ガイ・マルク・ヴァデルー、新譜はソロ&デュオの2枚組
ジャズ、クラシック、そして民族音楽ズークなどに影響されたフランス海外県のマルティニーク出身のピアニスト/作曲家、ガイ・マルク・ヴァデルー(Guy Marc Vadeleux, GMX)の2枚組の新作がリリースされた。
今作『Solo Duo』は3作目のアルバムで、フランスのパリ、コロンビア、そしてマルティニークのスタジオで録音された全20曲が収録されている。1枚目はガイ・マルク・ヴァデルーのソロピアノ(数曲で彼自身のヴォーカルも)だが、2枚目には多彩なゲストが参加しておりデュオで演奏される。リリカルなピアノに寄り添うパートナーはヴォーカリストであったり、ギターやサックス、フルートやシロフォン、パーカッション、さらにはポエトリー・リーディングであったり様々だ。それらの個性豊かなゲストに見事に寄り添い、随所で光るソロで魅せるガイ・マルク・ヴァデルーの卓越したセンスにも驚かされる。
カリブ海に浮かぶ西インド諸島のマルティニークに1980年に生まれたガイ・マルク・ヴァデルー(Guy Marc Vadeleux, GMX)は高名な音楽家である父親ガイ・ヴァデルーの指導のもと、5歳の頃からピアノを弾き始めた。10歳の頃から様々なバンドで活躍、マルティニークやグアドループなどを発祥とするズークにも影響を受け独自の表現を確立。父親とともにパリ、ニューヨーク、ケベック、プエルト・リコ、サント・ドミンゴなどをツアーした。
キューバの首都ハバナの高等芸術研究所でピアノの技術をさらに深め、2006年にファーストアルバム『Melting Pot』をリリースしている。