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サイケロック

  • 2026-07-20
  • 2026-07-19

恋愛も映画も、戦争も政治もリアルに捉えるブラジル新世代SSWデュオ。ソフィア・シャブラウ&フェリピ・ヴァケイロ

2020年代ブラジル・インディーを代表する二人の気鋭シンガーソングライター、ソフィア・シャブラウ(Sophia Chablau)とフェリピ・ヴァケイロ(Felipe Vaqueiro)が出会い意気投合、2025年10月にリリースしたアルバム『Handycam』。MPBやトロピカリアに通ずるサイケロックを基調に、親密で文学的なソングライティングによって恋愛や友情といった身近な感情から、戦争やメディアのあり方までを描いた、要注目の作品となっている。

  • 2026-06-18
  • 2026-06-17

世界最高峰の音楽職人3名による新プロジェクト『Proof』。サイケロックと異国語ポップスへの憧憬

ジョーイ・ワロンカー(Joey Waronker)、ルーク・レイノルズ(Luke Reynolds)、そしてザック・レイ(Zac Rae)という長年アメリカの音楽を支えてきた3人のセッション・ミュージシャンによる新プロジェクト『Proof』。その源泉にあるのは、1960〜70年代のサイケロックへの憧憬と、英語以外の言語で歌われるポピュラー音楽への関心だった。

  • 2026-06-06
  • 2026-06-05

境界を超えた自由な音楽を追求する、ドープなインド系サイケロック Ishaaq Aarkistra

インド系スウェーデン人アーティスト、イシャーク(Ishaaq)ことイサク・クラッソン(Isak Klasson)率いるイシャーク・アーキストラ(Ishaaq Aarkistra)。2026年作『Arikomban Space』は、インドのラーガをベースに西洋音楽の馴染みやすさで繕った、サイケデリックでスピリチュアルな怪作だ。ドラムス、タブラ、ペダルスティールギター、バンスリ、シンセ、そしてヴォーカルという奇特な編成で、即興も重視された60〜70年代風のレトロなバンドサウンドも魅力的だ。

  • 2026-05-02
  • 2026-04-22

グナワのDNAを注入するジャムバンド Club d’Elf、亡き盟友に捧げた最新作『Loon & Thrush』

ジャズやファンクにグナワ音楽を持ち込み、その強烈なグルーヴで四半世紀以上にわたり人々を踊らせてきた米国のジャムバンド、クラブ・デリフ(Club d'Elf)。バンドにグナワの遺伝子を注いだ活動初期からの最重要メンバーであるモロッコ出身のブラヒム・フリーブガーン(Brahim Fribgane)は2024年初頭に亡くなったが、彼への追悼とともに“トランス体験”を是とするコレクティヴの根幹的な魂が健在であることを証明したのが、2026年4月にリリースされた最新作『Loon & Thrush』だ。

  • 2026-05-01
  • 2026-05-01

アグレッシヴなサウンドが魅力!オルタナ・ジャズトリオ Last Scene Alive 衝撃のデビュー作

サックス、シンセ、ドラムスというユニークな編成のオルタナティヴ・ジャズトリオ、ラスト・シーン・アライヴ(Last Scene Alive)のデビューアルバム『World Class Pep Talk』が面白い。バンドは米国ワシントンD.C. とオランダ・アムステルダムを拠点とするミュージシャンによって構成されており、即興演奏を主体にジャズやパンクロック、フュージョンなどジャンルを超越した刺激的な音楽を激しく展開する。

  • 2026-04-07
  • 2026-03-22

ジャズの枝葉を広げる変態ギタリスト、デヴィッド・フュージンスキー『Jazzpunk』再評価

米国のギタリスト、デヴィッド・フュージンスキー(David Fiuczynski)の1999年のアルバム『Jazzpunk』は、今こそ再評価されるべき作品かもしれない。彼にとってのヒーローたちの楽曲をジャズの技術とパンクの精神で再解釈したこのアルバムは、主流のブレイク・スルーとはならなかったかもしれないが、潜在的な意識面でジャズという音楽に対する“革新”の流れを加速させた傑作だと思う。

  • 2026-03-30
  • 2026-03-30

ルーツを探求するクルド系SSW率いるデンマークのアナトリアン・ロックバンド、AySay『Mal』

サズ/ヴォーカルのフロントウーマン、ルナ・エルシャヒン(Luna Ersahin)のルーツであるトルコ/クルドの音楽と、北欧デンマークのロックが融合した音楽性が高く評価され、前作『KÖY』(2023年)がデンマーク・ミュージック・アワード(DMA)のワールド・ミュージック部門を受賞するなど人気が高まっているスリーピース・バンド、アイセイ(AySay)が、サードアルバムとなる『Mal』をリリースした。

