ミナスの大御所SSWが“新世代”たちと録音した激良新譜『Pleiópolis』

Robson Santos - Pleiópolis

ロブソン・サントス新譜はミナス新世代たちを迎えた大傑作

芸歴40年を誇るミナスのベテランSSW/ギタリスト、ロブソン・サントス(Robson Santos)が、ミナスの幅広い世代のミュージシャンらと録音した新譜『Pleiópolis』が素晴らしい。

アルバムはベーシストのキコ・ミトリ(Kiko Mitre)の姪であるピアニストのルイーザ・ミトリ(Luiza Mitre)と打楽器奏者のナターリア・ミトリ(Natália Mitre)、素晴らしいフルート・ソロを聴かせるアレシャンドリ・アンドレス(Alexandre Andrés)をフィーチュアした夢心地の(1)「Todos os Sonho」で幕を開ける。
続くしっとりとしたボッサテイストの(2)「Morena」、ベテラン音楽家フアレス・モレイラ(Juarez Moreira)のヴィオラォン(ガットギター)をフィーチュアした(3)「Gente」、再びルイーザ・ミトリ(Luisa Mitre)が登場し甘いアコーディオンを弾く(4)「Colibri」、ミナスの注目の鍵盤奏者、ディアンジェロ・シウヴァ(Deangelo Silva)が参加し70〜80年代のフュージョンのようなサウンドで魅せる(5)「Olhos Azuis」など、魅力的な楽曲がずらりと並んでいる。
アルバムも後半にいくとロックやブルースに強く影響された曲もあり、実に多彩だ。

ゲストとしては他にもフェリピ・ヴィラス・ボアス(Felipe Vilas Boas, g)やブルーノ・ヴェローゾ(Bruno Vellozo, b)、ルーカス・テレス(Lucas Telles, g)といったミナスの注目の音楽家の参加も見逃せない。
各曲ごとにそれぞれ際立った特徴もあり、近年のミナス音楽の潮流に乗る素晴らしく充実した作品だ。

(1)「Todos os Sonhos(すべての夢)」

ロブソン・サントス(Robson Santos)はブラジル・リオデジャネイロ生まれ。いくつかの都市に移り住んだが、最終的にミナス・ジェライス州の首都ベロオリゾンチに辿り着き定住するようになった。12歳で作曲を始め、サンバ、ボサノヴァ、バイアォン、ジャズ、ロックなど幅広いジャンルで9枚のアルバム、160以上の楽曲を残している。

Robson Santos – vocal, guitar
Deangelo Silva – piano, keyboards
Christiano Caldas – piano
Luisa Mitre – piano, accordion
Alexandre Andrés – flute
Adriano Campagnani – acoustic guitar, electric guitar, bass
Juarez Moreira – acoustic guitar
Lucas Telles – acoustic guitar
Guilherme Fonseca – electric guitar
Felipe Vilas Boas – electric guitar
Kiko Mitre – bass
Bruno Vellozo – bass
Lincoln Cheib – drums
Arthur Rezende – drums
Natália Mitre – percussion

Robson Santos - Pleiópolis
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