Tingvall Trio、世界のダンス音楽を旅する新譜
現代ジャズを代表するピアノトリオ、ティングヴァル・トリオ(Tingvall Trio)の最新作のタイトルは、ずばり『Dance』。
(1)「Tokyo Dance」に始まり、(3)「Spanish Swing」、(6)「Cuban SMS」、(7)「Arabic Slow Dance」などタイトルだけ見てもわくわくするような、世界を巡る音楽の旅。
(9)「Ya Man」はジャマイカのレゲエのビート、(11)「Bolero」はスペインの舞曲。
ラテンアメリカのスパイスを効かせてはいるが、全体的なサウンドはこれまでのティングヴァル・トリオそのもので、世界の音楽を謳うには若干のニセモノ感も。
それでも国際色豊かなメンバーで作られるこの作品は楽しいのは間違いないし、彼ら特有の明るさも健在。ジャズマニアよりも、様々なジャンルを幅広く聴きたい方におすすめしたい一枚だ。
ティングヴァル・トリオはスウェーデンのピアニスト、マーティン・ティングヴァル(Martin Tingvall, 1974年 – )を中心に、キューバ出身のベーシスト、オマール・ロドリゲス・カルボ(Omar Rodriguez Calvo)とドイツ出身のドラマー、ユルゲン・シュピーゲル(Jürgen Spiegel)とともに2003年に結成された。
以来現在までに8枚の作品をリリースし、ドイツの栄誉あるECHO JAZZを3回受賞するなど、早くから国際的な成功を収めている。
Tingvall Trio :
Martin Tingvall – piano
Omar Rodriguez Calvo – bass
Jürgen Spiegel – drums