・アメッド(Roxana Amed)の2025年作『Todos los Fuegos』は、共同プロデューサーであるピアニストのレオ・ジェノヴェーゼ(Leo Genovese)とのコラボレーションで、アルゼンチンの60年代〜80年代のロック黄金期へと再訪する作品だ。
ポーランドのSSW/マルチ奏者のヤチュカ・クワパ(Jadźka Kłapa)の2025年作『Dobry Duch』は、抒情的な物語を複雑な音楽性に乗せた素晴らしい傑作だ。このアルバムでは、彼女にとって重要な音楽的パートナーであり、アカ・セカ・トリオ(Aca Seca Trio)の鍵盤奏者として知られるアルゼンチンのアンドレス・ベエウサエルト(Andrés Beeuwsaert)を全面的にフィーチュアし、さらにはストリングス・カルテットによって荘厳な世界観な築き上げている。
現代のマグレブ社会を象徴するシンガーソングライター、スアド・マッシ(Souad Massi) の新作のタイトル『Zagate』は、フランス語で「事態は悪化している」を意味する「ça se gâte」に由来するアルジェリア風スラングだという。この作品は、四半世紀前にアルジェリアからフランスに亡命し、今もなお社会的なテーマを創造力の源とする彼女による、混乱や暴力や人種差別、戦争が絶えない現代社会への鋭利な警告だ。
タンゴという音楽には、一般に重厚でダークなイメージがつきまとう。これまでもタンゴの“軽やかな側面”を幾度も発信してきたマルセラ・アローヨは、今作でもタンゴの明るく軽やかな側面に焦点をあて、アルゼンチンのほかの伝統音楽やジャズの要素も交えながら“新しい時代のタンゴ”を模索してゆく。
サン・アンドレウ・ジャズバンド出身のトランペット奏者/シンガーのアンドレア・モティス(Andrea Motis)の2026年新譜『Intimate』は、彼女の音楽的ルーツであるフォーク、R&B、ジャズ、そして特にブラジルの音楽たちを、ギタリストとのデュオで淑やかに演奏する親密な作品だ。1曲を除きカヴァーとなっており、幅広いジャンルからの選曲は、10代の頃から華やかな活躍で注目されてきた彼女の音楽的な集大成と言えるだろう。
ブラジル出身、2014年のデビュー後にヨーロッパに移住し、現在はスペインのバルセロナを拠点とするシンガーソングライター、レオ・ミデア(Leo Middea)が6枚目のスタジオ・アルバムとなる『Notícias de Puglia』をリリースした。「プーリアからの便り」のタイトルが示すのは、旅を続ける彼らしい、故郷ブラジルへのサウダーヂの想いだ。
トルコ出身のシンガーソングライター/クラリネット奏者、エズギ・セヴギ・ジャン(Ezgi Sevgi Can)によるデビュー・アルバム『Karanfiller』が素晴らしい。全曲がエズギ・セヴギ・ジャンの作詞作曲で、彼女自身はヴォーカルとクラリネットを担当。サウンドは親しみやすい西洋音楽と、マカームに根差した微分音や変拍子が見事に融合しており、音楽的にも新鮮な感動がある作品だ。しかしその裏には、彼女と彼女の家族をめぐる悲劇的な運命と、15年以上にわたって闘い続ける、彼女の強さが隠されていた。
ロシアのウクライナ侵攻は開戦から4年が経つが、いまだに終わりが見えない。そんな状況の中、チェルノブイリ原子力発電所事故によって故郷ウクライナを追われ難民となったユージーン・フッツ率いるゴーゴル・ボルデロ(Gogol Bordello)は、9枚目のアルバムとなる新作『We Mean It, Man!』を2026年2月13日にリリースした。