“バッハとの会話”と題されたクラシカルなデュオ
ジャズやクラシック、ポップスなどジャンルを跨って活躍するブラジルのピアニスト、アンドレ・メマーリ(André Mehmari)と、イタリア・トリエステ出身でサンパウロ交響楽団のコンマスを務めるクラシックヴァイオリン奏者エマヌエーレ・バルディーニ(Emmanuele Baldini)のデュオアルバム『Conversas com Bach』がリリースされた。
アルバムはバッハの楽曲と、アンドレ・メマーリが作曲した「バッハとの会話(Conversas com Bach)」と題された組曲を中心に構成されており、クラシカルで美しい音楽を聴かせてくれる。
完全なクラシックではなく、メマーリのピアノはいつも通り即興要素も多め。(7)「Conversas com Bach – Aria Brasileira」ではショーロを代表する作曲家、ピシンギーニャの「Carinhoso」も引用するなどユニークさも。
ラストの(13)「J.S. Bach: Chaconne」ではアンドレ・メマーリはチェンバロ(ハープシコード)を弾いており、これも大変優雅だ。