Migration 『Owl & Lark』
アルゼンチンのドラマー、パブロ・プリード(Pablo Pulido)と、ポルトガルのピアニスト、ルイ・リゼンデ(Rui Resende)の偶然の出会いによって生まれたデュオ、Migrationの2021年のアルバム『Owl & Lark』。
ピアノとドラムスのデュオ演奏を軸に、ほとばしる情熱の赴くままに演奏される至上の7曲。
アルバムはポルトガルを代表するジャズピアニストのマリオ・ラジーニャ(Mário Laginha)作曲の(1)「Há Gente Aqui」の、たった二人で演奏されているとは思えないエキサイティングなトラックで幕を開ける。
その後もルイ・リゼンデ作曲の(2)「Tensão」、マッコイ・タイナー作の(3)「Sama Layuca」などどれも野生的なデュオ・アンサンブルに心を動かされるが、個人的な特筆ポイントは終盤、ジスモンチの(5)「7 Anéis」からマイケル・ジャクソン(6)「Human Nature」、そしてデューク・エリントンの(7)「Caravan」の怒涛の超名曲連発に強く惹かれる。
ローズピアノが用いられたマイルス・デイヴィスの名曲(4)「Blue in Green」も素晴らしい。
アルバムは2021年1月にバルセロナのスタジオで録音された。
MIGRATION :
Pablo Pulido – drums
Rui Resende – piano, Rhodes
Guest :
Esteban Maxera – double bass (5), electric bass (7)