ラミロ・フローレス、タロットカードにインスパイアされた新作EP

Ramiro Flores - Cuartito Eléctrico

アルゼンチンのサックス奏者ラミロ・フローレス、新作EP

アルゼンチンのサックス奏者/作曲家、ラミロ・フローレス(Ramiro Flores)の2020年新作EP『Cuartito Eléctrico』は、タロットカードをテーマとしたジャズ作品で、現代的で斬新かつ最高にかっこいい音を楽しめる好盤だ。

バンドはラミロ・フローレス以下、トランペットのセルジオ・ワグナー(Sergio Wagner)、ベースのヘルマン・セグレット(Hernan Segret)、そしてドラムスのカルト・ブランダン(Carto Brandan)から成る4人編成。リーダーであるラミロ・フローレスはアルトサックス、バリトンサックス、そしてピアノを器用に使い分け、バンドのサウンドに多様性も与えている。

アルバム収録曲のタイトルはいずれもタロットカードに関連したものになっている。

(1)「9 de Copas」は、“ウィッシュカード”とも呼ばれ、願望成就や目的達成をし心が満たされることを意味する「カップの9」のこと。今作を代表するキャッチーなトラックで、バリトンサックスとトランペットの掛け合いやベースのフレーズもユニークで面白い。

(1)「9 de Copas」のMV。

(2)「Reina de Oros」は「ペンタクルの女王」は感情的な落ち着きや包容力、堅実性を意味する。

(3)「El Mago」は「魔術師」。相手を易々と欺くかのような飄々としたアンサンブルがかっこいい。

(4)「El Loco」は「愚者」あるいは「道化師」。能天気な語感だが、西洋音楽では道化師をテーマにしたものはその内側に秘められた心の孤独を描いたようなもの悲しさを感じさせる曲が多いが、これも例に漏れず悲しげな曲調となっている。

ラミロ・フローレス(Ramiro Flores)は1977年生まれ。
米国バークリー音楽大学で学び、2007年末、80mundos Fundation賞を受賞後、最初のソロアルバム『Flores』をセルフプロデュースしリリースしている。

Ramiro Flores – baritone saxophone, alto saxophone, piano
Sergio Wagner – trumpet
Hernan Segret – electric bass
Carto Brandan – drums

Ramiro Flores - Cuartito Eléctrico
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