カエターノ・ヴェローゾの再来!? ブラジル新人SSW、セッサ(Sessa)の音楽

Sessa - Grandeza

ブラジリアン・サイケを孕んだMPB激良作

ジャケットだけを見れば、50年くらい前のブラジリアン・サイケのアルバムのようだが、このブラジルのSSWセッサ(Sessa)のデビューアルバム『Grandeza』はれっきとした2019年の新作である。そしてこれが、本当に素晴らしい。

基本的にセッサによるギター(ヴィオラォン)とヴォーカルに、パーカッション、女性コーラスというミニマルな編成(一部で木管楽器も)。
全体的に懐かしい感じもするサウンドだが、ダブ的な音響効果もみられたりと現代的なエッセンスが散りばめられており、なぜかすごく斬新な感覚になる聴き心地だ。

気怠いサンバ・ボサノヴァな(1)「Grandeza」のライヴ演奏。

セッサことセルジオ・サイエギ(Sérgio Sayeg)はブラジル・サンパウロ出身のシンガーソングライター/ギタリスト。2005〜2011年にはインディ・ロック・バンド、ガロータス・スエカス(Garotas Suecas)でも活躍していた。
今作ではイスラエル出身のギタリスト、ヨナタン・ガット(Yonatan Gat)の全面プロデュースのもと、衝撃のソロデビューを飾った。

ブラジル音楽の伝説、カエターノ・ヴェローゾやジルベルト・ジルの若き日を彷彿とさせるような、“古くて新しい”音楽がとても新鮮なアーティストだ。

(4)「Flor do Real」のMV。

Sessa – vocals, guitar, upright bass, shakers
Ciça Góes – vocals
Lau ra – vocals
Lia Elazari Biserra – vocals
Paloma Mecozzi – vocals
Sofia Botelho – vocals
Eduardo Camargo – percussion
Arthur Decloedt – upright bass
Filipe Nader – alto & baritone saxophones
Oscar “Cuca” Ferreira – bartitone saxophone
Amílcar Rodrigues – trumpet and flugelhorn
Guilherme Marques – drums

Sessa - Grandeza
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