ロンドン発!要注目・総勢15名の大迫力アフロジャズバンド、Balimaya Project

Balimaya Project - Wolo So

ロンドン発、総勢15名の大迫力アフリカン・ジャズバンド Balimaya Project

これは英国産アフリカン・ジャズの傑作!バリマヤ・プロジェクト(Balimaya Project)のデビュー作『Wolo So』はジャンベやトーキングドラム、バラフォン、コラなどのアフリカの楽器群にブラス隊が交わった大迫力のサウンドで聴くものを大興奮の渦に巻き込む。

ナイジェリアとセネガルにルーツを持つロンドン育ちのジャンベ奏者イヒエル・カマラ・オノノ(Yahael Camara Onono)が率いる大世帯バンドであるバリマヤ・プロジェクト。メンバーには既にUK新世代ジャズの注目グループであるKokorokoやSEED Ensembleに所属する者も。バンド名の「Balimaya」とはギニアやマリ共和国で話されているマニンカ語で“親族関係の本質”を表すという。これは血縁関係だけでなく、文化や同じ価値観を共有する者たち、という拡大解釈も含まれるようだ。これはアフリカン・ディアスポラであるバンドリーダー、イヒエル・カマラ・オノノがルーツを求めつつもヨーロッパやアメリカの音楽との融合を模索し新たな文化を生み出していこうとする創造的なプロジェクトである。

15人編成のバンドが生み出すサウンドはとにかく強烈。終始アフリカン・パーカッションが洪水のように鳴り響き、その音色とリズムの豊かさに圧倒される。その上でブラス隊やギター、ベース、ドラムスのジャズバンドが豪快なアドリブを繰り広げるのだからたまらない。魂に響くリズムにずっと踊らされていたくなる音楽だ。

ガンビアのコラの巨匠アルハジ・バイ・コンテ(Alhaji Bai Konte)の孫であるジャリ・バカリー・コンテ(Jali Bakary Konte)が弾く幽玄なコラの音色に導かれる(1)「Balimaya」では、バラフォンや打楽器など徐々に楽器が加わっていき、キメで始まる怒涛のアンサンブルのかっこよさに痺れる。

(2)「Soninka/Patronba」では女性ヴォーカリスト、マリアム・トンカラ・コネ(Mariam Tounkara Koné)がゲストで参加。トーキングドラムをフィーチュアした小品(5)「Anangofoli」も面白いが、それも次の10分に及ぶ大作(6)「City of God」の序章に過ぎない。

幽玄なコラの音色に導かれる(1)「Balimaya」。バラフォンなど徐々に楽器が加わっていき、キメで始まる怒涛のアンサンブルのかっこよさ。
ライヴの様子

イヒエル・カマラ・オノノは幼少期から音楽に触れて育った。最初に祖父からトーキング・ドラムを与えられ、7歳の頃に母にジャンベを買ってもらった。ロンドンで育った彼の音楽家としての活動はこれまでにマイシャ(Maisha)の2018年のデビュー作『There Is A Place』などでジャンベ奏者としてクレジットされているのを見つけることができたが、今作が実質的な彼のデビュー作であると見て良いだろう。

オノノは昨今のBLM運動に関連し、こう語っている。
「私たちが自分たちの文化について語っても、黙殺されたり、相手にされなかったりすることがあった。今は、皆が真剣に受け止めなければならない時だ」

Balimaya Project の“声”は、確かに世界に向かって強く響き渡っている。

Balimaya Project :
Yahael Camara Onono – lead djembé
Nathaniel Cross – trombone
Ife Ogunjobi – trumpet
Joe Bristow – trombone
Elias Jordan Atkinson – trumpet, flugelhorn
Moses Olukayode – talking drums
Paul Goumou – talking drums
Jali Bakary Konte – kora
N’famady Kouyaté – balafon
Triston Dubison – drums
Yohan Kebede – keyboards
Godwin Sonzi – guitar
Jonathan Monga Moko – bass
Adeegun Crispin Spry – congas
Skanda Sabbagh – dounoun
Mariam Tounkara Koné – Solo Vocal

Balimaya Project - Wolo So
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