話題の新世代JAZZ歌手、ジャズメイア・ホーン!その衝撃的な新譜とは…

Jazzmeia Horn - Love & Liberation

実力は折り紙つき。話題の歌姫が日本デビュー

2015年のセロニアス・モンク国際ジャズコンペティションと、2013年のサラ・ヴォーン・ジャズ・コンペティションの両方で優勝した実力派ジャズシンガー、ジャズメイア・ホーン(Jazzmeia Horn)の2ndアルバム『Love And Liberation』が話題だ。本作は大手レコードレーベルであるユニバーサル・ミュージックから9月4日に日本盤も発売される。

1991年、テキサス州ダラス生まれのジャズメイア・ホーンは、前述のように早くからその才能が評価され、2017年に『A Social Call』で満を持してのアルバムデビュー。この作品はグラミー賞にもノミネートされた。

ジャズメイア・ホーン。これがやり手のプロデューサーによって恣意的につけられたステージネームではなく、ジャズを愛する彼女の祖母が名付けた本名だというから、運命というものは面白い。

内容はストレートアヘッドな古風なジャズ

フィジカルではジャズの作品をほとんどリリースしなくなってしまった大手レコード会社が目をつけた期待の新人歌手が、どんな新しいサウンドを聴かせてくれるのだろう…そうワクワクしながら聴いてみたのだが、内容は多くの人がジャズと聴いてイメージするジャズそのものだ。良く言えば安心して聴ける音楽だが、別の言い方をすればセオリー通り。

もちろんジャズメイア・ホーンのダイナミックでありながら過度に飾らないヴォーカルは非常に魅力的だし、スキャットも半端ない。バックバンドの演奏もジャズの楽しさ、美しさを充分に表現していて訴求力は高いし、収録されたほとんどの曲がオリジナルで、カヴァー曲もあまり有名ではない楽曲という点もチャレンジングだと思う。
けれども、若い音楽家が2019年に作る音としてはどうしても刺激が足りない…と思うのは私だけだろうか。

ジャズのスタンダード曲「Moanin’」を披露するジャズメイア・ホーン。
Jazzmeia Horn - Love & Liberation
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