  • 2026-03-25
  • 2026-03-25

踊らずにいられない! 南米発サイケ・グルーヴ渦巻くギター・トリオ、BALTHVS ハイブリッドな新譜

コロンビア・ボゴタを拠点とするワールド・サイケデリック・ファンク・トリオ、BALTHVS(バルトゥス)の新譜『Transmutations』は、熱気あるライヴ音源を、その後スタジオで再構築した珍しい“ハイブリッド”なアルバムだ。自由奔放なグルーヴとタイトなアレンジが共存、疾走するサイケデリックなギター、ラテン・ロックの陽気さ、スピリチュアル・ジャズを思わせる即興、ファンキーなベースライン。リスナーは踊り出さずにはいられないだろう。

  • 2026-02-14
  • 2026-02-14

ブルーノ・ペルナーダス、5年ぶり新譜は最強のアヴァンポップ快作!『unlikely, maybe』

おそろしいほどの完成度のアルバムだ。ポルトガル・リスボンの鬼才、ブルーノ・ペルナーダス(Bruno Pernadas)の2026年新作『unlikely, maybe』は、さまざまなジャンルのごった煮を押しも押されもせぬ“ポップス”に仕立て上げる彼の才能が際立つ。前作『Private Reasons』がパンデミック渦中の2021年のリリースだから、実に5年ぶりの満を持しての新作。ジャズやサイケロックを基軸にブラジル音楽やハイライフ、ダブといった要素も混在させ、細部まで音楽的にも音響的にも凝ったことをやっていながら、純然たるポップスとして機能する驚くべき作品だ。

  • 2026-01-10
  • 2026-01-10

多文化の狭間で生きる葛藤を生々しく音楽表現に変換。新世代鬼才ギタリスト、ルイ・マトゥテ 5th

2026年、最初の要注目作品のひとつだと全力で推したい。スイス・ジュネーヴ出身のギタリスト/作曲家ルイ・マトゥテ(Louis Matute)の第5作目となるアルバム『Dolce Vita』は、自身のルーツであるホンジュラスや音楽的な最大の影響源のブラジルの文化、ジャズのアイディアや技巧、70年代風のサイケロックなどの影響が繊細に絡み合った極上のタペストリーのような傑作だ。

  • 2025-12-14
  • 2026-03-30

現代アナトリアン・サイケロックを牽引するクルド系SSWメラル・ポラトが魂で歌う“抑圧からの解放”

クルドをルーツにもつオランダのシンガーソングライター、メラル・ポラト(Meral Polat)の2025年作 『Meydan』は、彼女のルーツであるアナトリアとメソポタミアの音楽や、イスラム教の少数派であるアレヴィー派の文化的背景を基調に、トルコのサイケデリック・ロックやクルドのソウル、プロテスト・ブルース、ワールド・フュージョンを融合させた強烈な音楽体験を約束するアルバムだ。

  • 2025-10-25
  • 2025-10-25

ベラルーシ発の白昼夢的ブラジリアン・サウンド SOYUZ、東欧の社会情勢も反映した新譜

マルチ奏者のアレックス・チュマク(Alex Chumak)を中心に2018年に結成されたベラルーシのグループ、ソユーズ(SOYUZ, ベラルーシ語:СОЮЗ)。隣国ロシアのウクライナ侵攻による政情不安からアレックスと、オリジナルメンバーであるミキタ・アルー(Mikita Arlou)とアントン・ネマハイ(Anton Nemahai)は2022年にポーランド・ワルシャワに移り住み、その後ポーランド人の新たなメンバーも加えて4thアルバムとなる『KROK』を発表した。

  • 2025-10-01
  • 2025-09-30

知られざるリオの鬼才チアゴ・アムーヂ。カエターノやシコも参加する必聴新譜『Enseada perdida』

ブラジル・リオデジャネイロのSSW、チアゴ・アムーヂ(Thiago Amud)の2025年の新作『Enseada perdida』制作のきっかけは、ゼカ・ヴェローゾ(Zeca Veloso)からの情報だったという。チアゴは彼から、彼の父親で世界的に著名なMPBのレジェンドであるカエターノ・ヴェローゾ(Caetano Veloso)がチアゴの曲「Cantiga de ninar o mar」を、そして同じくレジェンド、シコ・ブアルキ(Chico Buarque)が「Cidade possessa」をレコーディングするのだと聞いた。これをきっかけに、チアゴは既存の楽曲に新たなアレンジを施し、カエターノやシコも参加するアルバムとしてまとめ上げた。

  • 2025-08-10
  • 2025-08-09

すべての難民や戦争の犠牲者に捧ぐ。中東出身男女デュオ、Kazdoura のデビュー作『Ghoyoum』

カナダ・トロントを拠点に活動する男女デュオ、カズドゥーラ(Kazdoura)のデビュー作『Ghoyoum』。内戦のため祖国を離れたシリア出身の歌手レーン・ハモ(Leen Hamo)と、レバノン出身で移民としてカナダに渡っていたマルチ器楽奏者ジョン・アブー・シャクラ(John Abou Chacra)は、2020年のベイルート港爆発事故後のトロントでの募金活動の中で出会い、強力な相乗効果を証明する音楽作品を作り上げた。