レッドブルが打ち出したとんでもない企画
人気のエナジードリンク、レッドブルが中東でとんでもない音楽プロジェクトを発動していた。
それぞれジャンルの異なる、現在の中東音楽を代表する20名のアーティストたちをスタジオに集めたレッドブルのプロジェクトチームは、初めて出会う者同士でペアにし、これからお前らを1週間スタジオに閉じ込めるので一緒に曲を作れと命令する。
大量のレッドブルを渡されたアーティストたちは戸惑いながら、おそらく最初は互いのアイディアにぶつかり合い、行き詰まり、3日目あたりでようやく光明が見え始め、そんな制作の過程で意気投合し淡い恋も芽生え、最後には固い絆のもと素晴らしい楽曲ができあがったみたいな素敵な展開があったであろう。知らんけど。
このプロジェクトの様子は、9話の番組としても放送されたようだ。
ココロ、カラダ、みなぎる。(←レッドブルのキャッチコピー)
現在の中東音楽シーンを知る、貴重な一枚
そんな彼らの血と汗と涙の結晶の完成品は、YouTubeで9組のコラボ全てがMVとして公開されており、アルバム『Red Bull Presents Bel Sodfa』としても各デジタル配信プラットフォームで聴くことができる。
制作過程のドラマには興味がないが、制作された楽曲群はどれもなかなか素晴らしい。特にほとんど情報の入ってこない中東地域の“今”の音楽を知るには絶好の作品なのではないだろうか。
多様な才能を予想外に組み合わせ、その結果どんな化学反応が起きるかというレッドブルの壮大な実証実験結果を、ぜひご覧いただきたい。