- 2026-10-20
- 2026-10-18
サルヴァドール・ソブラル、歌う喜びを取り戻すブラジル音楽への旅。『A Flor do Recomeço』
2017年にユーロビジョン・ソング・コンテストで優勝し、ポルトガルに初の栄冠をもたらした歌手、サルヴァドール・ソブラル(Salvador Sobral)。ジャズを基盤に、繊細な和声感覚と独特の歌唱表現を磨いてきた彼が、ブラジル音楽への深い愛着を形にした新作『A Flor do Recomeço』をリリースした。
2017年にユーロビジョン・ソング・コンテストで優勝し、ポルトガルに初の栄冠をもたらした歌手、サルヴァドール・ソブラル(Salvador Sobral)。ジャズを基盤に、繊細な和声感覚と独特の歌唱表現を磨いてきた彼が、ブラジル音楽への深い愛着を形にした新作『A Flor do Recomeço』をリリースした。
ポルトガルのシンガーソングライター、マヌエル・リニャレス(Manuel Linhares)の2026年新作『Atlântico』がリリースされた。プロデュースは前作『Suspenso』に引き続き、現代ブラジル音楽の最重要人物のひとりであるアントニオ・ロウレイロ(António Loureiro)が務め、演奏にはロウレイロ(ds, synth, key)のほかニューヨークのジャズの第一線で活躍するグレン・ザレスキ(Glenn Zaleski, p)やオル・バレケット(Or Bareket, b)、小川慶太(Keita Ogawa, ds, perc)ら国際色豊かなメンバーが参加。録音はニューヨークとポルトガル・ポルトで行われ、名実ともに越境的な作品となっている。
おそろしいほどの完成度のアルバムだ。 ポルトガル・リスボンの鬼才、ブルーノ・ペルナーダス(Bruno Pernadas)の2026年新作『unlikely, maybe』は、さまざまなジャンルのごった煮を押しも押されもせぬ“ポップス”に仕立て上げる彼の才能が際立つ。前作『Private Reasons』がパンデミック渦中の2021年のリリースだから、実に5年ぶりの満を持しての新作。ジャズやサイケロックを基軸にブラジル音楽やハイライフ、ダブといった要素も混在させ、細部まで音楽的にも音響的にも凝ったことをやっていながら、純然たるポップスとして機能する驚くべき作品だ。
ブラジル北部パラー州の先住民族の家系出身のシンガーソングライター、タイナー(Tainá)の2作目となるアルバム『Âmbar』。ボサノヴァを基調とした柔らかなリズム、愛情、孤独、郷愁、憧れ、欲望といった誰もが抱く普遍的な感情をありのままに表現する自然で巧みなソングライティング、そして飾らない美しさを湛えた歌声と、ブラジルの豊かな音楽文化を象徴しつつも幅広いリスナーに訴求できる親しみやすい要素を兼ね備えた傑作だ。
ブラジルの7弦ギターの名手ヤマンドゥ・コスタ(Yamandu Costa)の新作は、アルゼンチンのバンドネオン奏者マルティン・スエド(Martin Sued)が率いるアンサンブルであるオルケストラ・アッシントマティカ(Orquestra Assintomática)とのコラボレーション・アルバム『Saga』だ。ブラジルやアルゼンチンを中心とした様々な南米音楽、それにジャズ、クラシックといった音楽の境界を易々と超え、自由に新しい音楽を紡いでゆく、豊かなスケールの作品となっている。
カーボベルデ出身ポルトガル在住の歌手ナンシー・ヴィエイラ(Nancy Vieira)と、ブラジル・リオデジャネイロ出身ポルトガル在住のSSWフレッヂ・マルチンス(Fred Martins)のデュオ作『Esperança』がリリースされた。基本的にギターと歌のみという最小限の編成で、カーボベルデの“ソダーデ”と、ブラジルの“サウダーヂ”(いずれも日本語では“郷愁”が近しい言葉とされる)が交叉する、普遍的で美しいアルバムだ。
欧州を代表する音楽家の二人──カタルーニャのシルビア・ペレス・クルス(Sílvia Pérez Cruz)と、ポルトガルのサルヴァドール・ソブラル(Salvador Sobral)による初のデュオ・アルバム『Sílvia & Salvador』がリリースされた。収録は全曲がドラムスもベースもいない編成で、アコースティックのギターやマンドリン、チェロといった弦楽器を中心に、美しいハーモニーを聴かせるヴォーカルの二人にぴったりと寄り添うオーガニックな演奏がどこまでも魅力的だ。
ポルトガルの新世代ジャズ・ヴィブラフォン奏者エドゥアルド・カルヂーニョ(Eduardo Cardinho)の3枚目のアルバム『Not far from paradise』は、ジャズ、現代音楽、クラシックといった要素が高次元で融合した知性的な作品だ。7人編成のバンドには特別な才能が集結し、高度な即興のロジックの上に成り立つ自由な実験的精神性が発揮された演奏が繰り広げられる。
私がこの1年間でもっとも感銘を受けた音楽作品を10枚、選びました。 このリストは広く安心や共感を呼ぶものではないかも知れませんが、間違いなく刺激的で、好奇心をくすぐる世界の音楽への扉を開くものとなっているはずです。
カーボベルデにルーツを持ち、ポルトガルで生まれ現在はロンドンを拠点に活動するディーヴァ、カルメン・ソウザ(Carmen Souza)は11枚目のアルバムとなる新譜『Port’Inglês』(イギリスの港)で、イギリスとカーボベルデの繋がりに焦点をあて、8つの物語を歌っている。
ポルトガルを代表するベーシスト/作曲家のカルロス・ビカ(Carlos Bica)の2024年新譜『11:11』は、久々にポルトガル出身者のみを集めたドラムレスのカルテットでの静謐で深みのあるアルバムだ。
ポルトガルの鬼才歌手マリア・ジョアン(Maria João)と、ブラジルの天才ピアニスト/作曲家アンドレ・メマーリ(André Mehmari)の共演作『Algodão』が登場した。二人の卓越した表現力により、極めてアーティスティックな大傑作といって過言ではないだろう。
ポルトガルのシンガーソングライター、リタ・ヴィアン(Rita Vian)による初のフルレンス・アルバム『Sensoreal』(2023年)。2021年のデビューEP『CAOS'A』がポルトガル・ミュージック・アワードの新人賞にノミネートされ話題となった気鋭アーティストが放つ絶妙のセンスのエレクトロニック・ファドだ。