ブラジル北東部音楽と現代ポップスの融合で人気のマリアーナ・アイダール『Veia Nordestina』

Mariana Aydar - Veia Nordestina

マリアーナ・アイダール『Veia Nordestina』

フォホー、マラカトゥ、バイアォンなどのブラジル北東部の伝統音楽をベースとしながら、エレクトロニカ、ダブ、ロックといった要素をエッセンス程度に絶妙に混ぜ込んだ音楽性が人気のSSWマリアーナ・アイダール(Mariana Aydar)『Veia Nordestina』(2019年)。アルバムタイトルの意味は「北東部の静脈」。これまでの彼女のスタイルと同じく、伝統的なリズムと現代的なサウンドを織り交ぜた独創的なブラジル音楽だ。

マリア・ガドゥ(Maria Gadú)をゲストシンガーに迎えた(9)「Triste, Louca ou Má」はサンパウロのバンド、フランシスコ・エル・オンブレ(Francisco, el Hombre)のヒット曲のカヴァー。そのほかは全てオリジナル。伝統音楽の色が濃いものから、サウダージ120%の哀愁に満ちた曲、エレクトロ要素を強めた曲など多様な展開が楽しめる。

軽快なフォホーのリズムにのせて歌われる(7)「Xilique」
(5)「Espumas ao Vento」のライヴ動画。

マリアーナ・アイダール(Mariana Aydar)は1980年、ブラジル・サンパウロ生まれ。音楽家の両親のもと、幼い頃から多くのブラジル音楽に触れて育ってきた。
20歳の頃から最初はバッキングのヴォーカリストとして歌い始め、人気歌手ダニエラ・メルクリ(Daniela Mercury)のバッキングなども経験。セウ・ジョルジ(Seu Jorge)との出会いを経て2006年に『Kavita 1』でデビューし人気となった。

今作『Veia Nordestina』は2015年の『Pedaço Duma Asa』以来となる通算5枚目。

(4)「Forró do ET」のリリックヴィデオ。
SSW、エルバ・ハマーリョ(Elba Ramalho)がゲスト参加している。
Mariana Aydar - Veia Nordestina
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